天変地異だけでなく、色々な悲しい事件が起こっています。

 最近の少女の殺害事件もその一つです。しかし、私達はそのような出来事で偏狭になったり、閉鎖的・排他的になってはいけないと考えます。異常な事件が起きた時、その原因を究明することは大切です。しかし、私達はその異常な事件を短絡的に敷衍したり、一方で慣れてしまったりしてはいけません。つまり、今回の事件で「外国人が増えると犯罪が増える。」と言った短絡な考え方をするのは厳に慎むべきだと考えます。  日本の経済を支えている真面目な外国人が殆どであり、それは日本人の場合と変わりはありません。もし万一そうでないとすれば、それは雇用の問題が大きいと考えます。

 ところで、米シンクタンク「エネルギー環境調査研究所」(マキジャニ所長)が11月31日、米核開発を主導してきたロスアラモス国立研究所で、少なくとも三百キロの兵器級プルトニウムが行方不明になっている可能性があるとした報告書を発表した問題、これは大変深刻だと考えます。問題の徹底究明が不可欠です。

 靖国神社参拝の問題もそうですが、問題の解決を先送りし、無責任な言動を続けていれば、アジアの共存とか世界平和の構築は夢のまた夢と言わざるを得ません。

 余りにも多くの事が起こり、情報が溢れる中で、私達に必要とされているのは物事の本質を見る目です。

山口実

P.S. 因みに私は超ハト派ですが、民族主義者でもあります。民族の誇りがなくては、国際社会で尊敬されません。また、自分に誇りがあれば、他の民族の誇りも同様に尊敬できます。