今年は、蚊が多いそうです。
10年ほど前に、デング熱が流行った年がありました。
今年は、世界中で、デング熱感染者が過去最高となっているそうです。
気をつけなければなりませんね。
デング熱は、蚊を媒介として起こりますが、日本感染症学会では、有効な薬剤はないと発表しています。
潜伏期間・主要症状・検査所見
潜伏期は4-7日(最大3-14日)であり発熱は5-7日続くのが典型的な経過である。発熱以外には頭痛、関節痛の頻度が高く、筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐といった症状がみられることもある。またデング熱といえば皮疹をイメージしやすいが、全例で皮疹が現れるわけではなく、特に発熱期には皮疹はみられないことが多い。多くの症例で解熱する時期と前後して紅斑が出現してくる。
血液検査では白血球と血小板が低下するのが典型的であり、発症から第7-8日病日まで低下することが多い。またこの時期には血管透過性亢進、出血症状が強くなり、ショック、臓器障害(意識障害、呼吸不全、高度肝障害など)、DICがみられ重症デングへと移行することがある。警告徴候として腹痛・圧痛、持続する嘔吐、臨床的な体液貯留、粘膜出血、嗜眠・不穏、2cm以上の肝腫大、急速な血小板減少を伴うヘマトクリット値の上昇があり、これらの所見がみられる場合は入院の上、輸液管理および慎重な経過観察を行うことが望ましい。 (日本感染症学会)
さてそれでは、ホメオパシーで、デング熱の場合に使えるレメディは、どのようなものがあるのでしょうか?
項目別辞典 Synthesusシンセシス(9.1)で調べてみましょう。
FeverーDENGUE fever の項目には、以下の12種類のレメディが載っています。
熱 デング熱
acon① ars① bell① bry① canth① chin① Eup-per② Gels② ip ① nux-v① Rhus-t② rhus-v①
赤色でお示ししたレメディは、レメディの基本キット(36種類・42種類など)には、たいてい入っているレメディですね。
それぞれのレメディにつきましては、
ブルーローズのマテリア・メディカ(レメディ紹介)にも入っておりますので、ご参考になさってみてください。
いつもお話しておりますように、
ホメオパシーには、病名はありません。
ホメオパシーでは、病名は用いません。
ホメオパシーは、病名によってレメディを選ぶものではありません。
ホメオパシーでは、病名によってではなく、症状の全体像によって、レメディを選びます。
デング熱にも、いろいろな症状があります。
発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛・下痢・吐き気・嘔吐・・・
デング熱全体としては、多くの方に、このような症状が現れることがわかっていますが、その症状のすべてが、お一人の方に現れるとは限りません。
デング熱に罹った、お一人お一人に現れる症状は、すべて同じではありません。
頭痛が酷い方、
関節痛が強い方、
筋肉痛が強い方、
下痢が激しい方、
吐き気や嘔吐が強い方、
それそれの方によって、症状の強弱があるはずです。
たとえば、デング熱に罹った方のさまざまな症状の中で、
特に関節痛が強い方の場合には、Rhus-tルス・トックスが適切かもしれませんし、
特に筋肉痛が強い方の場合には、Gelsジェルセミウムが適切かもしれません。
このように、その方が現在現わしている症状の特徴をもとに、適切なレメディを選択していくのが、クラシカルホメオパシーのセルフケアです。
たったひとつのレメディで、ほどんど全ての症状をカバーできるレメディを探すのが、クラシカルホメオパシーです。
発熱には、このレメディ
頭痛には、このレメディ
関節痛には、このレメディ
筋肉痛には、このレメディ
下痢には、このレメディ
吐き気や嘔吐には、このレメディ
と、ひとつひとつの症状に、異なる別々のレメディを用いたりもいたしません。
(これは、プラクティカルホメオパシーで用いられている方法です。)
目の前の方の症状すべてに、総合的にマッチするレメディをひとつだけ選んで、服用していただく、というのが、クラシカルホメオパシーの基本的なセルフケアです。
必ずしも、ひとつのレメディだけしか用いてはならないということではありませんが、
できるだけ多くの症状を同時にカバーできるレメディを探すと、
最も効果のある(高い)反応が見られる、ということから、
できるだけ総合的にマッチしたレメディを探しましょう、とお伝えしております。
ご参考になりましたでしょうか?
それでは、また次回をお楽しみに♪
クラシカルホメオパシーのレメディは、
自然治癒力を刺激するだけのものですが、
海外では、正式に医療として認可され、
医療現場で広く用いられています。
副作用がなく安全で、
お子さま、妊婦さま、ご高齢の方まで、
皆さまに安心して服用なさっていただけます。
お薬との併用も可能です。