おい主席 | ブルームーンカルテットの「サランヘヨ、神戸」

おい主席

どうも、歴史上ただひとり、おい、と呼んでいい主席は私だ。

なにやらじりりりりん、じりりりりりん、というけたたましい音がするのでうわっと目覚めたらそこは熊本、昨夜はブラックさん@熊本、打ち上げで久しぶりといっても3日ぶりくらいにお酒を飲んだのでした。電話はヤッシーからで、なにしとんねん早う降りてこんかい、という趣旨のものでした。
おいおいつねくん、君からもらったあの酔い止め、ほんまに効いてるんかいな。とおもったりもしたが、それ以上に飲みすぎたのでした。酔い止めを飲んだら飲みすぎる、という人生の真実。

タイムイズマネー。ブルームーンカルテットの公演でも分かるように基本的に常に「まき」で行動したい私にこのような無様な寝坊は許せない。ごうお!と意味不明の掛け声とともにそく着替え、そく荷物まとめをしようとおもった矢先、おそるべきはなぜか楽器がばらばらになって床に散乱している。正確にいうとバスタオルの上にまるで音楽の教科書の「トランペットの仕組み」みたいにわかりやすく分解されている。ピストンのバネに至るまでご丁寧に。

そうか。そうだった。昨夜打ち上げから帰ってその勢いで楽器をバラし、丹念にスワブを通し、乾燥させていたのだった。

ひいい!といいながら慌てて楽器を組み立てる。正座のノーパンで組み立てる。生まれて初めて、ノーパンで楽器を組み立てる。

そんなことを思い返しながら、バンド車内でこれを書いているのだが、二週間ほど前に替えたアイホン4はなんて快適なんだろう。

さくさく動く。よくパソコンの動きをこうゆうふうに表現するが、まさしくその感じである。それまでつかっていた型番、Sのまえの3Gはさくさくとは程遠く、じりじりと動く牛歩マシンであった。それはそれで可愛くもあったのだが。まあしかししばらくするとこの4もどんどん古くなり、二年もたたないうちにああ君、まだそれ使ってるのか。となることは明白。盛者必衰のことわりをあらはすのであるね。

音楽の話をしましょう。最近なにを聴いているのかというと、古いトラッドジャズをよく聴くことが多い。

そのほぼ全てはサラブレッド木村王子純士くんから借りたものなのだが、トランペットならパンチミラー、キッドオリー、そしてバンクジョンソン。知らない人は全く知らない。知っている人はかぎりなく深く知っているその世界。私といえばようやくその深淵のへりにたち、その深みをおよび腰で覗き込んでいる程度のもんである。

最近、ブルームーンカルテットでもたまに演奏する曲にBugle boy march という曲があって、それはまさしくそんな時代のレパートリー。ジャズという音楽の発生は諸説あり、その全ては一理あるのだが、最近の私の見解としては、いわゆるマーチと、ジャズの関係性は薄くないどころか、大胆なことをいうとマーチとジャズは同じではないだろうか、と思えるくらいに自家中毒気味である。

アイ ラブ トラッドジャズ。

ご存知、愛する神戸の年一のジャズイベント、神戸ジャズストリートはいうまでもなくトラッドジャズのイベントである。今より少し若かったころは正直言ってお年寄りのイベントだろ、なんておもっていた。

しかしいまここにきて、私の願いはトラッドジャズという枠組みの中でそこに出演し、ジャズ爺にイエイといわれたい。しかしそれにはさらなる勉強が必要であるな。

とはいいつつも、こんなことを書きながら聴いている音楽はジョンコルトレーン。そのあとなぜかベンチャーズになった。

まあ、そういったものの全てを引っくるめて、各々それぞれ自家中毒したものがブルームーンカルテットなのだろうな。