あっという間に6月も半ばですね。
6月はPride Monthという事で、月末にとある企業さんの勉強会に講師としてお呼ばれしました。
お誘い頂き本当にありがたい限りです。
自身のヒストリーを話させて頂くので、改めて軽くここでも綴ってみようと思う。
僕は、現在25歳で、児童福祉の仕事をしています。
今の会社ではオープンに働いています、
(オープンといっても2人ほどカミングアウトしてない人もいるので完全にオープンってわけでないですが💦)
男性ホルモン治療をはじめたのは18歳の時。
完全に社会的にも男性として生きはじめたのもその時からと言えるでしょう。
自身の性というものに違和感を感じたのはいつか?と言われると、僕にもはっきりとここです!!と言える時期はありません。
成長すると共に、少しずつ少しずつ女性としての未来が見えないことに違和感を感じ、このままの性別では生きていけないと感じていました。
そんなモヤモヤが我慢できなくなったのは高校生の時。
この頃に、トランス男性の事を知り、そんな世界があるという事、社会的にも男性として生きる方法があるということを知りました。
このままでは生きていけないとそう感じていたあの頃の自分にとって、治療をして本来の姿で生きる当事者の人たちは僕の希望でした。
自分もそんな風に堂々と生きていきたい。
そこから僕の本来の自分になる為の人生がはじまりました。
まず友人にカミングアウトをし、
母にカミングアウトをし、
ガイドラインに沿った治療をすると決め、
当時はほとんど情報もなく、10代で治療をはじめる人もほとんどいなかった(知らなかっただけだったのか)が必死に調べ、
片っ端からありとあらゆる当事者の方の情報、ブログ等を見て、
自分で病院を探し、奇跡的に近くのGID認定医の先生がいらっしゃるジェンダー外来を見つけ、当時は予約することすらできず、数年待ちだったにも関わらず運良く予約ができ、
コツコツ通い、診断者を貰い、
高校を卒業してすぐに働き始めた僕は、
この頃に社会人1年目もスタート
そして父にカミングアウト、
当時まだ未成年だった為、
両親の同意を経て、診断書にサインをもらい、
判定会議にかけ、
治療適応の結果をもらい、
ついに男性ホルモン治療をスタート。
働きながら、少しずつ治療のお陰でより男性らしい見た目に近づく事ができた。
しかし、この移行期間の生活は簡単ではなく、思うように振る舞えない日々が続きました。
でも、少なからず自分に自信もついてきはじめていたのも事実。
そんな中で、新たな夢と地元を出て埋没して生きていきたい思いが強くなり、そこから7ヶ月ほど必死に掛け持ちで働き、資金を貯めて、地元関西から飛び出し、関東へ。
1人で1から新たな生活を始めました。
埋没しながら働き、のぞみ続けた男性としての生活を手に入れた僕ですが、夢のような時間を過ごす中で、生まれながらの男性と同じように生きていくことの難しさ、厳しさ、どんなにもがいても、同じ土俵に立つことのできない悔しさ、色んな感情と向き合った結果、転職し、今の会社に出逢い、オープンで生きることを選び今があります。
細かく話せば、ここにはおさまりきらないし、
いまだに、埋没して静かに生きていきたい自分と、オープンで生きていきたい自分、両方の自分が常に行ったり来たりしています。
いつかまた転職し、完全に埋没をして生活したいと動く日が来るかもしれません。
それもそれで、僕の人生であり、僕の道です。
どんな道を歩んでいくのかは自分で決めればいい。
もしかしたら進む途中で、偏見や差別で苦しむこともあるかもしれない、だけど僕は、僕が僕であるために、前を見てこれからも進み続けたいと思います。
そして、自分自身が当事者の兄貴達を目標とし、ここまで来れたように、自分と同じように生きる、年下のFTMくん達が少しでもつまずく事が減るように、僕なりにゆっくりひっそりこれからも発信していきます。
微力ですが、決して無力ではないはずです。
偏見や差別がゼロになることはなくとも、存在を知ることに意味がある!!!!
ユイ
『only color』
治療のことや性の悩み等、個人的に相談に乗って、聞いてほしいこと等がございましたら、無料相談を行っておりますので、ぜひお気軽にご連絡いただければと思います。
普段は児童福祉の仕事をしています。
軽度の発達障がいや知的障がい、また学校に通えない、通いづらい小学生から高校生までの子どもたちを中心にコミュニケーションを教える仕事をし、子どもたちの将来に繋がるサポートをしています。
そこでの経験も活かしながら少しでもお役に立てることがあればと思います。
メールアドレス:yui.onlycolor@gmail.com
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