総選挙の公示まであと数日となり、新聞やテレビでも選挙関連の報道が多くなってきている。
最近は完全にマニフェスト選挙が定着してきたようで新聞、テレビでも各政党のマニフェスト比較を
行っているが、あまりにマニフェストやその中の政策比較の傾向が強くちょっと違和感を感じてしまう。
そもそも、細かな一つ一つの政策を比較することにどれだけの意味があるのだろうか?
今回のマニフェストでは、子育て支援や年金などがクローズアップされているが、
どの政党の政策も似たり寄ったりで評価のやりようがない。また、ある政策には賛成だけど、
同じ政党の違う政策には反対だったり、ということもある。
マニフェストには政権担当の4年間で実現出来ることを載せるべきだとの議論もあるが、
やはり、もっと大きなテーマである「日本をどういう国にしていこうとしているのか?」を
語って欲しいと思う。各政策はあくまでその実現のための手段であって、極論すれば、
手段はどうでもいいのではないだろうか?
有権者としても、個々の政策の一長一短で判断するのではなく、
国づくりの基本的な考え方であれば、自分の考えがどの政党に一番近いかを
判断することが出来るのではないだろうか?
もう一つの違和感は、本当に政党の政策の比較だけで1票を決めていいのか?という疑問である。
もちろん、マニフェストも判断の一つの要素だとは思うが、最近の空気は、マニフェストを見て
どこの政党に入れるかを決めましょう、で自分の選挙区でその政党の候補者に1票を投じましょう、
という傾向が強すぎるように感じる。
候補者の顔が見えにくくなっているのではないだろうか?
政治は政策も大切であるが、実際にそれを実行する人も非常に大切な要素だと思う。
しかしながら、最近の風潮でいくと、候補者も党の話ばかりで結局、極論すると、
小選挙区での投票も候補者は誰でもよく、決めた政党の候補者に投票するということに
なってしまうのではないだろう?
もちろん、従来の地盤、看板、カバンで1票を投じていた時代に比べれば、マニフェストを見て
1票を決めるというのは大きな前進だと思っているが、それに偏り過ぎるのもリスキーだなと思ってしまう。
マニフェスト選挙自体がまだそれほど年数が経っておらず、過渡期ということもあるが、
最近のマスコミの報道を含め、ちょっとヤバイのでは?と思わざるを得ない。