「歯の健康なんて、せいぜい見た目や噛み心地の問題でしょ?」

…実はそれ、脳にまで影響しているかもしれません。

最新の研究で、歯周病などの口のトラブルが、記憶を司る脳を縮ませるという、ちょっと怖い事実が明らかになりました。


🧠歯と脳がつながっている?

2023年、医学誌 Neurology に掲載された研究によると、歯や歯ぐきの状態が、**海馬(かいば)**という脳の部位に影響することが分かりました。


※海馬とは

👉 記憶を作る中枢

👉 アルツハイマー病で最初にダメージを受ける場所


研究では、高齢者172人を4年間追跡し、歯の本数・歯周病の重さ・脳のMRI画像を比較しました。

😱衝撃の結果

① 軽い歯周病の人が歯を失うと…


  • 歯を1本失うごとに、脳が約1年分老化
  • 海馬の萎縮が早く進行


② 重い歯周病の人は、歯が多いほど危険?


  • 歯が残っている人ほど、海馬が縮んでいた

なぜなら👇

重度の歯周病は、歯ぐきが常に感染・炎症している状態

→ その炎症が、血流を通して脳に悪影響を与えると考えられています。


❗大事なのは「歯の本数」ではなかった


この研究が伝えている一番のポイントはここ。


👉 歯は「あるかどうか」より「健康かどうか」

  • ボロボロでも無理に残す
  • 出血・腫れを放置する


これは、口の中に慢性的な炎症を抱え続けるということ。


場合によっては、

✔ きちんと治療する

✔ 必要なら抜歯する


それが、脳を守る選択になることもあるのです。


🪥今日からできること

  • 歯磨きだけでなく、フロスも使う
  • 歯ぐきの出血は「危険サイン」
  • 定期的な歯科検診を受ける
  • 「年だから仕方ない」と諦めない

✨まとめ


🧠 歯のケアは、脳のアンチエイジング


歯周病は、気づかないうちに進行し、気づかないうちに脳へ影響するかもしれません。


今日の歯磨きは、

未来の記憶を守る習慣かもしれませんね。



📚参考文献

Yamazaki, T. et al. (2023).

Associations of Dental Health With the Progression of Hippocampal Atrophy in Community-Dwelling Individuals.

Neurology