寒いのは嫌いなのでコタツに籠ってみかんを食べながらぬくぬくしたいが、生憎我が家に炬燵はない。
仕方ないのでブランケットにくるまりながら、熱いコーヒーを啜るのである。
デパートには早くもクリスマスグッズが置かれたりしている。
先日も小さなサンタがこちらを見上げながら、気味悪く笑っていた。
森見登美彦の小説に、サンタ狩りをする大学生たちが登場する。
彼らには恋人がおらず、憎きクリスマスの象徴であるサンタを狩って、サンタ肉でも食おうというのである。
もちろん、狩られるサンタは存在しない。
2人は巨大なクリスマスツリーの下に佇み、あまりにも強大な敵に勝ち目はないと悟るのである。
そんなクリスマスの音楽は非常に印象に残るものが多いような気がする。
私が保育園児だったころに、特別多く歌ったからだろうか。
ジングルベルや、きよしこの夜、真っ赤なお鼻のトナカイさんと、よく歌った。
よほど楽しかったらしく、今でも街とかで聞くと気分が軽くなる。
ほかにも恋人はサンタクロースや、ラストクリスマスなど頭に残っている曲が多い。
誰だって子どもの頃はクリスマスが楽しかったことだろうと思う。
それなのに成長すると、サンタを狩ろうと考える人が生まれるのは何故なのか。
それほど、暖め合う恋人がいないのがさみしいのか。
そういう人達にこそ、炬燵に籠ってみかんを食べてもらいたい。
私はコーヒーを啜る。
