いよいよ…! | ■いまどきかぞく■

いよいよ…!

この記事は陣痛がはじまって…の続きのおはなしです。


陣痛はますます強くなり、呼吸法なんてやってられない。
背中や腰をさすってくれ、呼吸法を言ってくれる旦那さん。
でも、もう、私には余裕がない!!

いつまで続くのっ!!

声に出して叫びたいけど、できない。

赤ちゃんのためにもちゃんと呼吸しなきゃ!

でも、できない。

「痛い、痛い」
このあたりになると、記憶がほとんどない。


リラックスできるとかいう薬を飲んで、少し眠った覚えがある。
その後、さらにすごい痛みがきて
いきみたい気分になってくる。

「だめ!がまんできないっ!いきみたい!」
助産婦さんが病室に見にきてくれたときに私はそう言った。
「じゃあ、いきんでいいよ」
え?いいの?

 生まれたりしないんだろうか…

少しそんな不安が頭をよぎったが
いきんで少し楽になった。


内診するというので、内診室に移動。
「子宮がもう開いて、頭が見えてる。分娩室に行こう」

え?え?
さっき、まだまだだからって…
旦那さんもジュース買いに行っていないし…

いろいろ不安も感じながら、
フラフラと分娩室へ移動した。

広い広い分娩室に助産婦さんとふたりっきり。

旦那さんはすぐに戻ってきてあわてて分娩室に入ってくる。
なんでも病院の階段を上ってる途中で呼ばれたらしい。
広い部屋にしばらく3人。
旦那さんはこの3人だけでするのかと思ったらしい。

みんなが長丁場になると思っていたから
きっと先生ものんびりかまえてたにちがいない。

私も今の自分の立場にわけもわからず…
不安もあったが、信じられないという驚きのが大きかった。

やっと先生ともう一人助産婦さんがきてくれる。

ここからはほとんど記憶がない…

「・・・して」と言われたけど
「無理!」
って叫んだことだけはものすごい記憶に残っている…

何度が思いっきりいきんだ後
赤ちゃんの泣き声が聞こえた。

生まれたんだ…


とても小さな女の子。
私の胸のなかにきてくれた天使。
そばにずっとついていてくれてた旦那さんが
「さ、パパの仕事だよ」
と先生に言われて
へそのおを切ってくれた。






無事生まれたんだ。
帝王切開じゃなく、自然に生まれてきてくれたんだ。
ありがとう。
がんばったね。