一昨日の茨城県で、行われた「全国Jazzツアー」。

May J.さんは、これまでも「Blue Note」を初めとするJazzライブを行っていましたが、今回はデビュー15周年という記念すべき年ということも有り、初となるJazzの全国ツアーを行っている。

通常の全国ツアーはすでに行われていますが、昨年、全国ツアー開催が決定していたにも拘わらず、コロナ禍のために、全国ツアーを中止せざるを得なかったMay J.さん。

その時、May J.さんは言っていましたね。

「全国ツアーを延期する」と。
普通に考えたら中止というところを、敢えて延期と言ったMay J.さん。

それは、必ず、この埋め合わせはするという、ファンに対してのMay J.さんの約束だったと思っています。(^^♪

そして、その約束を、May J.さんは、この12月の全国Jazzツアーで果たしてくれた。

このツアーは、言わば、昨年の延期になった全国ツアーの代わり。
そんな風に思っています。(^^♪

その全国Jazzツアーも後半に差し掛かった矢先、あの神田沙也加さんの訃報が飛び込んできたのは、May J.さんにとっても大きな衝撃だったろうと思います。

神田沙也加さんは、「アナと雪の女王」で一緒に仕事をされたという関係以上の人でしたから。

May J.さんが苦しい思いをしていた時に、「戦友」と言ってくれて、その後もプライベートでも、一緒に食事をしたりする間柄だったのに、その人がこんなことになってしまった。

それも、茨城県でのライブの前日に・・。(T_T)

May J.さんは、どんな時でも、ライブに穴を開けることの無い人だから、大丈夫だとは思いましたが、May J.さんの胸中を思うと、胸が痛みました。

その茨城県での「全国ジャズツアー」のオープニング!!
いつもと変わらない笑顔で登場したMay J.さんを観て、ちょっとホッとする。

ただ、それは、ライブを楽しみに待ってくれている観客のために、気丈に振る舞っていただけだったんですね。

でも、その努力も、歌った曲が別れの曲だったり、想い出を想起させるような曲であったことで、3曲ほど歌った後のMCで、May J.さんは、ついに堪えきれなくなってしまった。

声を出すことも出来無いくらい、悲しみでいっぱいになってしまっていたMay J.さん。

その様子に、会場から割れんばかりの温かい拍手が起こる。
その拍手を受けながら、観客に背を向けるような形で必死に悲しみと戦っていたMay J.さん。

そのMay J.さんの状況を察した、バンドの佐山こうたさん達が、優しい曲を演奏をして、May J.さんが心を落ち着けるまでのサポートしてくれる。

佐山こうたさんは、誰よりも、その日のMay J.さんの気持ちが分かっていたんでしょうね。

2年前の「Blue Note」のライブの日。こうたさんのお父さんである、佐山雅弘さんを亡くしていたからだ。

その悲しみを、おくびにも出さずに、お父さんの代わりにピアノを弾いてくれていたこうたさん。

May J.さんの気持ち、痛いほど分かっていたんでしょうね。

そのこうたさんを初めとするバンドメンバーの温かいサポート、そして、観客からの温かい拍手に支えられて、漸く観客の方に向き直ったMay J.さん。

泣いたわけは言わずに、観客に向かって泣いたことだけを謝罪してましたね。
そして、次々とJazzのナンバーを歌い上げていく。

それでも、時折、涙が溢れそうになる。
それを会場の観客が温かい拍手で支えていく。

「何度も泣いて済みません。」そんなことを言っていたMay J.さんも、漸く落ち着いてきたのか、また笑顔を見せ出す。

そして、温かい拍手で励ましてくれている観客に対して、「この日にライブが有ってよかった」とも言ってくれてましたね。

これは、ファンにとっては、嬉しい言葉です。
それは、あなたが、ファンとの絆を大事にしてくれている言葉だから。

「一人では、とても堪えられなかった。ファンのみんながいてくれるから、この悲しみにも堪えられる」・・そんな気持ちだったんだろうと思います。

May J.さん自身が、このライブで、泣いた理由や固有名詞を出したことは一度も無かったのは、観客にそんな悲しい思いをさせたくないという配慮だったのだと思います。

ほとんどの人は、分かってはいるんだけどね。

でも、観客に向かって「彼女の歌声は、皆の心に残るんですよね。それで良いんですよね。」というような言葉で、それが神田沙也加さんのことを話していることが、ハッキリ分かりましたが。

神田沙也加さんの歌声は、これからも人々の心に残る。
彼女の存在は、これからも生き続けるのだと、May J.さんは、この時に、はっきりと分かったんですね。

そうですとも。
彼女の存在は、無くなったりしません。

人々の心の中に生き続ける。
特に、親しかった人の心の中にね。(^_-)-☆

優しかった「戦友」は、これからも、そんなあなたを見守ってくれると思いますよ。May J.さん。(^_-)-☆❤️❤️