●出産から3日後 火葬①
今日は火葬の日。
喪服に着替え、朝9時前にタクシーで斎場へ向かいました。
天気予報では雨の予報でしたか、薄く日が差していました。
斎場に到着し、女性の担当者から
火葬の流れと時間の目安を説明されました。
ここでも今日は棺を開けて対面はできないことと、骨が残らない可能性が高いことの説明がありましたが、
もし骨が残ったら入れようと思っていた小瓶を担当者に渡しました。
9時を過ぎたところで、
担当者から火葬場まで案内をされました。
火葬場の入り口で別の担当者が
あおの入った小さな棺を抱きかかえて待っていました。
それを見た瞬間、
『あお、ごめんね。』という気持ちになり
涙が出そうになりました。
小さな棺を主人が受け取り、
中に入りました。
静かで広い空間。
少し恐怖を覚えました。
棺を乗せる無機質な銀色の台が
すでに用意されていました。
あおの入った棺を置き、
その周りに花束、絵本、おもちゃ、お菓子、私が使っていたハンカチを
置きました。
また会おうね、天国でお菓子食べてね。
お父さんとお母さんを見守っててね。
主人とそんなことを話しかけたと思います。
準備は整いましたが、私の心が追いつかず
係の人に少しだけ時間をもらっていいですか?
とお願いをし、少しだけ係の人に離れてもらいました。
あおの入った棺に近づき、
『大好きよ、また会おうね。ありがとうね。』と
棺を撫でました。
その瞬間に我が子を失う悲しみが襲ってきました。
主人に支えてもらいながら、棺から離れました。
そして、あおを乗せた無機質な台は
大きな音を立てながら炉内へ入っていきました。
あんなに小さな赤ちゃんを一人で旅立たせてしまう悲しさ、
一人で火の中に向かわせてしまう悔しさや怖さ。
悲しみと恐怖が襲い、
初めて大きな声を出して泣いてしまいました。
私の泣き声が火葬場全体に響いていました。
主人は私の背中をさすりながら
『ちゃんと見届けよう。ちゃんと送ってあげよう』
と何度も言っていました。
あおは炉へ入っていき、扉が閉まりました。
その後、待合室に戻り
椅子に座り大きなガラス窓を見ると
日差しが差し込んでいました。
その瞬間に、あおは天国に向かってるんだ。
あの日差しは天国までの道しるべなんだ。
そう思ったのです。
あおがひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの場所まで無事に行けますように。
天国で幸せに過ごせますように。
と何度も祈りました。
そして、退院時に看護師さんから言われた
『赤ちゃんを一生忘れたらいけない』という言葉は、
重い言葉から温かく意味のある言葉だと理解することができました。
『あおのこと、一生忘れないよ』
素直にそう思うことができました。
この時、昨日までとは明らかに違う気持ちになりました。
ほんの少しだけ、あおの死を受け入れ
気持ちの整理ができたのかもしれません。
火葬が終わるまで1時間以上あったので
少しだけ近くを散歩することにしました。
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