もちろん独身だからだけど。

東京で迎えた定年退職。
退職月に判明した乳ガン。

実家に帰り母と暮らす予定だったので、病院もこちらで抗がん剤やって小さくして手術した。

今思うと抗がん剤やってる頃から母はおかしかった。直ぐにかっとなって、ゴミ箱を投げつけられたりした。

地元に就職したのに会社がどんどん大きくなり県庁所在地に転勤になり、挙句の果てに東京まで行かされて30年近く親元を離れた。

別居中は至極良好な親子関係。
美味しいと思ったお菓子等も頻繁に送っていたし、県内に居たときは月いちで帰ってたし。

同居して、手術して、母は料理が出来なくなっていた。
作り方を忘れたと言った。

ハッキリした認知症の症状だと思う。食事の用意は私がすれば良い。
しかし、気分にムラがあり、いつ何にキレるか分からない。

いつしか私は腫れ物に触わるようにびくびく暮らすようになった。

悪口雑言、杖を振り回し向かってくる、部屋を締め切り金を数える。

出ていけ!と何度も言われ荷物をまとめた事も何度も有るがその度に阻止された。

私が居なくなったら困るのは自分だと分かっていたのだろう。


このままだと、こいつを殺したくなるな。。と毎日考えた。


私は計算高いので殺したら損するのは私と分かっているから殺さなかったけど。


そんなある日

母が入院した。