始発電車の窓から海を見ていると、ゆっくりと夜が明けてきた。
僕は夜明けの海の神秘的な美しさに目が離せなかった。
暗い闇のような空の色が薄い青に変わり、やがて、太陽が顔を出した。
誰もが待ち望んでいたであろう夜明け。澄み渡った空。
水平線から上ってくる太陽の光は力強く、
この世のすべてを包み込むような優しい光だった。
時が止まってしまえばいいのにと思わせるような景色。
電車を降りて空を見上げると、同時に寒さが針のように全身を突き刺した。
かじかんだ手をこすりながら、見上げた空は気高く凛としていた。
美しいものを見れば、心が洗われるような気がするのはなぜだろう。
今日見上げた冬空のように、心は強く、美しくありたい。
そんなことを考えてしまうほど、澄みきった空は蒼く美しかった。