先日、何か月ぶりかに2連休をいただきました(どんだけブラックや
)
私の趣味はプールと温泉と読書、そしてときおりランチでお店を巡ることです
シフト勤務ですので土日に休めず、主に夜勤ですので友人と休みが合わせにくく、一人で過ごすことが多いので、趣味もそういったものになります。
しかし、そういう過ごし方はむしろ私の性に合っていて、休みの日は一人でいたいという気持ちがあります。
ただ、趣味だけを見ると、一人でのんびりと過ごしているように見えますが、休日はそれらを詰め込んでいまして、さらに夕方は夕飯の買い物に行って、料理を作って、子供達を習い事に送ってなど、とてもゆとりがあるとは言えない過ごし方をしています。
何時までに泳いで、何時までに温泉に行って、何時までに家に帰らなければ・・・などと過密スケジュールを組みますので、結果的に時間に追われます。自分を労わるための趣味もこうなるとちっとも休めていないように感じます
たまにしかない休みなのだから、”有意義に過ごそう””明日につながる何かをしよう””やりたいことをやらなければ”そんな気持ちが強くあるからでしょう。
そこで迎えた2連休。
初日は、いつものように目いっぱい予定を詰め込みました。それはそれで満足でした。
その夜、明日はどうやって過ごそうか?流石にプールも温泉も外食も、2日続けて行きたいとは思えません。
ただ、この「何も予定のない日に何をして過ごそうか」と考えるのも楽しいひと時です。僕の手には何をしてもいい時間がある。そう思えると解放感すらあります
日が明けて連休2日目となり、朝のうちに掃除や名もない家事を済ませると、パソコンの前に座り、ネットを開いて、適当にYouTubeなどを見ていました。
見ていると、だんだん眠くなり、ソファベッドでゴロゴロしていると、いつの間にか眠ってしまいました。
気が付いたら、お昼の12時!!
何もしていないのにもう半日が過ぎてしまった
3時にはもう子供達が帰って来る
何でもできるはずが、このままでは何もしないで1日が終わってしまう
ああ、なんて無駄なことを・・無理にでも何か予定を入れておけばよかった。そんな後悔が襲ってきました。
そんなとき、ふとある方のブログ記事を思い出しました。
私のブログのお友達のレインボーさんが、疲れの元について言及しています。
大人達のゆとりのない生活と、それが子供達にまで及んでいる今の時代におけるぷーさんからのメッセージ。
「なにもしないをしよう」
・・・すごい言葉です。
できそうで、できない。
そう思えます。
ただ、ふと思いました。今日は眠って疲れが取れたのだから良かったじゃないかと
その日は家にある適当なもので食事を済ませて、本屋さんなどを見てまわり、買い物を済ませて1日が終わりました。
なぜこんなにも、余裕を無くしてしまったのでしょうか。
おかしなものです。思い返せば若いときはただただ時間だけがあったように思います。何もやることが無く、無目的にドライブしたりもしていました。
それがいつの間にかに、時間を無駄に過ごすことに罪悪感すら感じるようになっていました
改めて、この「なにもしないをしよう」という言葉は、『プーと大人になった僕』という映画の、ぷーさんの言葉です。「何もしないは最高の何かにつながる」といいます。
その後、私も映画を観ました。この言葉は映画のワンシーンというだけでなく、物語のテーゼにもなっていました。大人になって仕事に追われ、家族とも向き合えなくなっていたクリストファーロビンが、魔法の扉から現れたぷーさんと再会して、本当に大切なものを取り戻していくという話です。
映画を観て、単純に「何もしない」ことが最適と言っているのではなく、追い詰められている大人達に対して、「ちょっと見方を変えてごらん」と語り掛けてくるような話になっています。
特に仕事の鞄を大切そうに抱えているロビンに対してぷーさんは、「それはフーセンよりも大切なもの?」と聞きます。「フーセンは僕を幸せにしてくれるよ」と。
二人の価値観の違いが、大人になって見失っているものを明確に教えてくれます。
ソファでゴロゴロしながら寝て終わった休日。
充実しているとまでは言いませんが、無駄ではなかったと思いたいものです