主席ったらハードボイルドなんだから。 | ブルームーンカルテットの「サランヘヨ、神戸」

主席ったらハードボイルドなんだから。

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先日、思えば勝手にウッドストック以来、じつに久しいブルームーンカル
テット四人組の集結でした。
富永同志の計らいで実現したこの機会は、その歌声はそよ風に舞うたんぽ
ぽの種子のように軽やか、自由でいて、しかも同時にウエットな感性も併
せ持つ、私達の大好きな女性ボーカリスト、noon同志(勝手
に同志)のレコーディングセッション。
ブルームーンカルテットとしては初めてのちゃんとしたレコーディングな
わけで、初めて一流機材で聴く自分たちの演奏のプレイバック、私的には
予想以上に、かわいい音したバンドだな、とおおいに笑う。
コクやアク、笑いや毒や涙をこの妙にイノセントな音色で表現できると、
かなり憎いのではないだろうか、などと鼻を膨らますのでありました。

レコーディングの成果は年末にでるそうなので、お楽しみに!ありがとう
noon同志!

同志たちとのつかの間の再会、ひさしぶりに帰ってきた東京のわが家も慌
しく、今日から大和高田に。明日からのブラックさん秋の芸術鑑賞ツアー
に前乗りして、富永同志が「まねして上半身はだかで寝転がる」ほど好き
な遷都くんが待つ奈良にやってきました。

ショックなのは、iPodコチャーン一号がいきなりウンともスンとも
言わなくなったこと。
そんなに常に音楽を浴びるように聴いているわけではなく、必要なときに
必要なものを聴くのが私流。なんて、いちびっている場合じゃなく、コ
チャーン一号が故障して非常に寂しい。とくにここ、大和高田で泊まって
いるような私好みのちょいやさぐれ宿では、コチャーン一号でジョンコル
トレーンのビレッヂバンガードのライブとか聴いて盛り上がり、そのあと
ネビルブラザーズを聴きながら、木村同志から借りたネビルブラザーズ自
叙伝「魂の宿る街ニューオリンズから」を読みたかった。ダウニンヌーオ
リンしたかった。

泣く泣く予定を変更、今日はだいぶ前に買っておいていつか気が向いたら
読もうと思っていたミスターハードボイルド、大藪春彦の「骨肉の掟」を
読みながら早寝します。数ページ読んだだけで脈拍が上がる作りになって
いる大藪作品。この作品でははどんな無茶をしでかしてくれるのか。しか
も中には「野獣死すべし 10月4日より全国一斉公開」のチ
ラシ入り。キャッチフレーズもまた素晴らしい。「孤独に耐えられない奴
になにができるか!大藪春彦」。これだから古本は素敵。

写真はレコーディング風景。バンドマンといえばカード賭博。冷静な眼差
しで見守る富永同志。

大和高田、やさぐれ宿のベッドにて、列車の音を聞きながら。主席より。