私の両親は、孫の一花の事を
とても可愛がった。
それはもう、実の娘以上に。
私と父は、K太が屋敷に
来た頃から気まずくなっていた。
投げ飛ばし事件があったのに、
私がK太とヨリを戻そうとした事に
とても怒っていたから。
K太と離婚してからも
それは変わらなかった。
私は、実家では自分の部屋にいて
両親と一花はいつも居間にいた。
両親が出かける時は
いつも一花も連れて行った。
私が一花と顔を合わせる事は
少なくなった。
必然的に、一花は私よりも
長く一緒にいる両親に懐いた。
たまに母が
「用事があるから一花をみていて」
と私の部屋に連れてきても、
一花は泣いて嫌がり、
母の後を追おうとした。
K太は浮気相手を選び、
一花は私よりも両親を選ぶんだ。
まだ子供だった私は、
不貞腐れた気分になった。
それから、一花の事は
両親に任せっきりで
好き勝手な生活をするようになった。