ちょっくらひとり旅〜3月 | Dancin’ life★

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福岡・宗像・飯塚・久留米・オンラインでベリーダンスとバレエ教えてます。ダンサーとして県内外で活動中。Bellydance Najm主宰。イベント・レッスンのお問い合わせはお気軽にどうぞ♡

『行きたいところには行ける時にすぐ行く』という誓いを、今年の初めに立てた。



思い立ったら即行動。



ついつい後回しにしたり、気が変わったり、他の予定や仕事が入ったり。あとは基本的に家で過ごす時間が好きなわたしなので、休みの日はダラダラと引きこもりがちだ。



だけど今年は『動く』事に特化した年にしようと決めていた。



本来、3月の半ばから末まではロシアにベリーダンスコンペチャレンジしに行く為1年前から根回しして休みを確保していた。だけど昨今の疫病や国際情勢の変化で海外に行くのが厳しくなってしまっている。



じゃあ国内でどこかと思い、一路東京へ。
ずっと見たかった日本画家・鏑木清方展が開催されている。普段だとなかなか行けない美術館巡りに焦点を当て、行ってきました。







東京都現代美術館と、東京国立近代美術館、そして日本の漫画の聖地・トキワ荘ミュージアムへ。


3泊4日の旅は、生憎の寒空でしたが
お目当ての展示を観れて大満足の旅でした。


鏑木清方展では、一番見たかった『妖魚』は観れなかったけど『鷺娘』は観ることが出来ました。


ベリーダンスのフュージョンで鷺娘を演じる為に日本舞踊を習っているわたしとしては、やわらかな日本画の女性像の数々とドンピシャの『鷺娘』はとても良い刺激になりました。


あの佇まい、空気感、
絵だからこそ表せる写真とはまた違うアプローチの『リアリティ』にぞくっと来ました。



鷺であり人間でもある、
そしてどちらでもない存在の鷺娘。


以前演じた時は、『人間の恋愛感情よりももっと原始的な動物寄りの喜怒哀楽』を意識しましたが、日舞では当たり前だけど全くアプローチが違う。



日本画は?どんな風に鷺娘の愛憎を表現しているのか興味津々でした。


描かれていた姿は、まだ幼さの残る華奢でか細い少女で、目には艶よりも鋭さと人を信じない内面の凍えのようなものを感じました。


鷺娘を舞う時にいつも参考にしていた玉三郎さんの歌舞伎の女方とは全く違う、もっと手垢のついてない無垢な少女の鷺娘でした。



わたしの鷺娘は?



また、振り出しに戻った感覚。
だけどここで鷺娘に出会えて良かった。
東京での満ち足りたひとときでした






来週、また旅に出ます。