「大切なものを失った時、英知と自信を育む方法」 ダライ・ラマ14世が東北で語りかけたこと | カウンセリング&ヒーリング 癒しの海☆BLUE OCEAN

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数日前からダライ・ラマ14世や般若心経の

ことが気になっていたところ、MSNニュースで

ドイツ紙のインタビューに自身を最後の指導者に

するべきと答えたことが載っていました。


ダライ・ラマ14世 「後継者は不要」

独紙インタビュー


チベット仏教金剛乗ニンマ派

林久義先生から、ダライ・ラマ14世は

もう転生しないおつもりだと3月に聞いて

いました。


林先生は、ダライ・ラマ14世のように

生まれ変わり(トゥルク)と認定された

タルタン・トゥルク・リンポチェから学び

深いつながりを持っているので、これは

真実でそれほど大変な事態にチベットは

あるのだと感じました。


そのことについて、講話の翌日にあった

ウェスティンホテルでのダライラマ14世を囲んでの

茶話会で質問してほしいとお願いしていたのですが

残念ながら、機会がなかったそうで直接お答え

いただくことは出来ませんでした。


今回公けにお話されたということは、背景がある

ように思います。


4月7日の仙台で行われた講話でダライラマ14世は、

ご自身の亡命の体験や震災後の石巻で被災された

方々にお話されたことを、「大切なものを失った時、

英知と自信を育む方法」としてお伝えくださいました。


林先生のサイトに通訳した内容が載せて

ありましたので、一部ご紹介させていただきます。


林久義先生のホームページ

http://oddiyana.com/


チベット仏教の今

http://oddiyana.seesaa.net/

チベット問題を知ることから始めよう


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東日本大震災から3年、ダライ・ラマ法王

14世が東北で語りかけたこと

東日本大震災からちょうど3年の節目に

あたる2014年、チベット仏教の最高指導者

ダライ・ラマ法王14世が神社関係者らの

招きで仙台市を訪れました。


以下、特別講演の全文で、会場の通訳に

よって日本語に翻訳されたものです。

今日のトピックは、大切なものを失ったときに、

それを支えるためにどのようにして英知と自信を

得たらよいかという、その方法論についてお話し

するということになっています。


そこで、ナーガルジュナが書かれているお言葉の中に、

私たち人間はさまざまなときに苦しみに直面したり、

あるいはさまざまな困難に直面したりもするわけです。


そのようなときに苦しい立場に立ったからといって

落胆してしまうと、私たちはそのような状態から

抜け出す希望というものを見つけることができなく

なってしまうわけです。


そのようなときに、私たち人間は、そういう中で自分に

自信を持つこと。そして、自分を信じてきっとこの困難を

抜け出すことができる。


これを自分が乗り越えられるのだというような自信を

持つということこそ、私たちがそのような状況から

抜け出すことのできる唯一の手段と考えます。

被災者の方々がたくさん見えていると思いますけれども、

実際に被災されて、津波などの害を実際に遭われた方、

手を挙げてみていただけますでしょうか。


そのように実際に被災された方々に対しましては、

本当に心から皆さまに慰めたいという気持ちを

私自身が持っております。

2年前に私は被災地である石巻市に実際に訪問させて

いただいているわけです。そして実際に被災された

方々にお目にかかり、そしてそういった方々とお話を

する機会がありました。


そういった方々のお話を伺っていますと、私も本当に

涙があふれてきたということをよく覚えております。


そのときに被災者の方々に私がお話したことは

どういうことかと言いますと、本当に落胆してしまって

心配ばかりをしているということは、決して皆さま方の

ためになることではないということをお話ししたわけです。


そのように不幸な気持ちを抱いたままでいつまでも

とどまっているというようなことは、皆さま方は十分、

地震、そして津波、放射能というような問題で苦しまれて

いる上に、さらに苦しみを加えてしまうようなことに

しかなりません。


そこで特にそのような状況に立たされたときには、

自分自身が自信を持って勇気を振り絞って、なんとして

でも自分の力でこの問題を乗り越えていくのだ、乗り越えて

いけるのだということをぜひ考えていただきたいということを

そのとき私は被災者の皆さま方にお話をいたしました。

そこで、そのような大変な目に、非常に困難な状況に

遭われたというような体験をされてこられた方々も、

決して落胆をし、そして心配ばかりをしているというような

状態ではいけないわけなんです。


そこで私自身は、この世界中さまざまな国を訪問させて

いただいているわけなんですけれども、そこで私はいつも

そういった全ての国の方々にお話ししていることがあります。


それは何かと言いますと、ドイツの方々、そして日本の方々、

この2つの国家の方々は第2次世界大戦におきまして本当に

ひどい苦しみと、破壊というものを体験され、そして味わって

こられた国の方々であったわけです。


しかしながら、戦後になりますと、この2つの国の

方々はまったくの焼け野原の灰の中から新たに

素晴らしい近代国家と再建されたという実績を

残しておられるわけなんです。

ですから、この地に、このドイツと日本の国では

経済的にも、民主主義を取り入れているという面に

起きましても、そして政治的な面でも大変強い安定した

近代国家を再建されました。

これは本当に素晴らしいことだと思います。


そして、これらの本当に偉大な業績を残された

ということは、この2つの国々の国民の方々が、個人

個人が自信を持って、そして本当に計り知れない

苦しみを味わわれ、破壊の中から新たなそういった

ことを成し遂げることができたというのも、自信と、

そして強い決意の力、楽観的に物事を捉えて

前向きに生きていくという態度、このような態度を

持っておられたからにほかなりません。

そこで、そのような生き方をしていくならば、たとえ

どのように本当に悲しむべき悲劇を体験されたと

しても、社会の共同体のレベルにおいても、そして

家族的なレベルにおいても、個人個人のレベルに

おいてもそのような大切なものを失われるという

悲劇を必ず乗り越えていくことができるということを

実証されておられるのではないかと私は思うわけです。


ですから本当に非常に困難な状況に直面したとしても、

そしてどのような悲劇に直面したとしても、皆さま方がもし

強い決意の力と、そして勇気と自信を持って前向きに人生を

歩んでいってくださるならば、亡くなった人々、そして家を

なくされた人々、家族や友人をなくされた人々、そのような

方々であっても、必ずや今からの人生というものを建設的に

生きていかれることができると私は思うわけです。

もちろん、そういった悲劇が起きてしまうというのは

非常に悲しいことであるわけです。しかしながら、

昼も夜も常にそういった悲しみのことばかりを考えて、

そして心配しているというような状況では、おそらく亡くなって

しまわれた親しい方々、友人、家族、そしていとしい人々も、

もしかして彼らはすでに天国に行っているかもしれません

けれども、もし残された皆さま方がずっと悲しみを心に

維持し続けて生きておられるのをご覧になったならば、

きっとそういった亡くなられた方々の気持ちというのも

悲しいものになってしまうのではないか。そのような

気がするわけです。

ですから、たとえどのような悲しい出来事を体験

しなければならなくても、そのようなことを乗り越えて

生きていくためには、皆さま方が持っている強い自信と、

決意と、勤勉さ、楽天的なものの考え方、親切を語って

生きる、そして1人の慈悲深い正直な人間として生きて

いくということを皆さま方ご自身がしていただけるならば、

天国に行っておられる皆さま方の本当にいとしい方々も

きっとそれを見て喜んでくださるのではないかと、私は

そのような気がするわけです。

そこで、私は今、大して大切なことではないかもしれま

せんが、皆さま方と分かち合いたいなと思うお話を1つ

させていただきたいと思います。


それは私自身の人生についてのことです。私の人生の

中で、私は16歳のときに自由を失いました。そして24歳の

ときに自分の国を、祖国を失いました。


そして、それから約54年間、私はインドの地において

難民としての生活を送ってきたわけなんです。

その54年間の中には非常に困難な状況に直面

するというような、そういった時代がずっと続いて

きたわけです。


そしてたくさんのことを非常に一生懸命やって

こなければいけないようなこともたくさんありました。

しかし、そのような中で私は決して諦めるという

ことだけはしませんでした。常に希望を持って、

諦めずに自分の固い決意と自信と持って頑張る

という姿勢を崩すことはなかったわけなんです。

つまり基本的には、まずこの地球という惑星の中で

私たちは住んでいるわけですけれども、この地球には

約70億人の人間たちが住んでいるわけです。


そして、その70億人の人間たちは、私たち自分自身の

兄弟姉妹と言える人々であるわけなんです。ですから、

もし私たちが困難な状況に直面したりすると、自分以外の

たくさんの人が助けの手というものを差し伸べてくれる

わけです。


日本の方々も本当に、被災されたのちにはお互いに

協力し合うというような、互いに助け合いという精神を

発揮されて、本当にお互いによく助け合ってこられたが

ゆえに、今日まで皆さま方が頑張ってこられたのでは

ないかと思うわけなんです。

ですから、日本というのもこの世界の全ての国々の

一部であります。そして70億人の人間の中の、日本人は

一部であるわけなんです。ですから、決して絶望してしまい、

もう駄目だと諦めてしまうような理由はどこにも存在して

いません。


その逆に、私たちが絶望感に満ちてしまい、他の人を

信じることができず、不信感や懐疑感などにさいなまれて

しまうと、その方は孤独感に陥ってしまうということに

なってしまいます。


ですから、もっと良き面を見るということ。

つまり、この地球上に住んでいる約70億人の人間たちが

自分の兄弟姉妹なのだと、人間家族という1つの大きな

家族の一員なのだということを考えるならば、決して

孤独感に陥るというような必要はないわけなんです。


さらに、私たち人間は社会生活を営みつつ生きていく

類いの生きものであるわけです。そこで、たとえ悲劇が

起きたとしても、その悲劇が起きた場所の地域の方々を、

また別の人たちが来て助けてくれるということがある

わけです。


そのようにして協力体制をしき、そして助け合いの

精神を発揮し、他の人のことを心から思いやるという

気持ちを忘れずに頑張っていくならば、このような

スピリットを、精神をますます高めていくならば、

必ずやどこかに希望の綱を、絆というものを

見いだすことができると思うわけです。


ですから、そのようにして私たち自身も、チベット人

難民の全ても、そのようにして現在まで私たちは

頑張って生きてきたわけなんです。


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