今日は東京国立近代美術館で開催している『ジョセフ・クーデルカ展』を

観に行ってきましたょ。



bluehour-東京国立近代美術館



bluehour-クーデルカ展




チェコスロヴァキア生まれの写真家、ジョセフ・クーデルカの

アジアでは初の開催となる本格的な回顧展だそうです。



「詩的でありながら独特の強さをもつイメージによって、

 ささやかな人生の陰影をとらえつつ、20世紀という時代をめぐる

 文明論的な奥行をも備えた作品」   


として高く評価されたクーデルカの写真。




あまり前知識もなく観に行ったのですが、どの写真もとても良かったです。

彼の年表を見ても、なかなか興味深く、

彼の人生そのものの世界に引き込まれた時間でした。







bluehour-00クーデルカ



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普段、図録はあまり買わないのですが、

彼のインタビューが載っていて、それもとても興味深いものでした。

家に帰って、何度もめくっては観ています。




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(インタビューより抜粋)


『最善をつくすこと、

それをいつも頭においている。』

(ジョセフ・クーデルカとの対話より)



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それらにおいては誰がソヴィエト軍で誰がチェコスロヴァキア市民かということは問題ではなく、

一方が銃を持っていて、一方は持っていないということ、

そして銃を持っていない側のほうが、実際には強かったということが重要なんだ。


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始めることは難しいことかもしれないが、

続けることだってたいへんだ。

うつむいて顔を上げずにいるのは簡単なこと。

背筋を伸ばし、自分の足で立ち上がり、歩き続けるのがたいへんなんだ。

最初はできてもだんだん難しくなる。

問題はどれくらいどこまでやっていけるかということだ。


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君には眼があると言ってくれたのはイェニチックだったけど、

私にその眼を失うことのないようにと助言してくれたのはブレッソンだった。

彼はよく 自分の眼をなくしてしまった写真家はたくさんいるぞと言っていたものだ。


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私は私の生きたいように人生を生きてきた。

私はつねに自分にできる最良のものは何かを見究めようとしてきた。