さて、BMW車には共通した特徴があります。ここでは、運動特性やフィーリングなどはひとまず置いておいて、製品仕様上の特徴をいくつか。
(1)キドニーグリル
車体先頭にある吸気口で、必ず左右一対のデザインになっています。キドニーとは腎臓のことです。このデザインはクラシックカーの時代から変わっていませんが、大きさや形が車種で異なります。今は横長のデザインですが、過去には縦長もありました。
(2)エンジェルアイ、リング型ヘッドスモールライト(通称イカリング)
ヘッドライトのスモールライトがリング状に光るようになっています。近年は国産車にもカスタムで取り付ける人が増えてきました。盗難の被害も出ているほどの人気です。最近のBMWでは必ずしも円状ではなく、上下をフラットにしたり全体をスクエアにするなどデザインに工夫が加えられています。
なお、日本仕様車の場合、ライトをオート設定にしておくと、スモールのみが点灯することはありません。スモールのみを点灯させたい場合はオート設定をオフにして手動でスモールをオンにする必要があります。(日本の法制上の問題のようです。)
(3)ホフマイスターキンク
後部ドアの上部後方の、車体(Cピラー)との狭間のラインデザインのことです。キンクとはくびれのことです。後部ドアは、ドア部分とウィンドウ部分がありますが、ウィンドウ部分でくびれを形成し、ドア部分に流れるようにラインがひかれています。これが見た目の疾走感を与えると言われています。2ドアの車では、車体の後部ウィンドウに同じようなデザインを施しています。なお、ホフマイスターとはこのデザインの生みの親のデザイナーの名前です。
(4)L字型テールランプ
これは近年のBMWに共通して見られるデザインです。赤色のテールランプに横ラインが数本入り車体外側付近でL字のように描かれています。
(5)フロントエンジン・リアドライブ(FR)
近年の自動車はエンジンを運転席より前に配置し、前輪を駆動するフロントエンジン・フロントドライブ(FF)が主流ですが、BMWは長年、前に置いたエンジンの駆動力をシャフトを通じて後輪に伝え後輪をを回転させるフロントエンジン・リアドライブ(FR)にこだわってきました。しかしながら、2014年、2シリーズアクティブツアラーではじめてFFレイアウトを採用した車を発売しました。FFはMINIで豊富な実績があり、今後もFFレイアウトが増えてくると予想されています。
一般的に、FRのほうが、重量バランスがよく、操舵性に優れるため、高速安定性が高く、スポーティな走りができるといわれています。BMWでは、FRにより重要バランスを前後50:50に設計することにこだわっています。(一部車種では異なる。)
(6)直列6気筒エンジン
直列6気筒エンジンはそもそもその構造上力学的に非常にバランスのとれた方式ですが、BMWはこの直列6気筒エンジンの評価が高く、そのエンジンフィーリングは”シルキーシックス”と呼ばれていました。しかしながら、近年の環境配慮等の業界全体の流れから、BMWにおいても燃費に優れエンジンの小さな4気筒以下のエンジンを採用する傾向が強まっています。4気筒エンジンにターボをつけることで燃費と出力を両立しようとする流れは他社においても同様です。
さて、○○シリーズについては、前回の記事で述べましたが、これとは別に、自動車の形、形式、用途としての車種の違いがあります。これについて少し説明していきます。
(1)セダン
いわずとしれたスタンダードな車のタイプ。座席が4席あり、ドアが4枚あり、トランクがある。日常の人の移動に使う実用車。セダンの名称は、もともとは馬車のタイプに由来します。そのほかの車種名も馬車に由来しているものが多いですね。
3シリーズ、5シリーズ、7シリーズにこのタイプがあります。その他のシリーズでも4席、4ドア、トランクありの車種がありますが、実用性よりもスポーツ性を重視しているような場合は、セダンとは呼んでいないようです。
(2)ツーリング
いわゆるステーションワゴンタイプです。セダンの荷室をトランクではなくワゴンにしてハッチバックにしたタイプです。また屋根に物を積むためのルーフレールがあります。基本デザインはセダンと同じ。3シリーズ、5シリーズに存在します。
このタイプの名称は各社各様に呼び名があるのでわかりにくいですね。VWではヴァリアント、アウディではアバントなど。ステーションワゴンは、駅に人荷を迎えに行くための車が由来なので、そういったイメージとは違うということなのでしょう。
(3)グランツーリスモ
直訳すれば大旅行ということなのですが、グランツーリスモ、GTは、一般には長距離ドライブにも耐えられる高出力車を指す場合もあります。BMWでは特段そのような傾向はなく、むしろセダンよりも居室・荷室を広くとっており、本来の大旅行に最適な車が近いかもしれません。VWのGTIや日産GTRなどとはタイプが異なりますね。
内外装デザインはセダンのものを踏襲しています。しかし部品はほとんど共有していないそうです。3シリーズ、5シリーズに存在します。
(4)クーペ
基本的には、ドアが2枚のスポーツ性重視の車です。2シリーズ、4シリーズ、6シリーズに存在します。
(5)グランクーペ
近年、他社でも流行の、いわゆる4ドアクーペです。基本コンセプトはクーペ。つまりドライバー重視、運転の楽しさ重視なのです。ただし、実用性も少し加味して後席を少し快適にしてドアを付けたというわけです。車好きの家族持ちにはとっても嬉しいタイプなわけですね。
4シリーズ、6シリーズに存在します。2シリーズにもラインナップされるといわれています。
(6)カブリオレ
カブリオレとは、簡単に言えばオープンカーです。もともとは幌馬車のことを指すわけですが、屋根が開閉するタイプの車で、柔らかい幌型のソフトトップと呼ばれるタイプと、通常のクーペのような屋根型のハードトップと呼ばれるタイプがあります。最近はハードトップが多くなりました。4シリーズ、6シリーズに存在しますが、2シリーズも登場します。Z4もカブリオレタイプですが、こちらは元来オープンカーなので、特段カブリオレとは呼びません。
(7)ハッチバック
トランクが独立しておらず、居室とつながっており、トランクハッチが後部窓と一体になっているタイプ。通常のドアにこのハッチを加えて3ドア、5ドアという呼び方をする場合もあります。1シリーズが該当します。同じような後部ハッチは、Xシリーズやツーリング、アクティブツアラーにもありますが、ハッチバックとは呼ばないようです。
(8)ハイブリッド(Active Hybrid)
BMWにもハイブリッド自動車があります。しかしながら、日本のハイブリッドが低燃費を売りにしているのに対し、BMWはむしろ電気モーターをプラスすることによる高出力と走りのよさを売りにしています。そのため、3シリーズのハイブリッドである「Active Hybrid 3」は、3シリーズの中でも最高グレードに位置づけられています。現時点で、3シリーズに6気筒エンジンが搭載されているのはこの車だけです。そのほか、5シリーズ、7シリーズに存在します。
なお、i8はハイブリッドといっても全く別の技術なので、同列に並べることはできません。
(9)四輪駆動(X drive)
BMWでは四輪駆動を「Xドライブ」と呼んでいます。しかし、Xシリーズだけに存在するのではなく、3シリーズ等にもラインナップがあります。また、Xシリーズであってもxドライブでないもの=つまりFR車もあります。xドライブのほうが価格が高いので、Xシリーズを狙っている人は悩みどころですね。
(1)セダン
いわずとしれたスタンダードな車のタイプ。座席が4席あり、ドアが4枚あり、トランクがある。日常の人の移動に使う実用車。セダンの名称は、もともとは馬車のタイプに由来します。そのほかの車種名も馬車に由来しているものが多いですね。
3シリーズ、5シリーズ、7シリーズにこのタイプがあります。その他のシリーズでも4席、4ドア、トランクありの車種がありますが、実用性よりもスポーツ性を重視しているような場合は、セダンとは呼んでいないようです。
(2)ツーリング
いわゆるステーションワゴンタイプです。セダンの荷室をトランクではなくワゴンにしてハッチバックにしたタイプです。また屋根に物を積むためのルーフレールがあります。基本デザインはセダンと同じ。3シリーズ、5シリーズに存在します。
このタイプの名称は各社各様に呼び名があるのでわかりにくいですね。VWではヴァリアント、アウディではアバントなど。ステーションワゴンは、駅に人荷を迎えに行くための車が由来なので、そういったイメージとは違うということなのでしょう。
(3)グランツーリスモ
直訳すれば大旅行ということなのですが、グランツーリスモ、GTは、一般には長距離ドライブにも耐えられる高出力車を指す場合もあります。BMWでは特段そのような傾向はなく、むしろセダンよりも居室・荷室を広くとっており、本来の大旅行に最適な車が近いかもしれません。VWのGTIや日産GTRなどとはタイプが異なりますね。
内外装デザインはセダンのものを踏襲しています。しかし部品はほとんど共有していないそうです。3シリーズ、5シリーズに存在します。
(4)クーペ
基本的には、ドアが2枚のスポーツ性重視の車です。2シリーズ、4シリーズ、6シリーズに存在します。
(5)グランクーペ
近年、他社でも流行の、いわゆる4ドアクーペです。基本コンセプトはクーペ。つまりドライバー重視、運転の楽しさ重視なのです。ただし、実用性も少し加味して後席を少し快適にしてドアを付けたというわけです。車好きの家族持ちにはとっても嬉しいタイプなわけですね。
4シリーズ、6シリーズに存在します。2シリーズにもラインナップされるといわれています。
(6)カブリオレ
カブリオレとは、簡単に言えばオープンカーです。もともとは幌馬車のことを指すわけですが、屋根が開閉するタイプの車で、柔らかい幌型のソフトトップと呼ばれるタイプと、通常のクーペのような屋根型のハードトップと呼ばれるタイプがあります。最近はハードトップが多くなりました。4シリーズ、6シリーズに存在しますが、2シリーズも登場します。Z4もカブリオレタイプですが、こちらは元来オープンカーなので、特段カブリオレとは呼びません。
(7)ハッチバック
トランクが独立しておらず、居室とつながっており、トランクハッチが後部窓と一体になっているタイプ。通常のドアにこのハッチを加えて3ドア、5ドアという呼び方をする場合もあります。1シリーズが該当します。同じような後部ハッチは、Xシリーズやツーリング、アクティブツアラーにもありますが、ハッチバックとは呼ばないようです。
(8)ハイブリッド(Active Hybrid)
BMWにもハイブリッド自動車があります。しかしながら、日本のハイブリッドが低燃費を売りにしているのに対し、BMWはむしろ電気モーターをプラスすることによる高出力と走りのよさを売りにしています。そのため、3シリーズのハイブリッドである「Active Hybrid 3」は、3シリーズの中でも最高グレードに位置づけられています。現時点で、3シリーズに6気筒エンジンが搭載されているのはこの車だけです。そのほか、5シリーズ、7シリーズに存在します。
なお、i8はハイブリッドといっても全く別の技術なので、同列に並べることはできません。
(9)四輪駆動(X drive)
BMWでは四輪駆動を「Xドライブ」と呼んでいます。しかし、Xシリーズだけに存在するのではなく、3シリーズ等にもラインナップがあります。また、Xシリーズであってもxドライブでないもの=つまりFR車もあります。xドライブのほうが価格が高いので、Xシリーズを狙っている人は悩みどころですね。
さて、BMWにはどのような車種があるのでしょうか。
日本車と違ってわかりやすいので、一度おぼえてしまえば楽ちんです。
現在新車販売されている車種で見ていきましょう。
(1)基本構成
BMWは1シリーズ、3シリーズというように車種を数字で表現しています。個別の車種表示では、「320d」や「640i」という表示をします。一般に「さんにーまるでぃー」や「ろくよんまるあい」と呼びます。BMW日本法人自体がそのように呼んでおり、「0」だけは「まる」と呼んでいます。
数字3ケタのうち、百の位がシリーズを表しています。じゃあシリーズって何?と言われるとよくわかりません。定義は聞いたことがありません。車格と表現する人もいます。技術的な共通性で分けているのかというと必ずしもそうではなく、同じシリーズなのにほとんど部品を共用しない場合もあります。マーケティング上のターゲット顧客層で分けているのだと私は推察しています。
さて、十の位と一の位ですが、基本的にはエンジンの排気量に由来する数字がつけられています。たとえば320dであれば、3シリーズの2.0リッターエンジン搭載です。ところが同じ3シリーズに328dという車がありますが、これもやはり2.0リッターエンジン搭載です。ところが328dのエンジンは320dと同じエンジンを高出力チューニングしてあります。これも公式にはよくわかりませんが、2.0リッターエンジンながら、3.0リッターエンジンに近い近いエンジンだということを表現しているものと思われます。
最後についている「i」とか「d」ですが、これは主にエンジンの種類を表します。「i」はインジェクションの頭文字で、ガソリンエンジンのことです。「d」はディーゼルですね。
(2)奇数番号シリーズ
1シリーズ、3シリーズ、5シリーズ、7シリーズが存在します。基本的にはスタンダードな実用車ラインと言ってよいでしょう。1シリーズはコンパクトカーで、欧州でCセグメントと呼ばれる車格に位置します。3シリーズはBMWの主力車で、セダンを中心とし、欧州ではDセグメントと呼ばれる実用車です。BMWで最も売れ筋の車種です。5シリーズは3シリーズより後席を広くし、よりラグジュアリーな仕様とした高級セダンとその派生車シリーズです。7シリーズは最高級セダンであり、車体も5シリーズよりさらに大きいもので、むしろオーナーは後席に乗るのに十分なタイプの車種になります。
(3)偶数番号シリーズ
2シリーズ、4シリーズ、6シリーズが存在します。こちらは、簡単に言えば、かっこよさ重視と言ってよいでしょう。車好きのためのシリーズ。実用性を多少犠牲にしても「駆け抜ける歓び」をより味わいたい人向け。別の言い方をすれば、車を手段とする性格が強いのが奇数シリーズだとすれば、車に乗るのを楽しむ性格が強いのが偶数シリーズ。
2シリーズは、元々は1シリーズクーペ、カブリオレとして存在していた車種を廃止して、代わりに独立させたシリーズ。なので、セダンはありません。
4シリーズは、同じように3シリーズから切り出したものです。デザインも3シリーズがベースになっていることが明らかにわかります。
6シリーズは、少々異なり、かなり独特のポジションにあると言ってよいでしょう。価格は1千万円前後で、車体は非常に長く鋭く低く構えており、スポーティで、エンジンも大排気量。優雅さを兼ね備えた超高級スポーツクーペと言えます。
ただし、2シリーズだけ例外があります。それは2015年に登場した「2シリーズ アクティブツアラー」です。この車種は明らかにファミリー向けの実用車で、いわゆるミニバンに近い形をしています。なぜ1シリーズではなく2シリーズなのかは定かでありません。車格の問題なのか?ターゲットユーザの問題なのか?あるいは、BMW初のミニバンタイプ、発のFF車ということで試験的な意味合いから定番シリーズである奇数シリーズにしなかったのかもしれません。
(4)Xシリーズ
いわゆるSUVシリーズです。BMWではSAV=スポーツアクティビティビークルと呼んでいます。使うだけじゃBMWじゃないという主張なのでしょう。
Xが何を指しているのかは定かではありません。四輪駆動システムをXドライブと呼んでいるので、そこからなのか、それともクロスオーバー車の意味なのか。
Xシリーズには、2015年2月現在、X1、X3、X4、X5、X6という車種があります。基本的には1、3、4、5、6シリーズと同じ車格イメージのSUV版ととらえて問題ないでしょう。ただし、技術的な共通性はあまりありません。SUVのためXシリーズは1、3、4、5、6シリーズよりも少し価格が高めです。
Xシリーズ=Xドライブ(四輪駆動システム)でないのは、XシリーズでもFR(後輪駆動)がラインナップされていることからわかります。
(5)Zシリーズ
いわゆるロードスタータイプです。2シータのオープンカー(カブリオレ)ですね。大昔にZ1という車種があったようですが、シリーズのはじめはZ3と言ってよいでしょう。これは日本人デザイナー長島譲二氏の代表作として有名です。現在はその後継のZ4になっています。
後席がなく、カブリオレなので荷室も小さく、趣味以外の何物でもない車です。同タイプのライバルは、ポルシェ・ボクスター、アウディTTロードスター、マツダロードスター、ジャガーFタイプといったところでしょうか。
(6)BMW i シリーズ
BMW社のコンセプトは別として、現時点においては電気自動車をベースとした次世代自動車シリーズと言ってよいのではないでしょうか。完全電気自動車のi3とハイブリッド車のi8がラインナップされています。おそらく「次世代タイプ」というのがキーポイントで、現時点でマーケットインしているタイプの車はこのシリーズには入らないのでしょう。その点で、ハイブリッド車といっても従来タイプのハイブリッドは通常シリーズにラインナップされています。i8のハイブリッドは、前輪が電気モーターで、後輪がエンジンという他社にはないタイプのハイブリッドなのです。
今後、水素自動車や燃料電池車がこのシリーズに入ってくるのかが注目されます。
日本車と違ってわかりやすいので、一度おぼえてしまえば楽ちんです。
現在新車販売されている車種で見ていきましょう。
(1)基本構成
BMWは1シリーズ、3シリーズというように車種を数字で表現しています。個別の車種表示では、「320d」や「640i」という表示をします。一般に「さんにーまるでぃー」や「ろくよんまるあい」と呼びます。BMW日本法人自体がそのように呼んでおり、「0」だけは「まる」と呼んでいます。
数字3ケタのうち、百の位がシリーズを表しています。じゃあシリーズって何?と言われるとよくわかりません。定義は聞いたことがありません。車格と表現する人もいます。技術的な共通性で分けているのかというと必ずしもそうではなく、同じシリーズなのにほとんど部品を共用しない場合もあります。マーケティング上のターゲット顧客層で分けているのだと私は推察しています。
さて、十の位と一の位ですが、基本的にはエンジンの排気量に由来する数字がつけられています。たとえば320dであれば、3シリーズの2.0リッターエンジン搭載です。ところが同じ3シリーズに328dという車がありますが、これもやはり2.0リッターエンジン搭載です。ところが328dのエンジンは320dと同じエンジンを高出力チューニングしてあります。これも公式にはよくわかりませんが、2.0リッターエンジンながら、3.0リッターエンジンに近い近いエンジンだということを表現しているものと思われます。
最後についている「i」とか「d」ですが、これは主にエンジンの種類を表します。「i」はインジェクションの頭文字で、ガソリンエンジンのことです。「d」はディーゼルですね。
(2)奇数番号シリーズ
1シリーズ、3シリーズ、5シリーズ、7シリーズが存在します。基本的にはスタンダードな実用車ラインと言ってよいでしょう。1シリーズはコンパクトカーで、欧州でCセグメントと呼ばれる車格に位置します。3シリーズはBMWの主力車で、セダンを中心とし、欧州ではDセグメントと呼ばれる実用車です。BMWで最も売れ筋の車種です。5シリーズは3シリーズより後席を広くし、よりラグジュアリーな仕様とした高級セダンとその派生車シリーズです。7シリーズは最高級セダンであり、車体も5シリーズよりさらに大きいもので、むしろオーナーは後席に乗るのに十分なタイプの車種になります。
(3)偶数番号シリーズ
2シリーズ、4シリーズ、6シリーズが存在します。こちらは、簡単に言えば、かっこよさ重視と言ってよいでしょう。車好きのためのシリーズ。実用性を多少犠牲にしても「駆け抜ける歓び」をより味わいたい人向け。別の言い方をすれば、車を手段とする性格が強いのが奇数シリーズだとすれば、車に乗るのを楽しむ性格が強いのが偶数シリーズ。
2シリーズは、元々は1シリーズクーペ、カブリオレとして存在していた車種を廃止して、代わりに独立させたシリーズ。なので、セダンはありません。
4シリーズは、同じように3シリーズから切り出したものです。デザインも3シリーズがベースになっていることが明らかにわかります。
6シリーズは、少々異なり、かなり独特のポジションにあると言ってよいでしょう。価格は1千万円前後で、車体は非常に長く鋭く低く構えており、スポーティで、エンジンも大排気量。優雅さを兼ね備えた超高級スポーツクーペと言えます。
ただし、2シリーズだけ例外があります。それは2015年に登場した「2シリーズ アクティブツアラー」です。この車種は明らかにファミリー向けの実用車で、いわゆるミニバンに近い形をしています。なぜ1シリーズではなく2シリーズなのかは定かでありません。車格の問題なのか?ターゲットユーザの問題なのか?あるいは、BMW初のミニバンタイプ、発のFF車ということで試験的な意味合いから定番シリーズである奇数シリーズにしなかったのかもしれません。
(4)Xシリーズ
いわゆるSUVシリーズです。BMWではSAV=スポーツアクティビティビークルと呼んでいます。使うだけじゃBMWじゃないという主張なのでしょう。
Xが何を指しているのかは定かではありません。四輪駆動システムをXドライブと呼んでいるので、そこからなのか、それともクロスオーバー車の意味なのか。
Xシリーズには、2015年2月現在、X1、X3、X4、X5、X6という車種があります。基本的には1、3、4、5、6シリーズと同じ車格イメージのSUV版ととらえて問題ないでしょう。ただし、技術的な共通性はあまりありません。SUVのためXシリーズは1、3、4、5、6シリーズよりも少し価格が高めです。
Xシリーズ=Xドライブ(四輪駆動システム)でないのは、XシリーズでもFR(後輪駆動)がラインナップされていることからわかります。
(5)Zシリーズ
いわゆるロードスタータイプです。2シータのオープンカー(カブリオレ)ですね。大昔にZ1という車種があったようですが、シリーズのはじめはZ3と言ってよいでしょう。これは日本人デザイナー長島譲二氏の代表作として有名です。現在はその後継のZ4になっています。
後席がなく、カブリオレなので荷室も小さく、趣味以外の何物でもない車です。同タイプのライバルは、ポルシェ・ボクスター、アウディTTロードスター、マツダロードスター、ジャガーFタイプといったところでしょうか。
(6)BMW i シリーズ
BMW社のコンセプトは別として、現時点においては電気自動車をベースとした次世代自動車シリーズと言ってよいのではないでしょうか。完全電気自動車のi3とハイブリッド車のi8がラインナップされています。おそらく「次世代タイプ」というのがキーポイントで、現時点でマーケットインしているタイプの車はこのシリーズには入らないのでしょう。その点で、ハイブリッド車といっても従来タイプのハイブリッドは通常シリーズにラインナップされています。i8のハイブリッドは、前輪が電気モーターで、後輪がエンジンという他社にはないタイプのハイブリッドなのです。
今後、水素自動車や燃料電池車がこのシリーズに入ってくるのかが注目されます。
