人はストーリーに弱い。らしい。

確かに例えばだけど、
これはある作家が亡くなる直前に書いた文章である…とか、あのアーティストは不遇な幼少時代を過ごして…とか、これは亡くなってしまったある人のために書いた曲だ…などなど。
そういうプラスアルファの情報を知ってしまうと妙にその人が気になったりする。
言い方は悪いけれども、それらをなんらかの宣伝を目的として公表するケースもあると思っている。
だけど多くは、たまたまそういうエピソードに触れて勝手に妄想や感情を膨らませて、惹き込まれるというケースだろう。

現に私が今気になって聴いているのは、もうこの世にはいないアーティストの曲だ。きっかけは「ボーカルが亡くなって〇年、今もバンドメンバーが彼の意志を継いで活動している」という記事をどこかでみて。
誰もが知ってる有名な曲は亡き彼が作り歌ったものだったから、まずは彼のいた時代のアルバムを聴き進めたいと思った。
バンドとしてはボーカルを変えて存続しているけれど、彼がいた頃と同じように好きかというと、それはちょっと微妙だったりするのがなんとも侘しい。