安い!早い!でも美味くない定食屋 -2ページ目

安い!早い!でも美味くない定食屋

何か一つだけでも自分の特色があれば戦っていける...

なぜ財務官僚は「日本の財政は最悪でギリシャを凌ぐ勢いで財政赤字が増え続けている」と言い続けるのか。
単純に日本とギリシャの赤字額を比較しているのなら「はっきり言ってバカどころではなく、頭脳が完全にないレベルの愚か者」であるとしか言いようがない。
まず、ギリシャはユーロ加盟国で自国通貨を発行する権限は放棄している。
これは第二次大戦後のブレトンウッズ体制に加入した時もギリシャ経済が疲弊していたこともあり、1ドル=30ドラクマであったが、その後ブレトンウッズ体制崩壊以降もともとのドラクマ価値の低さもあって、2000年には1ドル=400ドラクマにまで価値が低下していた。
また、第二次大戦戦時中にも旧ドラクマから新ドラクマへの切り替えも行われ、その時は新1ドラクマ=旧500億ドラクマというハイパーインフレも起こしていた。
ちなみに前述のブレトンウッズ体制時のドラクマは新ドラクマであり、ハイパーインフレを起こすこと自体がギリシャ国内の生産力が弱いのに通貨を発行しすぎた事によるものなので、多くの先進国(自国の産物生産力を維持するだけのインフラを持っている)に対してのギリシャの生産力の低さを表していると言える。
しかし、日本は世界的にも輸出してユーザーが殺到するほどの自動車産業や電気製品産業もある上に、橋本龍太郎政権以降続くデフレ政策で通貨発行量も少なく、国債金利も異常なほど低い。
また、現在のギリシャは自国通貨発行権限も放棄しており、ユーロ(ギリシャ政府の発行権限がない)通貨を使っている。
そのため、もしユーロでの財政赤字返済を求められた時に返済手段がないため債務不履行に陥ることになるのだが、日本の場合はそもそも財政赤字といっても自国通貨での国債発行なので日銀が買い取ってしまえば記録上には赤字額として残るものの、それで実際に返済出来てしまうので債務不履行に陥ることはないのです。
また、日銀が買い取った国債は日銀当座預金残高として各市中銀行に残るので市中銀行も資産が増える形になるので市中銀行も経営健全化が可能になるのだ。
とまぁここまではちょっと詳しい人なら誰もが知っていることでしょう。
つまり何が言いたいのかと言うと、単純に日本とギリシャを比べて「日本がギリシャと同じになっても良いのか!」などと言う輩はバカということです。
ところが、今も財務大臣をやっている麻生太郎は民主党政権下の当時、菅直人の「日本がギリシャのように…」を「そんなことはあり得ない。日本はギリシャと違って自国通貨を発行しているのであってユーロを使っているギリシャのようになることはない」と正論を言っていたのに、その後に自民党政権が復活し、自分が財務大臣の座に就くと途端に「財務省路線の財政赤字を減らせ…」と自ら進んで発言するようになってしまったのです。
自分自身が権力の座に就くと言うことが180度変わってしまうというのは普通ならば「いったいどんな圧力がかかったんだろう…」ということなんですが、言うことがコロコロ変わる権力者を「ご説明」で「洗脳する」のが現在の財務省官僚なんです。
まさに戦後すぐのGHQのようなやり方をするのが財務省の伝統なんですよ。