あるお題をいただいておりました。

日本画家、上村松園の『牡丹雪』。

「大粒の牡丹雪が降る絵。

牡丹雪って大きくて華やかだけれど、触れた瞬間に溶けてしまうのがなんとも好きなのです。

私が知らないだけかもですが、こんなに繊細に雪の降る様を描いているものはあまり無いのでは。

着物袖に触れて一瞬で消えて行く様子もイメージ出来て好きなのです」

これを粒で表現したらどうなるでしょう？と。

…おそろしく難しいけど（というかあまりにも畏れ多いけど）、もしできたら綺麗だろうなあ…。

それで僕なりに作ってみたら、こんなふうになりました。

ひとつぶひとつぶが、ふれた瞬間ふわっと水に還ってしまう、儚い雪のような…

粒の中をそっと覗けば、静かな雪景色が見えるような…

まあお題はお題で、これはあくまでも「僕なりの雪」ということでお許しいただけたら幸いです(笑)。

でも出題者様からは合格をいただけたので、優月館のラインナップに入れてみようかなあと。

ただこちら、正直に申し上げると、ひとつだけ問題がありまして…。

レジンという素材で作っている以上、僕の作品たちはどれも経年での黄変は避けられないのですが、特にこの雪は無着色で作り、研磨のみで雪の色を表現しています。

つまり、黄変が目立ちやすいのです。

他の作品は黄変したとしても分かりにくいように、色づけの工程で工夫をしてあるんですけど…。

《淡雪、ひとつぶ》、お迎えをご検討いただける場合には、その点をどうぞご了承くださいませ m(_ _)m

（一応、試験用に同じレジンで1年前に作っておいた透明の試作品は、今のところさほど大きな変色はないようです）

それから、1月14日から始まるDear Okinawa,さんでの委託販売に向け、本日羽が翔び立ちました。

ひとつひとつ大切に作った羽たち。

どうかいいご縁がありますように…。

minne《優月館》入り口→★

【委託販売】

1/14〜2/29

沖縄県那覇空港内 Dear Okinawa, 様

どうぞよろしくお願いいたします。