発達障害未診断の、おそらく、受診さえすれば
診断が出るだろう人と関わったことがある。
頼んだ仕事をそのまま行えず、あとから確認ややり直し、
フォローが必要となり、周囲の人たちと同じ仕事をするのが
とても困難であった。
にもかかわらず、本人は、どんなに叱責されようと、
自分自身が仕事ができないという自覚に乏しかった。
周りが見えていないということですよね。
私自身も特性がある身として、見ていて大変いたたまれなかった。
彼らを守り配慮する職場を、
発達障碍者という立場からは有難く思った。
でも、余計な気を使われないほうが良いと思い、
治療しつつクローズで健常枠で働く身としては、
職場が会社として発揮できる力として
それでいいのか…と疑問に思った。
結局、そういう人たちは何か得意な仕事があるのかもしれないと
部署をたらいまわしにされ、様々な仕事に挑戦してもらうも
なかなか難しく任せられず、一人で行う仕事を任せるとしたら
失敗してもさほど仕事に影響のない清掃などになってくる。
そのほか責任の発生する仕事は誰かと組み、
見守りや指示の貰える環境で行ってもらうことになるのだが
そういう方が複数いるということは、ほかの社員は
そういう人と組む機会が増えるということである。
ほかの人と組む場面と、その方々と組む場面。
仕事として全然違ってくる。
もちろん、一筋縄ではいかないのである。
一言指示して動いてもらえることは、なかなかない。
丁寧に説明したつもりでも、
あー!!そう捉えたかぁ~・・・。
と感じるような、頼んだことをアレンジした
仕事をして帰ってきてくれる。
同じ部署で働く人たちは、日に日に消耗していく。
本人は、いたって元気。
やる気がみなぎっているし、自分すごい出来る人
くらいのオーラを醸す。
給与規定は勿論一緒。
同じ条件で働いている。
なんだろう、この不公平感。
どうか、私のように、自覚して、受診して、
医療、福祉の手を借りてほしい。
それで、私や宇宙人夫のように
何とか健常枠で働ける場合もあるかもしれないし、
どうか同じ立場の人からフォローされずに働けるようになってくれ。
あまりにも仕事を覚えない、判断できない、
教えられたことを理解することも困難な人に
いつまでも手取り足取り指導する仕事までは
仕事に含まれていないと思うんです。
私も、医療の手を借りて努力しているんです。
言っても、わからないのかもしれないなぁ~。
自覚がないって、罪だな。
いろんな人がいていいって思うし、
仕事は仲良しこよし集団である必要はないと思うけど、
あまりにも話が通じないし、
仕事として成り立たない場面がどんどん生まれてしまう。
このご時世、一度雇ったらなかなか
解雇なんてでき居ないだろうけれど、
本当に、会社としてそれでいいのかなあ…。
わが子が社会人になったならと想像して、
これまた頭が痛いのである。