7時半起床。
 何よりもコーヒーを飲みたい。
 で、コーヒーメイカーに粉をいつも通りの量でセットし、淹れる。
 かみさんはトーストを焼き、目玉焼きを作っている。

 彼女はきょう仕事が休みだが、レッスンのため田端の稽古場まで行く予定。
 来月9日に上野で催される「日本の歌を聴く会」に出るのだ。

 食後、かみさんが11時20分のバスで出かけた。
 ぼくと陽くんは彼が図書館から借りてきた『フォレスト・ガンプ/一期一会』(FORREST GUMP 1994)のDVDを見ることにする。

 この映画が公開当時に高い評判を得たことは知っている。
 アカデミー賞をいくつも受賞した作品であることも知っている。
 ところが、そのころには見る機会をつくれなかった。

 きょう見て、おどろいた。
 物語上も映画的にもまことによく出来ていて、しかも全編に上質エンタテインメントとしてのおもしろ味が溢れている。
 いや、すごい映画だな。

 監督、ロバート・ゼメキス(Robert Zemeckis)。
 このひとの作品は『バック・トゥー・ザ・フューチャー』しか見ていないと思っていたが、もう1本『ロマンシング・ストーン』も見た気がする。
 ただし後者については何も覚えていない。
 作品を見終わったばかりのところで思うのはロバート・ゼメキス監督の発想と演出力への賛嘆だ。

 主演、トム・ハンクス(Tom Hanks)。
 タイトルロールを演ずるこのひとの存在が映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』を宝の作品に仕立てている。
 ぼくは、いまから18年前の映像を見ながら、これまで見てきたトム・ハンクス出演作の数々を思い浮かべていた。
 繰り返し思い出されるのは、映画『プライベート・ライアン』( PRIVATE RYAN 1998)でのこのひとだった。
 あの映画のエンディング近く、瀕死の重傷を負ったトム・ハンクスが橋の上でピストルを構え、戦車を撃つ。
 戦闘の苛酷とむなしさを訴える印象的なシーンであった。

 助演女優のひとり、サリー・フィールド(Sally Field)
 画面に登場した瞬間から「魅力的だ、優れている、いいな」と気になっていた。
 そうしたら何とアカデミー主演女優賞(ノーマ・レイ)とエミー賞(ER)の受賞者ではないか。
 『ノーマ・レイ』は見そこなってしまったし『ER』はほとんど見ていないので、そんなヴェテラン女優とは知らなかった。
 いや、お恥ずかしい。

 助演男優のひとり、ゲイリー・シニーズ(Gary Sinise)。
 冒頭のクレジットで「あ、出てる」と気づいたが、もちろん『CSI New York』のマック・テイラー役でおなじみの男。
 『フォレスト・ガンプ』ではヴェトナム戦争で主人公と知り合うダン・テイラー中尉を演じている。
 雪降るマンハッタンで、ある建物の出入り口にいたる坂を車椅子が後ろ向きに動いてしまうショットが妙に印象的だった。

 50年代、60年代の歴史的事件とヒット曲の積み重ねかたに見られる徹底性が気に入った。


 レッスンに行っているかみさんから電気代の支払伝票を忘れたからお願いしたいというメイルが届いた。
 先月使用量分の支払いで、期日には日にちが充分残っているのだがアンペア数を替えたので先月分はきょうまでに支払う約束をしているのだ。
 東電には心底から腹を立てている。
 アンペア数を減らしたのも本意はその怒りにあるといえる。

 その支払いのため、午後2時過ぎに出かけた。
 病院内のコンビニへ行けば支払えるのがありがたい。
 上の写真は、そのとき「早朝の木」を撮った1枚。
 高井戸に通っていた3年間にはほぼ毎日撮っていた「早朝の木」だが、退職してからは季節ごとに撮るだけになった。


 助演女優のひとり、サリー・フィールド(Sally Field)。
 夜遅くまで東京電力の記者会見を見ていた。

 東電サイドは記者の質問にほとんど何も答えられないことに唖然。
 ひたすら「確認させてください」と繰り返すだけなのだ。
 つまり「いまここで答えることができません」という意味。

 ……まいっちゃうね、これで「会見」だというのだから。

 夕方の会見では原子力立地本部長代理とかいう肩書きの松本さんというひとが答えていたが、このとき驚いたのは、東電は「1000ミリシーベルト以上の放射線量を計れる計測器をもっていない」ということがわかったこと。

 記者席から「もってないんですか?」というびっくり声が上がったが、当然だよね。