関門海峡での護衛艦と韓国籍コンテナ船との衝突事故

死者がでたわけでもなく、事故そのものはたいしたものではないが、
この件に関する朝日新聞・テレビ朝日のスタンスは、さすがに「偏向報道」の域に達しているだろう。

正直、ここまで自衛隊を忌み嫌う彼らの感覚は、心的外傷といえるレベルにあるのではないか。
特定の職業についている人たちを、何が何でも悪者にするというのは、人権侵害とすら言えると思う。

(ちなみに朝日新聞は主要紙で唯一、人権委員の権限が強大すぎるとして問題視される「人権擁護法 」を推進)

事故そのものの原因は、韓国船が無謀な速度で狭い海峡に侵入し、前方にいた貨物船を避けようとして、対向の護衛艦に衝突したということで結論が出そうだ。つまり、護衛艦側から見たら、もらい事故だ。

1.後続のコンテナ船に追突される危険を感じた貨物船が「左舷から抜いてほしい」と海保に連絡
2.海保がその旨をコンテナ船に通信。同時に対向の護衛艦に注意するよう伝える。
3.貨物船が右に避ける(減速?)
4.コンテナ船の舵が間に合わず、大きく左に旋回
5.護衛艦の進路をふさぐ形となり、海峡内では回避もままならず、護衛艦は船首からコンテナ船右舷に衝突

丘の上の穴


当初、「また自衛隊の不祥事か?」と色めきたった各マスコミも、事実が明らかになるにつれてトーンダウンしてきた中、朝日だけは断固として「韓国船に非はない」というスタンスを堅持している。

先行の貨物船、事故直前に急減速 自衛艦衝突  2009年10月30日9時15分 asahi.com

護衛艦側に問題がみつけられなくなったとみたら、管制にあたっていた海保と、前方にいた貨物船に非があるというニュアンスをなんとかかもし出そうとしている。

しかしながら、狭い海峡で追い越しをせざるを得ない速度で進入し、船間距離を見誤った韓国船に、重大な過失があったことは誰の目にもあきらかだろう。

ここまで偏った報道をされると、どういう裏があるのかといぶかしく思えてくる。

毎日・産経あたりが朝日を出し抜くことに快感を覚えるのとは違い、朝日には唯我独尊の驕りがある。
そういう彼らにとって、倒し概がある相手というのは、官僚・大企業ということになるのだろうが、正直、青臭い。
安保闘争世代あたりの矮小な世界観に通じる発想といえるだろう。
彼らが思っていたより、いまや世界はずっと小さいのだ。


追記:

関門海峡で海上自衛隊護衛艦「くらま」と韓国籍コンテナ船「カリナ・スター」が衝突、炎上した事故で、コンテナ船が前方の貨物船を左側から追い越すよう関 門海峡海上交通センター(北九州市)から誘導を受けた後も、ほとんど減速していなかったことが30日、第7管区海上保安本部(同)の調べで分かった。7管 は、コンテナ船が誘導とは違う右側から追い越す航路をとり続け、貨物船と急接近したために左へ急旋回し、衝突につながった可能性があるとみている。

西日本新聞 2009年10月30日 14:24


自衛隊や海保が事故原因であったかのような報道について、どこかのマスコミが訂正・謝罪したという話を聞いた人がいたら教えていただきたい古館 は自分が嫌にならないのだろうか?BPO が動くべきだと思うが。