冬山登山の苦い思い出 | ☆Åkiraの独り言

☆Åkiraの独り言

Åkiraの日々を綴ったブログ もっぱらの趣味は、ソロキャンプ、ピアノ、バイク(フュージョン)です。

こんにちはニコニコ

こないだ散歩してたら
変な名前のお店がありましたびっくり
焼肉屋さんだそうですあせる

煽り


昨日は
母がデイサービスにいっている間
母の食事を買い物し、ついでに図書館に立ち寄りました本ランニングDASH!



「山と渓谷」があったので
流し読みをしました
登山には常に憧れのようなものがありますのでテレビ番組はよく視ます。



こんな驚きのページがありました
東京・奥多摩地区の
2022年度の遭難発生マップですびっくり
たった一年でこんなにも遭難が発生しているとは驚きです。死者(赤いマーク)もいくつか発生しています


奥多摩って
都心から電車で2時間くらいで気軽にいけちゃうから、登山というよりか、週末のちょっとしたハイキングってイメージがあるのですよ。雑誌とかでもそういう紹介されているし。だから中高年が気軽に行っちゃう。


で、そういう安易な気持ちの人が多くいる結果がコレなんでしょうね。


最も多いのが下山時の滑落
次に多いのが迷子だそうです


迷子になると、心理的に「取りあえず下山すればなんとかなる」と思ってしまうのですが、
奥多摩はたくさんの山が連なっているので、むやみに下山すると、どこともわからない山間の沢にたどり着き、身動き取れなくなり、引き返す(また山を登る)体力気力も無くなり、遭難するパターンが多いみたいです。

汗うさぎ

実は
自分も
奥多摩の登山には
苦い経験があります。



そのときは
登山の経験など無く、安易な気持ちで
「奥多摩にある比較的標高の高い山に登ろう」とツーリングマップルで見つけた、鷹の巣山(1737m)に登ってみることにしました。


奥多摩駅から
バスで30分ほどで
登山口に着きました
たしか9時頃にスタートしたと思います。


登山口に登山届のポストがありましたが、当時は登山届の意味がわからず、完全に無視してましたあせるあせるあせる


地図上では登山口から山頂まで距離にしてたった3km(地図ではたったの2cm)なので「楽勝」「片道2時間位かな」と思ったのですが、これが甘かった。 


なんと3kmで1100mも標高差があるかなりの急登コースだったのです。しかも雪積もる冬期でした


雪深い急斜面をつづら折りに登る一筋の登山道をひたすら登るかなりキツイコースでした。


登山道の道幅は一人分と狭く、かなりの急斜面(感覚的に斜度は50〜60度はあったと思います)にあるため、一歩間違えるとはるか下方にある沢に転落します。


登山道は圧雪路でしたが、素人ながら、登山靴に軽アイゼンを装着しており、さらにトレッキングポールで上半身を支持していたので、幸い滑り落ちることはありませんでした。


そのときの軽アイゼン
今でも持ってます
たったの10本の金属ピンが1mm突出しているだけですが、かなりの効果があります。


食料もおにぎりと500mlの飲料しかもたず、そんなの序盤であっというまに無くなってしまいましたあせるあせるあせる


そんなこんなで
6時間!ほどかかって、3分の2ほど登ったところで、登山道は急登から尾根伝いの緩やかな登り坂に変化しましたあせるあせるあせる


ここまでくれば、もう少し頑張れば山頂なのですが、かなり体力を消耗してて、さらに雪深い登り坂が続き、まだまだ時間がかかりそう。


そのころには15時過ぎとなり、日が傾き初めてました。まともな地図も食料もライトも無く、もちろんスマホなど無く、「コレ、日が落ちたら確実にヤバイ」、と急激に恐怖感が襲い掛かり、多少の後悔はありましたが、登頂を断念し、来た道を急いで引き返すことにしました。


とにかく雪道なので注意しながら、一心不乱に登山道を駆け下り、軽アイゼンのおかげで転倒することなく、1時間ほどでなんとか日没直前に登山口に戻ることができました。


「助かった・・・」
それまでの恐怖感が一転
安堵感に変わりましたショボーン



今思えば、そもそもが無謀な登山だったのですが、あの山頂目前で引き返す決断をしたのは、間違っていませんでした。


あのとき反対の決断をしていたらと思うとゾッとします。


とにかく登山は
ちょっとしたミスや準備不足で
生死に関わる事態になりかねないので
安易にやるべきではないことを
思い知らされました笑い泣き


ちなみにこの図書館には、
奥多摩の山岳救助隊の活動日誌をまとめた本がありました↓

いくつもの遭難の救助ケースが
リアルに書かれており
(もちろん最悪な結果も多数)
この本を読んだ後、
あまりにも恐ろしくなり、
登山は憧れのままにしといたほうが良いかなとさえ思いました。


登山に興味がある人は
絶対に最初にこういった本を読んで
登山の怖さを知ったほうがよいと思います。


そうすれば、
若かりし日の自分のような愚行は
絶対にしないと思います。


パー