今日は芝刈り機のメンテナンスを行います。

我が家ではキンボシ社のハイカットモアーという機種を使用しています。


この機種は12.5mmから50mmの刈高が調整出来るのが特徴で、ランナーを地上に伸ばす我が家のティフトン芝にはピッタリの機種といえます。

補足:ティフトン芝はランナーを地上に伸ばす特性から、低く刈ると芝生の成長点まで刈ってしまう俗にいう軸刈りになりやすい傾向にあり、40mm程度の刈高で管理するのが良いと一般的に言われています。

この機種は芝生の植えた4年前に購入し、シーズン中は毎週使用しています。
さすが刃物の町小野市に本社を置くメーカーだけあって、切れ味は抜群ですが、使用中に石を噛んだりする事もあり、刃研ぎ(ラッピング)する事にしました。
ラッピングに必要な工具は以下の通りです。

写真左から、コンパウンド、コンパウンドを塗布するブラシ、ペンチ(今回は使用せず)、マイナスドライバー、ラッピングハンドルです。

まずは本体を裏返しにします。
水平な台の上に置くと作業しやすいでしょう。
我が家ではウッドデッキの上に置いて作業しました。


芝刈り機のカットするメカニズムは、本体側の刃と回転するリール側の5枚刃が噛み合わさる時にカットされます。
写真の丸印の箇所が最初の噛み合わさる箇所となります。
刃研ぎはこの両刃に特殊なコンパウンドを塗布し、両刃が噛み合うよう回転させます。


キンボシ社のハイカットモアーの刃研ぎを行うにはまず、車輪のカバーを外します。


カバーには写真のような切れ込みがあります。


ここにマイナスドライバーを挿入し回転させるとカバーが浮き、外しやすくなります。


カバーを外すとΩ形をしたピンがあります。
これは車輪と本体部分を固定しているピンになりますので、このピンも外します。


ここもマイナスドライバーを写真のように挿入し、こじると外しやすくなります。
但し、勢い良く外れてピンが無くなってしまわないように注意して下さい。


ピンが外れました。


車輪は歯車と噛み合っているので多少こじりながらをスライドすると簡単に外れます。


外した車輪は本体の下に置きます。


そうすると、もう片側の車輪が浮くので刃研ぎ作業し易くなります。


次に歯車を外します。
写真の部分を引っ張ると簡単に外れます。


歯車を外すと、金属のパイプ部分に小さなパーツが入っています。


写真の様なパーツです。
これは後で使いますが、コンパウンドを塗布する際は不要なので、一先ず外しておきます。
これで刃研ぎする際に必要なパーツ外しは完了です。


次にコンパウンドを塗布します。
ブラシにコンパウンドを適量つけます。
歯磨き粉を歯ブラシにつけるのと同じ要領ですね。


これをリール部の5枚刃全てに塗布します。


本体側の刃にも念の為、塗布しました。


ここで先程外しておいた金属のパイプ部分に入っていた小さなパーツを再度セットします。


金属のパイプ部分にラッピング用のハンドルをセットします。
先程セットした小さなパーツが無いと、ハンドルを固定できないのが理解できると思います。


ハンドルを回します。
最初はジャリジャリと砂を噛むような感覚があり、次第に無くなっていくのが判ります。


噛み合わせの具合の調整は、左右についているダイアルにて調整します。


ジャリジャリ感が無くなったら、余分の付着しているコンパウンドを綺麗に拭き取り
切れ味を確認する為、コピー用紙で写真のように試し切りをします。


紙がスパッっと切れるまで繰り返します。


他の刃や、刃の当たる箇所を替えて確認します。

全ての刃の切れ味を確認し、問題なければ完了です。
今度は逆の手順で組み立てします。

組立後、早速芝刈りしてみます。
今の時期、我が家の芝生は写真の通り、花が咲いています。
芝生は花より、葉の美しさに魅力がありますので、芝刈りする事により花芽をカットします。


1往復でこんなにカットできました。
刈り跡も芽が揃ってて綺麗です。


作業を終えた所で記念撮影です。
明日は雨の予報ですので、また伸びるな・・・。w


芝刈り後は、サビ防止の為556を吹いておきました。

以上で毎週のルーチンワーク終了~、いい汗かきました。