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最近はビジネスステータスや若者の間で「させていただきます症候群」という、間違った敬語の使い方が問題になっているそうです。
参考URL
【失礼な敬語】「させていただく」の使い方を間違えていませんか?
「させていただく症候群」にならないための事例集
上記以外にも、「させていただきます 敬語」で検索すると、沢山のサイトがヒットします。
今回はこの問題についてお話しようと思います。
「させていただきます」は、本来は謙譲語であり、謙譲に値する相手がいなくてはなりません。
相手の許可もらい、それをすることで自分が恩恵を得る場合に、相手に対して敬意を表して言う言葉です。
自分勝手に「させていただきます」というのは、敬語を使っているようで、実は上から目線で相手を見た言い方になるのです。
これは特に、会社の上司などが部下に対して自分をへりくだって使う言葉です。
以下の文章は、とある飲食店のメニューに掲載されているものです。
なるほど、内容はよく分かりますし、申し訳ない気持ちもよく伝わる文章です。
しかし私はこの文章を読んで、何か違和感のようなものを感じずにはいられませんでした。
この文章には、日本語として残念な点が3つ含まれています。
それらについて、以下に説明したいと思います。
先ず冒頭で、「当店は新潟産上質米を使用しているため」と理由を述べてから、「おかわりは自由ではありません」と繋げています。
さらに文章は続き「大盛り又は一膳はサービスさせて頂きます」で結ばれています。
すなわち、3つの文を接続詞で繋げた、冗長な文章です。
一番目の問題点として、”新潟産上質米を使用している”事と”おかわりは自由ではない”という事には何も関連性が見つかりません。
何故、新潟産上質米を使用していると、おかわりが自由ではないのでしょう?
読み手にはその理由が不明確です。
読み手側からすれば、「そうなんだ!そんなに良いお米なんだ。 だったら沢山食べたいな」と期待するでしょう。
推察すると、この文章は「希少な新潟産上質米を使用しており、限られた分量しか用意できない為、おかわりは一人一膳でお願いします。」ということではないでしょうか。
最初に「美味しいお米なんだ」と喜ばせておいて、「おかわりは自由ではありません」と肩透かしを食らわせてお客をがっかりさせます。
そして最後は、「大盛り又は一膳はサービスさせて頂きます」とうっちゃりを仕掛けてきます。
まさしくこの文章は、客の心を巧みにいなした、よく考えられた内容となっています
二番目の問題点は「大盛り又は一膳はサービスさせて頂きます」という箇所にあります。
最初に述べた通り「させていただきます」は、相手の許可を得て自分が何かをさせてもらう事に敬意を表し、申し訳ない気持ちを伝える言葉です。
「おかわりをサービスする」ことは、何も後ろめたい事ではなく、相手に対し申し訳ないことでもありません。
お店側が、「おかわりをサービスさせてもらい感謝します」というのは考え難いことです。
この文章は普通に、「おかわりを一膳サービス致します」とか「おかわりは、一膳のみお受け致します」と言えば良いと思います。
三番目の問題点は、「おかわりは自由ではない」といった否定的な表現があると、読み手側は「本当はサービスしたくないのではないか」、「無理をしてサービスしているのではないか」といった、疑惑の念が湧いてきます。
サービス業においては、このようなマイナスのイメージを与える言葉は逆効果であり、使用しないほうがベターだと考えます。
実際、おかわりをサービスするお店は沢山ありますが、逆に「当店はおかわりはサービスしておりません」と態々明記しているお店は見た事がありません。
”おかわりサービス”が世間で一般化して常識となっているのであればこのような文章も必要でしょうが、今のところはそうではありません。
以上の問題点を踏まえ、前記の文章を訂正すると以下のようになると考えます。
当店は新潟産上質米を使用しております。
お一人様につき、大盛り又はおかわり一膳をサービス致します。
どうぞご遠慮なくお申し付け下さい。
なお、最初に大盛りをご注文されたお各様は、半ライスのサービスとなりますのでご了承下さい。

