オーストラリア、メルボルンにてスペイン彼と絶賛国際恋愛中のLlunaです。
普段は意識もしない”国際”の部分。惚れた人、惚れてくれた人がたまたま日本出身でなかっただけで、それ自体は”ただそうだった”というだけのお話。
文化や考え方の違いで大変なんじゃないかと思われても、きっと国際恋愛に関わらず、どの恋人たちもそれぞれの価値観を照らし合わせながら、独自の付き合い方を見つけ出していくものでしょう。 二人の人間が極めて近しい関係性を持つ訳だから、たとえ国籍が一緒だって大変は大変。
と、きっととっても運もよく、「これはスペインと日本だからだ!」という、国際恋愛ならではの問題にぶちあたったことはほとんどありません。
そんなEkirと私ですが、そうは言っても言葉の問題だけはいつまでたっても付いてきます。
普段の会話でつまづくことも、彼の話す英語の理解に苦しむことももうほぼありませんが、言語って、とにかく奥が深いので、「ここまで分かったらもう終わり」なんていう終着点ももちろんないようです。
なのでちょいちょい二人の会話のなかでも「何て言うんだっけ?」や「どういう意味?」といった瞬間があります。 お互いに持っている語彙も少しづつ違うので勉強になってありがたいのですが、自分に余裕がないときは「これぐらいいい加減知っててくれ」と勝手な思いを持ってしまうこともあったりなかったり。
とはいえ、基本的にはその場でパッと調べて理解してしまうので、何の問題もなく話題は移り変わっていくのです。
ところが、この「どういう意味?」もしくは「何て言うんだっけ?」が喧嘩中に起こると事態はとたんにシュールになります。
つい先日も、朝先に起きた方が、寝室のドアを閉めてもいいのか、開けておくべきなのかと言う、これ以上ないほど下らない喧嘩をしてしまいました。
内容はともかく、なかなかの激昂ぶりを見せるEkirに、私も苛立ちを隠せず猛反撃をしていたのです。
ものすごくピリピリした空気。 イライラ感が充満した部屋で埒のあかない口論を繰り返していると、とある瞬間にやって来る「なんて言うんだっけ?」。
口論中だし、勢いよく言い切りたいのに普段使わない表現だから全く英語が浮かんでこない。
でも、他にぴったりな英語も出てこない。
そうなるともう仕方がないので、真剣な喧嘩中ではありますが、「ちょっと待って!!」と片手をかざして静止。 おもむろにスマフォで英語を検索し始める訳です。
とたんに静かになった部屋で、私は黙々と検索を続けて、それが見つかるまでEkirは大人しく待つ。
やっとのことで見つけた単語をEkirにぶつけてみると、なにせ初めての単語だから発音が間違っているのか伝わらない。
Ekirが「は!?」となっているのを見て、考えられる色々な発音で単語を繰り返すけれども、やっぱり伝わらない。
しまいにはもう一回検索しなおして、その単語の意味を読み上げてあげたりする。新しい単語の説明を我慢強く聞いていたEkirも、理解してみれば自分を攻撃している単語だったりするわけで、何とも言えない表情で納得したり怒ったり。
喧嘩とはいえ相手の協力あってこそ。
私はこんなアホな行動を繰り返しているうちに、怒りもテンションも覚めてしまうのですが、そのまま熱を保てるEkir君はただたださすがです。