私は、3年前に九州とアジア諸国のかけ橋になろうと三井物産株式会社を退職致しました。そしてこの3年間色々な方面で尽力してまいりましたが、今回のスマトラ島沖大地震・インド洋大津波の甚大被害を目の当たりにして、「今こそアジアの人々が一体となって助け合う時である。自分に出来ることは何でもしたい。」と強く思いました。その思いがNGO設立を思い立たせ、2週間のインドネシア・スリランカへの被災児支援ネットワーク構築の旅へと駆り立てました。
 一方、私のイラクでの人質体験やインドネシアでのスハルト大暴動時の邦人保護などの過去の経験や国際ビジネスマンとしての知識や人脈を生かすことで、被災児の支援が出来るとの確信を持っておりました。
 実際に現地に赴いて、インドネシアのアチェ州やスリランカの被災児達に会い、その子供達を救おうとする友人達に会って、その思いを更に強くしました。

 今回の訪問を通して、インドネシアの北スマトラ州メダン市に避難しているアチェ州とスリランカの南東部の子供達を支援するプロジェクトにNGO明日のアジアにかける橋として参画することを現地の支援組織(添付の書類をご参照下さい)と合意いたしました。

 現在はその為の募金活動に日々尽力しておりますが、学校の拡張と寮の建設と言う具体的な計画とそれを見守る信頼できる組織とネットワークを持つNGOの活動は十分な意味を持つと考えておりますし、寄付して頂いたお金が具体的に目に見える形で使われることで、支援者の方々にも、被災児達にも感動を共有して頂けると確信しております。

 インドネシア・スリランカとも政治的には疎外された地域と人々が被災しておりますので、被災児達を直接支援できる弊NGOの活動を是非資金的にご支援頂きたく平伏してお願い申し上げます。

 また、NGO明日のアジアにかける橋は、被災した子供達が安心した住居と学校を得、助け合いながら学ぶことで、傷ついた心を癒し自立の道を辿れるよう、鋭意支援活動に励む所存ですので、私達の活動を末永く見守って頂きたいと考えます。
                        九州事務局代表 山口実