昨日は、テレビで色んな良い番組を見ました。

一つは、アドマイヤ・グルーヴの素晴らしいラストラン。もう一つはフィギュアスケートグランプリファイナルのエキシビション。三つ目は、下記の『平和巡礼2005 長崎・未来への祈り』。

そして、一番印象に残ったのは、フジコ・へミングさんと彼女のお母さんの人生を語る「グレートマザー物語」。聴力を失いながらも世界的なピアニストとしての名声を獲得したフジ子さん、そしてそれを支え続けた気丈なお母さん。何より、あの柔らかなピアノの音色。視聴者の心を動かさずにおきません。 

私は、お二人の人生は今の日本や世界が抱える問題を象徴していると思いました。教育、いじめ、戦争、人種差別、国籍、友情、母の愛情、音楽界の封建性、聴衆やマスメディアの気まぐれなどです。これらの多くの問題がなければ、フジコさんはもっと早く世に出たことでしょう。そして、彼女がどうすることも出来なかった幾多の困難から彼女を救ったのは、お母さんの小さい頃からの厳しい教育と愛情。

今フジコさんはドイツと日本を行ったり来たり。その中で、東京では20匹の猫を飼っています。また、有名になった今演奏活動で余ったお金をユネスコなどに惜しげもなく寄付するとも聞きました。妻と一緒に「僕達はまだ修行が足りないな。」としみじみ思いました。

http://www.tv-asahi.co.jp/mother/

http://www.jvcmusic.co.jp/fujiko/

フジ子へミングさん