BL です。

間違えて開いてしまった方は

そのままドアを閉めてください。



※表紙のお写真は

ララァさんのお写真をお借りしています。


※ハッシュタグは

蓮さんからお借りしています。





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「皆さん!

二年間、お世話になりました!」


「こちらこそ♪︎

とても助かっていたよ

大学生になったらまたバイト入ってくれ♪︎」


「店長…

それは時給次第っすね♪︎」


「痛いとこ突くなよ💦」



周りの従業員たちから

どっと笑いが起きた。



二年間

夕方からの品だしの

バイトに入ってくれていた子が



受験に専念するため

今日で退職する。



隣に立ってる後輩くんは

見るからに寂しそうだ。



この一年

二人で仲良く働いてたもんな…




あれは

後輩くんが働き始めて

一週間が過ぎた頃のことだった…



「店長…ちょっと良いっすか?」


「ん?どうした?」


「実は…」



先輩になった彼が

何やら思い詰めた顔をして言った。



何だろうか?

もしかして

今すぐバイト辞めたいとか?!



彼は見た目は少し…だけど

笑顔は年相応な少年だった。



面接で

少し髪が明るすぎかなと思ってたら



バイト初日

言うまでもなく

あまり目立たない色に染めて来て

驚いたっけな…



なんて

懐かしいことを思い出していたら

もっと驚くことだった…



「えっ?そんなことが…」



後輩くんが帰宅の際

危ない目にあったと聞いて驚いた。



「シフト…合わせて良いっすか?

俺…駅まで一緒に…帰りたいっす…」



バイトを始めた頃には

屈託のない笑顔を振り撒いていた彼が

男の顔をしていた…




あれから

また、1年が過ぎようとしている

今日この頃では



更に男っぷりが上がったと

パートのお姉さんたちが話していた。



後輩くんは

何だか…綺麗になったと…




「気をつけて帰れよ」


「「は~い

お疲れ様でした!」」



二人で肩を並べて帰って行く姿を

見送った。



「まさか同姓同名の子が

バイトに来るとは思わなかったですね」


「それも二人のな」


「彼は少し…

貴方の子どもの頃に似てたかも…」


「あの子もちょっとお前に似てるな…」


「そうですかね…」



巣立つ子を送り出すのは

嬉しさ半分…



「…寂しくなりますね…」



副店長を務める男が隣で

ぽつりと呟いた。



「そうだな…でも

お前はずっと…側に居てくれるだろ?」


「…ふふふ

ほら…月が綺麗…」


「お前と見る月だから…綺麗なんだよ…」



傍らに寄り添い



優しく微笑む

俺の大事な人の手を取り



そっと口付けた




と同時に

先ほど感じた微細な大気の揺らぎを裏付ける

微かな金属音が耳に届いた



まったく…

あの人も変わらないな♪︎












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はい

皆様、ご明察!


みーぽんでした…


難しくなかったですか?



色々お気遣いくださった皆様

ありがとうございました♡