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営業トレーナー＆アンガーマネジメントコンサルタント
Office M＆Rの坂山一哉です。

「俺の言っていること、間違っているか？」
この言葉、使われたことある方も多いのではないでしょうか？

先日、ある経営者の方のお話を聞いていたのですが、
従業員がなかなか言ってもやってくれないとぼやいており、
叱ることも多いんですよ！って仰るのです。

そしてその時に、「俺の言っていること、間違っているか？」ってよく言うんですよ！って仰ったのです。

う〜ん、正直よくない言葉だなあ〜と思い、
それを言った時に、従業員の方は何と仰りますか？って聞いてみると、
「はい、間違っていせん」と答えるとのこと。

それであなたは？ってさらにどう言う風に仰るのですか？と聞くと、
「な！そやろ、俺が正しいやろ」って。

では、それで解決できましたか？とさらに聞くと、
「それがなかなか解決しないねん！
だから腹が立って、腹が立って！
そしてついつい、俺の言うことが聞かれへんの？ってなってしまって。」

もうお気づきだともおもいますが、
この会話には色々な問題がありますよね。
これではほぼ解決できないです。

まず、従業員が言ってもやってくれないのは何故か？の根本的な解決がなされていないのに、この経営者は自分は正しいと思い、それを押し付けているだけ。

経営者にですよ、
「俺が間違ったこと言っているか？」って聞かれて、
いやこの場合は怒られていて、
「はい、間違っていますよ！」なんて言えないですよね。

いや仮に、１００％正しいとしましょうよ。
でもなかなかやってくれないのは、
言っていることは間違ってはいないが、
どうすれば良いか、
何を使えば良いかなどが、
理解されていないからですよね。

そのあたりをお伝えすると、
「それなら、どうすれば良いですか？何を使えば良いですか？って聞いてくれば良いやん。聞かないから出来ない、やれないんですよ！」って仰ったんです。

では、聞ける状況ですか？って再度聞くと、
「いつも何でもわからんかったら聞いてや！って言ってますよ。聞く体制は持ってますよ！」って。

あ〜、ほんまに分かってないな〜って思い、
では、その方以外の方は、みなさんあなたに聞いてきますか？って尋ねたんです。

すると・・・

「いや・・・。そんなには・・・
でも、聞いてこないけど、ちゃんとやっている奴はやっているし・・・」と段々と言葉も弱くなっていくのです。

そもそも上の者から、何でも言ってや！って言われたからって、
何でも聞いていたら、そんなこともわからんのか？って仰りませんか？

従業員の方は、それを察してこれ聞いたら怒られるかも。そしたら聞くのやめとこ。なんてなっているかもですよ。

それなのに、さらに俺の言っていること、間違っているか？って、
それって俺が正しいんや。
なんか文句あるか？って言っているのと同じですよ。
って少々強めにお伝えしたのです。

すると、
「どうしたら良いでしょうか？」って。

まずは現状をあなたが見極める。
どこまでがうまくいっているのか？
進んでいないなら、何が原因と思うか？
何が足りないか？
など、まずは本人の状況や意見を確認しないと。

そしてその後に何が必要か。
何をすれば良いのか、などを考えてもらわないと。

あなたが正しいか正しくないかなんて、問題外ですよ！ってお伝えしたのです。

ついつい上下関係になると、
任せることを意識して依頼します。

しかしうまくいっていないと、何で出来ないねん！って思い、
ついつい上から、「俺の言っていること、間違っているか？」なんて聞いてしまいます。

間違っている！間違っていない！なんてどうでも良い。
現状の問題点を見つけだし、解決できる方法を一緒に考える。

これが大事ではないでしょうか？

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