涙が出るほど美しい緩徐楽章と、心に響く優しい旋律を集めた、クラシック名曲ライブラリー
静かな作品の中から、人生のさまざまな場面に寄り添う、柔らかい、心に沁みる旋律のBGMが見つかりますように
音のない部分、沈黙の中に息づく旋律を感じさせる演奏者の感性が、無音のメロディーを、聴き取る受け手の感性に沁みこませ、まるで静寂そのものを、そっと心の奥に響く音楽へと変えてしまうかのようです。演奏者は音と音の間の使い方や録音状態を参考に、掲載させていただきました。
☆彡 ピアノ協奏曲の緩徐楽章2曲から始めます
1. モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 第2楽章
~ロマンス~
優しく包み込むような音楽で、穏やかな夢の中を漂っているような感覚を覚えます。心に深く響く旋律が、洗練された美しさを感じさせます。
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
クラウディオ・アバド(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)
アカデミー室内管弦楽団
2. モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 第2楽章
~アダージョ~
冒頭の弦楽器による静かな伴奏に乗せて、ピアノが柔らかく語りかけるようにメロディーを奏でる瞬間は、深い想いを打ち明けているかのように心に響き、孤独や切なさを感じさせます。
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
ニコラウス・アーノンクール(指揮)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ゲザ・アンダ(ピアノ)
カメラータ・ザルツブルク
☆彡 ベートーヴェンのアンサンブルを4曲
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 第5楽章
~カヴァティーナ~
旋律はとても静かでありながら、純粋に優しく語りかけるようです。内面から静かに感情がにじみ出るようです。
リンゼイ弦楽四重奏団
ブダペスト弦楽四重奏団
4. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 第1楽章
鏡のような音楽といわれ、ベートーヴェンの中でも特に聴き手の心の深層に入り込んでくる曲です。
ブダペスト弦楽四重奏団
ハーゲン弦楽四重奏団
5. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 第1楽章
張りつめたような旋律に、自然と心が静かになり、響きわたる音に耳を澄ませてしまうようです。
ハーゲン弦楽四重奏団
ブダペスト弦楽四重奏団
6. ベートーヴェン:ピアノ五重奏曲 第2楽章
~アンダンテ カンタービレ~
木管のやわらかな響きが心地よく、優しく甘い旋律にあふれています。心の中が安らぎで満たされていくようです。
イヴァン・クラーンスキー(ピアノ)
チェコ九重奏団
レ・ヴァン・フランセ
☆彡 ベートーヴェンのピアノ曲を4曲
7. ベートーヴェン:11のバガテル(小品)Ⅳ
静かな雰囲気に浸りたい時に聴くと、じんわりと聴く人の心にしみ込みます。
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)
8. ベートーヴェン:ピアノ ソナタ 第8番 悲愴 第2楽章
~ アダージョ カンタービレ~
深い感情を湛えた旋律が、静かに心を揺さぶります。癒しと哀愁が心にしみ込んでくるような珠玉の楽章です。
エミール・ギレリス
(オーケストラ編)
クルト・レーデル(指揮)ミュンヘン・プロ・アルテ管弦楽団
ジェームスラスト
9. ベートーヴェン:ピアノ ソナタ 第17番 第2楽章
《テンペスト》
音と音の「間」がとても印象的で、まるで時が止まったかのような感覚に包まれます。
スヴャトスラフ・リヒテル
ヴィルヘルム・ケンプ
10. ベートーヴェン: ピアノ ソナタ 第23番 第2楽章
《熱 情》
嵐の後の静寂のように始まり、感情が抑制され、深く沈み込んでいくような感覚があります。。
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
ラッセル・シャーマン(ピアノ)
☆彡 ヴァイオリン曲を5曲
11. マスネ:タイスの瞑想曲
《 瞑想 》のタイトルにふさわしい、精神的で静謐な雰囲気の曲です。
アンネ=ゾフィ・ムター(ヴァイオリン)
ウィーン・フィルハーモニック/ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
アラベラ・シュタインバッハー(ヴァイオリン)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団/ローレンス・フォスター(指揮)
12. パガニーニ:アボハール
実際にはパガニーニの作品ではなく、韓国の作曲家グループ「Madfish」によるオリジナル曲「Sad 1」であることが判明しています。儚げで繊細な響きの主旋律の美しさが際立っています。「悲しさ」の余韻が静かに胸に残ります。
マッドフィッシュ
13. タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ 悪魔のトリル 第1楽章
~ラルゲット・アフェットゥオーソ~
非常に静かで、ささやくように始まります。まるで語りかけるような優しい旋律が、ゆったりとしたテンポの中で流れ、まさに「愛情深く(affettuoso)」という言葉がふさわしい音楽です。
アンネ=ゾフィ・ムター(ヴァイオリン)
ウィーン・フィルハーモニック/ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
(1~3楽章)
ファン・ビン(ヴァイオリン)
キム・ヒョンソン(ピアノ)
14. リヒャルト・シュトラウス:5つの歌曲 第1曲 揺りかごの歌(子守歌)
子供をあやすような優しさと包み込むような安らぎに満ちた楽曲です。柔らかく揺れるようなピアノの伴奏に乗って、歌がそっと語りかけるように始まります。
Duo Walning
ジェイムズ・エーネス(ヴァイオリン)
アンドリュー・アームストロング(ピアノ)
15. シューマン:3つのロマンス より 第2番 イ長調
まるで夢の中を歩いているような、甘く心に語りかけるように奏でられる旋律に、穏やかな時間が流れます。
イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
☆彡エンニオ・モリコーネを5曲
16. モリコーネ:ニューシネマパラダイスより「テーマ」
どこか懐かしく悲しげな、子ども時代の思い出や別れといった郷愁を呼び起こすようです。ヴァイオリンが語りかける切ない旋律が心に残ります。
クロエ・ハンスリップ(ヴァイオリン)
BBCコンサート・オーケストラ ; キース・ロックハート
アン・アキコ・マイヤース(ヴァイオリン)
ロンドン交響楽団, キース・ロックハート
17. モリコーネ:デボラのテーマ
~ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ~
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のために書かれた曲です。叙情的で、感情を深く揺さぶる名曲です。
エンニオ・モリコーネ
ヘイリー・ウェステンラ
18. モリコーネ :ワンス アポン ア タイム イン ザ ウエスト
西部劇映画に人生の壮大なテーマを重ね合わせた、心に沁みる曲です。
エンニオ・モリコーネ
19. モリコーネ :レディ・カリファ ~ラ・カリファ~
エンニオ・モリコーネの《La Califfa》のテーマ曲です。強烈な情熱と切なさを同時に感じさせる曲です。
エンニオ・モリコーネ
サラ・ブライトマン
20. モリコーネ :ミッション
シンプルながらも深い旋律が、清らかなヴァイオリンで奏でられ、魂に直接触れるような印象を与えます。
アンジュエル・デュボー, ラ・ピエタ
