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深緋書店 kokihi syoten

アクセサリーと人形の制作をしつつ演劇やりつつ。
通販開始しました!

笑って泣いて心打たれる傑作戯曲!

『シラノ・ド・ベルジュラック』
ロスタン / 光文社古典新訳文庫


シラノ・ド・ベルジュラック (光文社古典新訳文庫)/光文社
¥980
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あらすじ

詩人でありながら剣の腕も立つ、快活で心優しい軍人・シラノ。

臆するものなどなにもないような豪胆な彼だが、ひとつ弱点があった。

それは、自分の大きな鼻に対するコンプレックスである。


そんな彼は、美しい従妹・ロクサーヌに密かに思いを寄せている。

最高にロマンチックな愛の言葉を贈る自信はあるけれど、それを贈るのがこんな顔ではダメだと思い悩むシラノ。

そんなとき、同じくロクサーヌに惹かれている美貌の青年・クリスチャンと出会う。

彼は、自分の才のなさ、口下手さに躊躇して、才女と名高いロクサーヌになかなかアプローチができずにいた。

「ああ、優美な言葉が語れたら!」

「颯爽たる美青年の仕官であったなら!」

そんな2人は、お互いの欠点を補いあって、2人で1人の人間としてロクサーヌを口説くことにした。

「俺たち2人で、恋物語の主人公になろう!」


感想

書店ではたいてい『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』などの古典文学コーナーに置いてある『シラノ・ド・ベルジュラック』。

そのせいでなんだか難しい印象があったけれど、読んでみるととんでもない!

これほど読みやすく、かつ心揺さぶられる大人のための戯曲はそうそうないのでは。

ものすごく語りたいけれど、これは本当多くの人に読んでもらいたいので、なるべくネタバレなしでいきます。

お口チャック!


しかし、今回のあらすじは我ながらなかなかよく作品を捕らえられたと思います(自画自賛)

話の大筋としては、上記のような感じなので、日本文学で言えば、なんだか森見登見彦さんが書きそうな感じ、と私は勝手に思っています。

話の大筋はシンプルでコミカル、そこに、華やかなロマンス(なんてったってフランス文学ですから!)や痛快な活劇、それぞれの生き様や痛々しいほどのせつなさが色鮮やかに溶け込んでいきます。


映画も傑作でした!

原作は戯曲なので、戯曲慣れしてない人はちょっと読みづらいかもしれません。

その場合、この映画をお勧めします。

シラノ・ド・ベルジュラック ジェラール・ドパルデュー Blu-ray/IVC,Ltd.(VC)(D)
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もちろん、戯曲を読み終わった人もぜひぜひ見てほしい!

最高にかっこいいシラノとクリスチャン、そして美しく茶目っ気たっぷりのロクサーヌを堪能できます!


戯曲も映画も、シラノとクリスチャンがほんっとーにかっこいいので(シラノの鼻が大きいとか、ほんとどうでも良くなる)、ときめきたい乙女にもおススメです。
書きたくなったときに一気に書く!

本日2回目の投稿、漫画の感想でございます。

『当世白波気質』

杉山小弥花 / 秋田書店ボニータコミックスα

当世白浪気質 3 美少女こそ我が悦び (ボニータコミックスα)/秋田書店
¥540
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あらすじ

舞台は戦後の昭和23年。

美術品泥棒の吉田虎之助は、迷い込んだ山中の村で、美しい少女・千越と出会う。

彼女は、山の神の使いである狼に、生贄として捧げられる定めであった。

しかしその村の習わしに巻き込まれた虎之助は、千越と共に村を脱出する。

その日から、美術品泥棒と生き神の少女との、不思議な同居生活が始まった――。

『東京アプレゲール』
『美少女は悪党の愉しみ』
『美少女こそ我が喜び』
の三部作。

感想<ちょいネタバレ込み>

本屋ではいつも端の方に追いやられている秋田書店だけれども、私的に隠れた名作がとても多い!

こちらもそのひとつにカウントしている漫画です。


なんといっても、全体に流れるノスタルジー溢れる雰囲気!

戦後間もない、独特の活気とそこに潜む人々の心の傷。

そういったものを丁寧に描きながら、美術品泥棒と生き神の少女、2人の物語が展開していきます。

美術品泥棒の虎之助も、生贄になるために育てられた生き神の少女・千越も、その稼業や生い立ちのせいか、物語の始めは人間らしい視点ではなく、どこか達観したような物の見方をしています。

それが、お互いへの思いが変わるにつれてどんどんと人間らしい地に足の着いた感情に左右されるようになっていく。

もう、その過程・表現の仕方がたまらなく色っぽい!


また、恋愛の書かれ方がどこまでも現実的なところも素敵です。

少女マンガにありがちなキラキラふわふわ夢の詰まっているものじゃなく、どこまでも地に足がついている感じ。

でもその醜い部分さえも、けっして美化して描かれてはいないのに、どこか美しくて愛おしい。


普通の少女コミックサイズだけれども、厚さはその2倍以上。

×3巻ですから、結構な読み応えです。

まるで純文学小説を読んだような読後感があります。

秋の夜長にいかがでしょうか。



当世白浪気質 1 東京アプレゲール (ボニータコミックスα)/秋田書店
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当世白浪気質 2 美少女は悪党の愉しみ (ボニータコミックスα)/秋田書店
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