気がつくと、そこは真っ暗闇の中でした。
どうしてここにいるのか分からず、ただうろたえていると、
遠くの方から仄かな明かりが近付いてきました。
「君はどうしてここにいるんだい?」
その答えは自分でも分からないので、黙ってじっとしていると
「あの光が見えるかい?ボクと一緒に行こう」
と手を差し出してきました。
しかし、光は小さく遠いところにあったので、
とてもそんな遠いところまで辿りつけっこないと思い、尻込みしていると
「君に【勇気】がないなら分けてあげるよ。さぁ、手を握って」
と言って、ずんずんと光の方へと進んでいきました。
すると、光はあっという間に大きな光となり、
二人の体をみるみるうちに包みこんでいきました。
まぶしすぎて思わず閉じていた目を開いてみると、
そこには信じられないほどの素晴らしい景色が広がっていました。
「行く場所がないならボクについておいでよ」
と、暗闇から助け出してくれた人はニッコリと微笑みながら囁きました。
その人は色々なところを巡っている旅人で、
たまたま通りがかったこの場所で、自分に出会ったと言いました。
それからは旅人との二人旅が始まりました。
旅の途中で、様々な経験をし、たくさんの人と出会ったことで、
自分の中に色々な【心】が生まれました。
誰かのために何かを成し遂げようとする【やる気】の心。
困っている人や物を助ける【やさしさ】の心。
人のために自分を犠牲にする【がまん】の心。
こんな自分でも誰かの役にたっているという【自信】の心。
相手は絶対に裏切らないと思える【信じる】心。
その土地に芽吹く自然や動物を【愛】する心。
ある日のことです。
二人は一番最初に出会ったあの場所へと戻ってきました。
そこには、最初に出会った時には気付かなかった小さい穴が
ぽっかりと開いていました。
「その穴をのぞいてごらん」
そう言われ、穴をのぞいてみると、
小さな子どもがぽつん、と一人佇んでいました。
「あの子を救えるのは君だけだ。
ボクたち二人の旅はもうここで終わりなんだよ。
今度は君があの子に【心】を与える番だ」
突然そんなことを言われてもどうすれば良いか分かりません。
旅人がいない生活なんて、考えられなかったからです。
すると、旅人はこう言いました。
「ボクも最初はここにいたんだ。
そして、通りがかりの旅人に助けてもらった。
色々なところを旅するうちに【心】が芽生えた。
そんなある日、その旅人から自分の【夢】を聞かせて貰った。
自分の夢を語っている旅人の目はとても幸せそうで、
自分も夢を持ってみたくなったんだ。
ボクはね、
各地で苦しんでいる人たちを一人でも多く助けよう
って思って各地を巡った。
もちろん、ボク一人じゃ何も出来ないのは分かってる。
でも、少なくともボクは君に出会い、
君という存在を救えたんじゃないかと思ってる。
そして、この世界でのボクの役目は
そろそろ終わりを迎えようとしているんだ。
まだまだやり残したことはたくさんあるけれど、
悲しいことにそれは運命なんだ。
だから最後に、君にも【夢】を持って貰いたくて、ここに連れてきた。
ここは【心】を失ったものたちが流れ着く場所だ。
君に足りない最後の【夢】の心を、ここで持って貰いたいんだ」
【夢】・・・。
それは一体なんなのでしょう。
【夢】というものが何なのかは分かりません。
だけど、自分は旅人に何か恩返しをしてあげたいと思い、
自分は、旅人がやり残した【夢】の続きを叶えよう、と思いました。
それを旅人に伝えると、
「うん、そうしてくれるとボクもすごく嬉しいよ。
君自身の【夢】はあの子との旅で作れば良い。
さぁ、行っておいで。
あの子が君を待っているよ」
自分はコクン、と一つ頷き、小さな穴の中へと入っていきました。
穴の中にいた子と一緒に出てきた時には、
旅人の姿はもうありませんでした。
ですが、今の自分にはこの子がいます。
今はまだ笑顔も作れないですが、きっと旅をするうちに、
自分のように笑顔を取り戻してくれるでしょう。
「行く場所がないならボクについておいでよ」
これからは、この子との二人旅が始まります。
二人が旅立つその瞬間、風がざぁ、と吹き、
たくさんのたんぽぽの綿毛が二人の頭上を飛び越えていきました。
それはまるであの旅人が二人の門出を祝っているかのようでした。
***********************
全部オリジナルってわけじゃないのですが。
まぁ、元ネタは・・・分かる人には分かりますねww
気が向いたらこっそり更新していこうと思いますー
どうしてここにいるのか分からず、ただうろたえていると、
遠くの方から仄かな明かりが近付いてきました。
「君はどうしてここにいるんだい?」
その答えは自分でも分からないので、黙ってじっとしていると
「あの光が見えるかい?ボクと一緒に行こう」
と手を差し出してきました。
しかし、光は小さく遠いところにあったので、
とてもそんな遠いところまで辿りつけっこないと思い、尻込みしていると
「君に【勇気】がないなら分けてあげるよ。さぁ、手を握って」
と言って、ずんずんと光の方へと進んでいきました。
すると、光はあっという間に大きな光となり、
二人の体をみるみるうちに包みこんでいきました。
まぶしすぎて思わず閉じていた目を開いてみると、
そこには信じられないほどの素晴らしい景色が広がっていました。
「行く場所がないならボクについておいでよ」
と、暗闇から助け出してくれた人はニッコリと微笑みながら囁きました。
その人は色々なところを巡っている旅人で、
たまたま通りがかったこの場所で、自分に出会ったと言いました。
それからは旅人との二人旅が始まりました。
旅の途中で、様々な経験をし、たくさんの人と出会ったことで、
自分の中に色々な【心】が生まれました。
誰かのために何かを成し遂げようとする【やる気】の心。
困っている人や物を助ける【やさしさ】の心。
人のために自分を犠牲にする【がまん】の心。
こんな自分でも誰かの役にたっているという【自信】の心。
相手は絶対に裏切らないと思える【信じる】心。
その土地に芽吹く自然や動物を【愛】する心。
ある日のことです。
二人は一番最初に出会ったあの場所へと戻ってきました。
そこには、最初に出会った時には気付かなかった小さい穴が
ぽっかりと開いていました。
「その穴をのぞいてごらん」
そう言われ、穴をのぞいてみると、
小さな子どもがぽつん、と一人佇んでいました。
「あの子を救えるのは君だけだ。
ボクたち二人の旅はもうここで終わりなんだよ。
今度は君があの子に【心】を与える番だ」
突然そんなことを言われてもどうすれば良いか分かりません。
旅人がいない生活なんて、考えられなかったからです。
すると、旅人はこう言いました。
「ボクも最初はここにいたんだ。
そして、通りがかりの旅人に助けてもらった。
色々なところを旅するうちに【心】が芽生えた。
そんなある日、その旅人から自分の【夢】を聞かせて貰った。
自分の夢を語っている旅人の目はとても幸せそうで、
自分も夢を持ってみたくなったんだ。
ボクはね、
各地で苦しんでいる人たちを一人でも多く助けよう
って思って各地を巡った。
もちろん、ボク一人じゃ何も出来ないのは分かってる。
でも、少なくともボクは君に出会い、
君という存在を救えたんじゃないかと思ってる。
そして、この世界でのボクの役目は
そろそろ終わりを迎えようとしているんだ。
まだまだやり残したことはたくさんあるけれど、
悲しいことにそれは運命なんだ。
だから最後に、君にも【夢】を持って貰いたくて、ここに連れてきた。
ここは【心】を失ったものたちが流れ着く場所だ。
君に足りない最後の【夢】の心を、ここで持って貰いたいんだ」
【夢】・・・。
それは一体なんなのでしょう。
【夢】というものが何なのかは分かりません。
だけど、自分は旅人に何か恩返しをしてあげたいと思い、
自分は、旅人がやり残した【夢】の続きを叶えよう、と思いました。
それを旅人に伝えると、
「うん、そうしてくれるとボクもすごく嬉しいよ。
君自身の【夢】はあの子との旅で作れば良い。
さぁ、行っておいで。
あの子が君を待っているよ」
自分はコクン、と一つ頷き、小さな穴の中へと入っていきました。
穴の中にいた子と一緒に出てきた時には、
旅人の姿はもうありませんでした。
ですが、今の自分にはこの子がいます。
今はまだ笑顔も作れないですが、きっと旅をするうちに、
自分のように笑顔を取り戻してくれるでしょう。
「行く場所がないならボクについておいでよ」
これからは、この子との二人旅が始まります。
二人が旅立つその瞬間、風がざぁ、と吹き、
たくさんのたんぽぽの綿毛が二人の頭上を飛び越えていきました。
それはまるであの旅人が二人の門出を祝っているかのようでした。
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全部オリジナルってわけじゃないのですが。
まぁ、元ネタは・・・分かる人には分かりますねww
気が向いたらこっそり更新していこうと思いますー