Vo,Gt を担当しています、内川です。
先週中ずっと学校がお休みだったので、ヨーロッパの他の国へ旅行に行ってきた。
僕は、旅行代を少しでも安くしようと格安航空を利用してしまった。
旅行の行程は パリ-ロンドン-ベルリン-ヴェネツィア-パリ というものだった。格安航空だったので多少遅れたりすることは予想していたのだが、驚くべき事に、パリ-ロンドン-ベルリン-ヴェネツィア までは全く送れる事なく運行してくれたので、「なんだ、格安航空っていっても身構えることないじゃん。安いし、無駄な飲み物とか出ないし、正確だし、最高だな！」と、僕は浮かれていた。
しかし、最後の便であるヴェネツィア-パリの飛行機が、予定の一時間半程遅れてしまった。本来シャルル・ド・ゴール空港に着くはずの時間が11時程であったので、実際に着いたのは12時30分頃だった。
当然のように、パリ市内へ行く電車は終了していた。バスはまだ少し残っていたが、そのバスでパリ市内の駅に着いても、そこから先電車を使わないと家まで帰れないので、意味がなかった。
なので、僕は生まれて初めて空港で一夜を過ごす事になった。しかも外国の空港で。始発の電車が5時頃に動き出すので、それまでの5時間程を過ごすだけであったが、外国だし、何があるかわからないと思い、寝ないで過ごす事に決めた。
そこからの5時間はものすごく長かったようにも思えるし、ものすごく短かったようにも思える、不思議な時間だった。旅の疲れもあり眠気が凄かったので、何か作業をしようと思い、ひたすら絵を描いたり、詩を書いたりしていたら、深夜のハイテンションと強い眠気がちょうどいいくらいに合わさり、全く分けのわからないものが幾つも出来た。もしかしたら歌も歌っていたかもしれない。そしたら完全な不審者だったと思うが、眠気であまりよく覚えていない。始発の電車に乗り、何とか家に帰り着いて、次の日に起きてノートを見たら、訳の分からない文字と絵が大量に書かれていて、すごく驚いた。
「海の中のプールで背泳ぎの練習、唯物論と未来のドラッグ、焼け尽くす生け贄、オレンジ色のコンパスは時間粒子」とは一体何の事だろうか。そしてこれは自動筆記に入るのだろうか。だとしたらダダイズムの新たな可能性かもしれない。絵を載せる事が出来ないのがとても残念だ。
まぁ、何にせよ、最後の貴重な経験を含めて、楽しい旅行だった。