掟からコンプライアンスへ | モンタギュー家の執務室

モンタギュー家の執務室

ロミジュリから礼真琴をひたすら崇めている星担。地方民なので配信多め。
宝塚とエンタメ全般について綴ります。

その昔、興行の世界は反社組織と繋がりを持ち易く、法律より我らの掟が優先される嫌いがあったとかなかったとか。


芸能界は特殊な世界だから、合宿所と称して社長宅に未成年を泊まらせたり、労基を無視してタレントに過重労働を強いたり、恩義ある事務所を辞めたら業界総出で干したりね。

素人をスカウトして育てた分、回収しなくちゃ商売上がったり。

契約書も無かったとか酷い話だよね。

一般社会の枠の外に存在することが許されるようなイメージがあったと思う。


そんな芸能の世界にもコンプライアンスの波が押し寄せ、これまでの当たり前が当たり前でなくなりつつある。

これは、正しいとか正しくない、よりも、ブルボン王家がフランス革命を防げなかったように、時代の大きなうねりのようなもので、対応出来ない組織は淘汰されていくでしょう。


今日、会見が行われて、第三者による調査が行われる事が発表されました。

110周年行事をつつがなく行う前に、やらなければならない第一関門をクリアしたかな。


調査結果に基づいて、公式発表があるそうですが、もし都合の悪いことを隠蔽でもしたら、今の宝塚は99%の確率で文春にリークされる未来しか見えないし(怖!)そんな事になったら、もう名誉挽回は望めない。

これは知りたいとか知りたくないとか、全くそういう話ではなく、この世界に命を絶つほど苦しんでいる若者がいるなら、どうにかしてほしいという意識の高まりがそうさせるのであって。

無関係な人間は口を挟むな、的な思想は時代遅れ。


どんな不名誉な事でも誠実に公表し対応しなければ、110周年は乗り越えられたとしても、150周年は迎えられない気がします。


理由なんて永遠に分からないかもしれないけれど、だからといって行動しない言い訳になる筈もなく。

かけがえのない命が失われたことへの重みを受け止めながら、茨の道を一歩ずつ着実に踏み締めていく宝塚を見守りたいです。