クラシックで一番好きな曲がホルストの惑星です。
ホルストは20世紀前半のイギリスを代表する作曲家で、その彼の代表作がこの「惑星」です。タイトルが示す通りに宇宙的で、壮大なスケール感を持つこの作品は、その後映画音楽の世界に多大な影響を与えました。
楽曲の構成は次のようになっています。
第1曲 火星 Mars, the Bringer of War
第2曲 金星 Venus, the Bringer of Peace
第3曲 水星 Mercury, the Winged Messenger
第4曲 木星 Jupiter, the Bringer of Jollity
第5曲 土星 Saturn, the Bringer of Old Age
第6曲 天王星 Uranus, the Magician
第7曲 海王星 Neptune, the Mystic
地球は含まれていません。また曲順も実際の惑星の配列とは異なっています。これはホルストが当時占星術に傾倒していたため、天体としての惑星ではなく神話的な存在として描いているからだといわれています。
作曲された当時はまだ冥王星は発見されていませんでした。
木星の第4主題Andante maestosoの旋律は歌詞をつけて歌われる事もあります。日本では平原綾香さんの「ジュピター」が有名ですね。クラシックファンの中には批判的な意見もあるようですが、個人的にはなかなか良くできたアレンジで、これはこれでありかなと思っています。
ただ一つだけ困ったことがあります。モーツァルトの交響曲第41番のタイトルがやはり「ジュピター」なのですが、日本のクラシック業界では特に作曲者名がなくても「ジュピター」といえばモーツァルト、「木星」といえばホルストという暗黙のお約束のようなものがあったのです。ところが平原版「ジュピター」のヒットの影響で、ホルストの木星も「ジュピター」と呼ばれるようになってしまい、少々紛らわしくなってしまいました。
昨年の東急ジルベスターコンサートのカウントダウンの曲が木星だったのですが、チケット取れませんでした。毎年大晦日はTVでこの番組を見ながら年越しをするのですが、いつかはオーチャードホールで生の演奏を見てみたいものです。
初めて見たコンサートは、2001年4月にサントリーホールで行われた東京交響楽団のコンサートです。初めて聴く生の惑星、そしてサントリーホールの音響のすばらしさに感動しました。コリン・マシューズが作曲した冥王星付きで演奏されましたが、冥王星はこの日が日本初演でした。
人気のある曲なので、発売されているCDの数も多い方だと思います。同じ曲でも指揮者やオーケストラによってかなり印象が変わるので、聴き比べてみることが出来るのもクラシックの面白いところです。
それでは今までに購入した「惑星」のCDを簡単に紹介したいと思います。(順番は購入順です)
指揮 サイモン・ラトル
演奏 フィルハーモニア管弦楽団
イギリスの指揮者サイモン・ラトルは、無名の存在だったバーミンガム市交響楽団を世界的なオーケストラに育て上げたことで注目を集めるようになりました。当時は若手のホープといった感じでしたが、2002年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督に就任し、名実ともに世界のマエストロとなりました。
これはそのラトルが25歳のときに初めて録音したもので、僕が初めて聴いた「惑星」です。やっぱり最初に聴いたものが一番強い印象を与えるのでしょうか、いまだにこれが一番のお気に入りです。他の演奏を聴くときにも、どうしてもこのラトル版を基準にして比較してしまう傾向があります。
最近になってリマスタリングしたものが再販され音質が良くなっているようなので、買いなおそうか悩んでいます。
指揮 ジョン・ウィリアムズ
演奏 ボストンポップス
アメリカのオケらしいキレのある演奏で聴きやすく、普段あまりクラシックを聴かない人にもおすすめできるような気がします。
ジョン・ウィリアムズとボストンポップスの組合せということが頭にあるためか、曲は間違いなくホルストの惑星なのに、スターウォーズのサントラを聴いているような気分になってしまうのが不思議です。
指揮 エイドリアン・ボールト
演奏 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
惑星の初演の指揮を担当したのがボールトです。この曲にはボールト自身かなりの思い入れがあったようで、生涯で5回もの録音を行っています。
そのボールトの演奏はぜひ聴かなければということで、初めに買ったのがこれでした。最初に聴いた時には、一瞬打ち込みか?と思ってしまったほど表現力に乏しく、がっかりさせられました。あらためて聴きなおしてみると、たしかにあっさりとはしているものの、こういう抑制された表現も悪くはないかなとも思いましたが、やっぱりちょっと物足りない感じがしました。ただし1959年というかなり古い時代の録音なので、録音状態が悪いという部分も考慮する必要があると思います。
指揮 エイドリアン・ボールト
演奏 ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
ホルストの最大の理解者であるボールトの演奏がこんな物であるはずがないと思い、リベンジ的な思いで購入したのがこのボールト最後の録音盤です。こちらはなかなかに情感あふれる演奏で、安心して聴くことができました。
特徴的なのは、火星の演奏時間が通常は7分弱くらいになることが多いのですが、約8分というかなり長めの演奏になっているところです。あえて遅めのテンポにすることで、戦争の重苦しい雰囲気表現しているような気がします。
全体的に安定感があり、風格を感じさせる名演だと思います。ボールトのライフワークともいえる「惑星」がこの演奏によってようやく完成したのではないでしょうか。
指揮 ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
今まで聴いたことのない、良く言えば面白いが、悪く言えば粗雑な印象を受ける不思議な演奏です。迫力があるのはいいのですが、どうしても違和感を感じてしまう部分もあります。(特に土星)
しかし、このカラヤンの演奏によって「惑星」が名曲として世界に知られるようになったという歴史的な価値は無視できないものがあります。
指揮 小澤征爾
演奏 ボストン交響楽団
世界のオザワが指揮する「惑星」ということで、これも外せませんね。
基本に忠実で正攻法な表現といった印象です。正確できれいな演奏ではありますが、逆にやや面白みにかけるような気がしないでもありません。弦の美しさは特筆すべきものがあります。
小澤氏は2002年にウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任しています。いつか小澤征爾指揮によるウィーン・フィル演奏の惑星が聴けるのではないかと期待していたのですが、残念ながら退任が決まってしまいました。
指揮 サイモン・ラトル
演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリンフィルの首席指揮者となったラトルが26年ぶりに録音したものです。
マシューズの「冥王星」の他に、カイヤ・サーリアホの「小惑星4179-トゥータティス」、マティアス・ピンチャー「オシリスに向かって」、マーク=アントニー・ターネイジ「セレス」、ブレット・ディーンの「コマロフの墜落」という宇宙を題材とした曲が収録されていて、企画としてはなかなか面白いなと思いました。国際天文学連合総会で冥王星が惑星から除外される直前に発売されたために話題となり、5日間で1万枚が売り切れるというクラシックでは異例の大ヒットとなりました。
ラトルにベルリンフィルの組み合わせということで期待も大きかったのですが、やや拍子抜けといった感じでした。さすがにベルリンフィルの演奏技術のレベルは高く、丁寧な演出で好印象ではあるのですが、前回のフィルハーモニア管弦楽団の方が個人的には好きですね。
マシューズの冥王星は、海王星の最後の部分を変更して、音を伸ばしたまま冥王星につなげるように作られているのですが、個人的にはあまりこういうやり方は好きではありません。
その点この演奏では、海王星と冥王星をきちんと分けて演奏していて好感が持てます。
指揮 ネヴィル・マリナー
演奏 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
コンセルトヘボウは、ウィーンフィル、ベルリンフィルと並び、世界三大オーケストラの一つと言われる名門オケです。惑星の録音はおそらくこれが唯一のものではないでしょうか?
つい最近手に入れたばかりで、まだ1回通して聴いただけなのですが、かなりの好印象です。比較的ゆったりとしたテンポで、じっくりと聴かせる演奏は個人的には好みですね。もう少し聴き込んでいけば、ラトル版を超える名盤になるかもしれないという予感もあります。
今までいろいろな演奏を聴いてきましたが、残念ながらまだ完全に自分好みの演奏には出会えていません。
無ければ作ってしまおうということで、楽譜を見ながらMIDIデータを作ってみたことがあるのですが、音源がサウンドキャンバスだったこともあってあまり納得のいくものはできませんでした。最近はソフトウェアサンプラーなどかなり音質の良い音源が出てきているので、いつかまた再挑戦したいと思っています。
指揮 自分
演奏 ブルーフィールドオーケストラ
で究極の「惑星」を作るのが夢です。
ホルストは20世紀前半のイギリスを代表する作曲家で、その彼の代表作がこの「惑星」です。タイトルが示す通りに宇宙的で、壮大なスケール感を持つこの作品は、その後映画音楽の世界に多大な影響を与えました。
楽曲の構成は次のようになっています。
第1曲 火星 Mars, the Bringer of War
第2曲 金星 Venus, the Bringer of Peace
第3曲 水星 Mercury, the Winged Messenger
第4曲 木星 Jupiter, the Bringer of Jollity
第5曲 土星 Saturn, the Bringer of Old Age
第6曲 天王星 Uranus, the Magician
第7曲 海王星 Neptune, the Mystic
地球は含まれていません。また曲順も実際の惑星の配列とは異なっています。これはホルストが当時占星術に傾倒していたため、天体としての惑星ではなく神話的な存在として描いているからだといわれています。
作曲された当時はまだ冥王星は発見されていませんでした。
木星の第4主題Andante maestosoの旋律は歌詞をつけて歌われる事もあります。日本では平原綾香さんの「ジュピター」が有名ですね。クラシックファンの中には批判的な意見もあるようですが、個人的にはなかなか良くできたアレンジで、これはこれでありかなと思っています。
ただ一つだけ困ったことがあります。モーツァルトの交響曲第41番のタイトルがやはり「ジュピター」なのですが、日本のクラシック業界では特に作曲者名がなくても「ジュピター」といえばモーツァルト、「木星」といえばホルストという暗黙のお約束のようなものがあったのです。ところが平原版「ジュピター」のヒットの影響で、ホルストの木星も「ジュピター」と呼ばれるようになってしまい、少々紛らわしくなってしまいました。
昨年の東急ジルベスターコンサートのカウントダウンの曲が木星だったのですが、チケット取れませんでした。毎年大晦日はTVでこの番組を見ながら年越しをするのですが、いつかはオーチャードホールで生の演奏を見てみたいものです。
初めて見たコンサートは、2001年4月にサントリーホールで行われた東京交響楽団のコンサートです。初めて聴く生の惑星、そしてサントリーホールの音響のすばらしさに感動しました。コリン・マシューズが作曲した冥王星付きで演奏されましたが、冥王星はこの日が日本初演でした。
人気のある曲なので、発売されているCDの数も多い方だと思います。同じ曲でも指揮者やオーケストラによってかなり印象が変わるので、聴き比べてみることが出来るのもクラシックの面白いところです。
それでは今までに購入した「惑星」のCDを簡単に紹介したいと思います。(順番は購入順です)
指揮 サイモン・ラトル
演奏 フィルハーモニア管弦楽団
イギリスの指揮者サイモン・ラトルは、無名の存在だったバーミンガム市交響楽団を世界的なオーケストラに育て上げたことで注目を集めるようになりました。当時は若手のホープといった感じでしたが、2002年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督に就任し、名実ともに世界のマエストロとなりました。
これはそのラトルが25歳のときに初めて録音したもので、僕が初めて聴いた「惑星」です。やっぱり最初に聴いたものが一番強い印象を与えるのでしょうか、いまだにこれが一番のお気に入りです。他の演奏を聴くときにも、どうしてもこのラトル版を基準にして比較してしまう傾向があります。
最近になってリマスタリングしたものが再販され音質が良くなっているようなので、買いなおそうか悩んでいます。
指揮 ジョン・ウィリアムズ
演奏 ボストンポップス
アメリカのオケらしいキレのある演奏で聴きやすく、普段あまりクラシックを聴かない人にもおすすめできるような気がします。
ジョン・ウィリアムズとボストンポップスの組合せということが頭にあるためか、曲は間違いなくホルストの惑星なのに、スターウォーズのサントラを聴いているような気分になってしまうのが不思議です。
指揮 エイドリアン・ボールト
演奏 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
惑星の初演の指揮を担当したのがボールトです。この曲にはボールト自身かなりの思い入れがあったようで、生涯で5回もの録音を行っています。
そのボールトの演奏はぜひ聴かなければということで、初めに買ったのがこれでした。最初に聴いた時には、一瞬打ち込みか?と思ってしまったほど表現力に乏しく、がっかりさせられました。あらためて聴きなおしてみると、たしかにあっさりとはしているものの、こういう抑制された表現も悪くはないかなとも思いましたが、やっぱりちょっと物足りない感じがしました。ただし1959年というかなり古い時代の録音なので、録音状態が悪いという部分も考慮する必要があると思います。
指揮 エイドリアン・ボールト
演奏 ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
ホルストの最大の理解者であるボールトの演奏がこんな物であるはずがないと思い、リベンジ的な思いで購入したのがこのボールト最後の録音盤です。こちらはなかなかに情感あふれる演奏で、安心して聴くことができました。
特徴的なのは、火星の演奏時間が通常は7分弱くらいになることが多いのですが、約8分というかなり長めの演奏になっているところです。あえて遅めのテンポにすることで、戦争の重苦しい雰囲気表現しているような気がします。
全体的に安定感があり、風格を感じさせる名演だと思います。ボールトのライフワークともいえる「惑星」がこの演奏によってようやく完成したのではないでしょうか。
指揮 ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
今まで聴いたことのない、良く言えば面白いが、悪く言えば粗雑な印象を受ける不思議な演奏です。迫力があるのはいいのですが、どうしても違和感を感じてしまう部分もあります。(特に土星)
しかし、このカラヤンの演奏によって「惑星」が名曲として世界に知られるようになったという歴史的な価値は無視できないものがあります。
指揮 小澤征爾
演奏 ボストン交響楽団
世界のオザワが指揮する「惑星」ということで、これも外せませんね。
基本に忠実で正攻法な表現といった印象です。正確できれいな演奏ではありますが、逆にやや面白みにかけるような気がしないでもありません。弦の美しさは特筆すべきものがあります。
小澤氏は2002年にウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任しています。いつか小澤征爾指揮によるウィーン・フィル演奏の惑星が聴けるのではないかと期待していたのですが、残念ながら退任が決まってしまいました。
指揮 サイモン・ラトル
演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリンフィルの首席指揮者となったラトルが26年ぶりに録音したものです。
マシューズの「冥王星」の他に、カイヤ・サーリアホの「小惑星4179-トゥータティス」、マティアス・ピンチャー「オシリスに向かって」、マーク=アントニー・ターネイジ「セレス」、ブレット・ディーンの「コマロフの墜落」という宇宙を題材とした曲が収録されていて、企画としてはなかなか面白いなと思いました。国際天文学連合総会で冥王星が惑星から除外される直前に発売されたために話題となり、5日間で1万枚が売り切れるというクラシックでは異例の大ヒットとなりました。
ラトルにベルリンフィルの組み合わせということで期待も大きかったのですが、やや拍子抜けといった感じでした。さすがにベルリンフィルの演奏技術のレベルは高く、丁寧な演出で好印象ではあるのですが、前回のフィルハーモニア管弦楽団の方が個人的には好きですね。
マシューズの冥王星は、海王星の最後の部分を変更して、音を伸ばしたまま冥王星につなげるように作られているのですが、個人的にはあまりこういうやり方は好きではありません。
その点この演奏では、海王星と冥王星をきちんと分けて演奏していて好感が持てます。
指揮 ネヴィル・マリナー
演奏 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
コンセルトヘボウは、ウィーンフィル、ベルリンフィルと並び、世界三大オーケストラの一つと言われる名門オケです。惑星の録音はおそらくこれが唯一のものではないでしょうか?
つい最近手に入れたばかりで、まだ1回通して聴いただけなのですが、かなりの好印象です。比較的ゆったりとしたテンポで、じっくりと聴かせる演奏は個人的には好みですね。もう少し聴き込んでいけば、ラトル版を超える名盤になるかもしれないという予感もあります。
今までいろいろな演奏を聴いてきましたが、残念ながらまだ完全に自分好みの演奏には出会えていません。
無ければ作ってしまおうということで、楽譜を見ながらMIDIデータを作ってみたことがあるのですが、音源がサウンドキャンバスだったこともあってあまり納得のいくものはできませんでした。最近はソフトウェアサンプラーなどかなり音質の良い音源が出てきているので、いつかまた再挑戦したいと思っています。
指揮 自分
演奏 ブルーフィールドオーケストラ
で究極の「惑星」を作るのが夢です。