
↑リーチ後に4枚目の2ピンを引いた。
この時「カンはできません。」といった注意書きが一瞬表示される。
本当に一瞬なので、文字を読み取ることもできない。

↑久しぶりに"美しい捨て牌"でリーチ
他家は対応に困ってイタ。
今日は小難しい話を書く。
私、流れなどのいわゆる「オカルト」は
麻雀を始めた頃から一切信じていない。
(なにせ私の職業は、"科学の申し子"である技術者ナノダ。)
そのため、当初から科学的な戦術を志していたが、
私がMFCを始めたおよそ10年弱前は
ようやくデジタルという流派が勃興した頃で、
しかもそのデジタル派と呼ばれた人達ですら
まともな科学的戦術を説いた人がほとんどおらず
非常に困った覚えがある。
そんな中、当時唯一といってよいほど参考になったのが
山崎一夫氏である。
山崎氏は「銀玉親方」のあだ名を持つパチンカーでもあり
パチンコ界で使われ始めていた"期待値"という概念を、麻雀にも導入したのだ。
(私が知る限り、"期待値"という概念を最初に麻雀に持ち込んだのは山崎氏で
これは実は偉大な功績である。)
ところが、山崎氏の著書「麻雀で喰え」を読んだ私は疑問を抱いた。
「果たして本当に麻雀にも期待値が応用できるのか?」と。
というのも、パチンコはとにかく玉を増やしさえすれば"勝ち"であるのに対し
麻雀はあくまで他家との着順を競うゲームだからである。
パチンコの場合は一玉あたりの期待値さえ正であれば
あとは回数をこなせば必ず儲かる=勝ち、であるのに対し
麻雀の場合は、持ち点が原点近くであっても
他家三家より点数が100点でも多ければ一着だし
反対に点棒を大量に持っていても
自分よりもさらに点棒を持っている人がいれば、トップにはなれない。
とにかく点棒を稼げば良いというゲームでは無いのである。
だから、期待値という考え方を本当に導入してよいかが
どうしてもわからなかった。
こうした疑問に答えてくれたのが、とつげき東北氏である。
とつげき東北氏は著書「科学する麻雀」の中で
各家の持ち点が大きく離れていない状況では
"期待値"を最大にする打牌選択が、そのまま最終順位に結びつくことを
シミュレーションを用いて証明したのだ。
この発見のおかげで、山崎氏の"期待値"という概念導入の
正当性が示されたのである。
以降、私の麻雀戦略の研究は「もっとも期待値の高い打牌選択は何か?」を
指針にして進めていくことができるようになった。
一般的に、とつげき東北氏はC言語プログラムを用いた統計的解析といった点を
評価されているように思う。
確かに氏が進めた統計的な解析は一つの功績ではあるが、
重大な功績だとは私は思っていない。
別にとつげき東北氏でなくても、プログラム言語を理解できる人ならば誰でも
コードを組んで東風荘の牌譜データを解析さえすれば
時間と手間はかかるだろうが、できることだからである。
だから、たとえとつげき東北氏が麻雀界に出現していなかったとしても
いずれ誰かが麻雀の統計的解析を行っていただろう。
私は、とつげき東北氏の最も評価されるべき功績は
「麻雀において"期待値"を適用できること」を証明したことだと思っている。
この証明は、単にプログラミングができるだけでは達成できない。
そこに、とつげき東北氏個人のセンスや閃きがあったからこそ
発見された原理なのである。