森田童子さんが今年の4月に亡くなられていることがニュースになっていた。
彼女の唄は、1993年のTVドラマ「高校教師」で知った。
野島氏のドラマを一応チェックしていたことと、当時ショッキングな内容だった話題作でもあったので何回かドラマを観た。
その頃、70年代のフォークも有名なミュージシャンは聴いていたが、森田童子さんは知らなかった。
この人の声も好き嫌いがはっきり分かれるだろう。
ピッチが甘いのがダメな人とか発声の仕方が苦手な人とかは苦手だろう。
…最初TVで聴いた時、「拙い」と言う言葉が浮かんだ。
だが、「訴えかける」感が強くて、この人の事は何も知らないが聴いていて涙が浮かんだ。
未だに、「ぼくたちの失敗」は涙腺がユルっとする。
ドラマのシーンが浮かんで…ではなくて。
その後、知り合いの知り合いの知り合い?だったかな??
昔のフォークが好きな人(ほぼ同い年)がいたのでカセットにダビングしてもらった。
どのCDだったか忘れたが、ドラマの影響でベスト盤が発売されていたような気がするがもうカセットは全部捨ててしまったので記憶は曖昧。
…レコードからダビングではなかったような??
ずっと聴いていると、JANIS・JOPLINと同じで、落ち込む…
もうその頃はとっくに引退されていたのでライヴで聴けなかったことを残念に思った。
それから、何年か過ぎた頃、新宿ロフトの何十?周年記念で昔のロフトでライヴをしていたミュージシャン達のインタビューや紹介が載っている本を本屋で見つけた。
どんなミュージシャンが載っているかをチェックしたら、買うほどではなかったのでパラパラと立ち読みした。
森田童子さんの記事(インタビューではなくて店長?の回顧録)があったので彼女のことを知りたかったのでそこだけじっくりと読んだ。
(立ち読みだが…)
記憶が曖昧なので、本当に正しい記憶かどうかは…なのだが、ロフトへ出演するようになったきっかけが、誰かの推薦等ではなくて、本人が出演したいと交渉しに直接ロフトへ来たと言う内容が書いてあった。
それを読んで、意外な気がした。
何となく、口コミで噂になって、ロフト側からではなくて、普通に出演したいと言ってきたのか…と。
訃報を知ってから、音源はもう手元にないので動画サイトで聴いた。
当時は、「拙い」けれど「大人」の女性が唄っていると感じていた。
が…今、聴いてみると、「声、若いな」だった。
そうだった。
私は、今は、もう、20代の女性の声はとても若く感じる年齢になっているのだったね(笑)。
R.I.P
↓「僕たちの失敗」森田童子