雪の上に照れる月夜に梅の花 -3ページ目

雪の上に照れる月夜に梅の花

雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

 

実は、刀の教科書展

おかわりしてしまいました~爆  笑

近所でこんな素敵なイベントなんて
しゃぶりつくすべきかと。

それにちょっと近頃いろいろ悩みがあって
気持ちが塞ぎがちで
上手く眠れなかったりしていたので。

やっぱり、好きなもの美しいものに接すると
心が少し明るくなるので。

それと、どうしても兼さんに触れてみたかったんです。
兼さんに触れられる機会なんて
一生でもう一度あるだろうかと思うと
どうしてもスルーすることが出来なかったのです。

今回は展示よりもイベントのみ参加の予定

とはいえ、このイベントに参加するには
薬師寺の入山料1000円
展示会の入場料1500円
が必須なんですが、それで済むのなら。

さて、本日のお刀のラインナップ
Xで確認したら兼さんがいたので
家で昼食を摂ったあと車で出発。
13時30分ごろ到着。


刀剣乱舞とはコラボしていないけど
札の色がほぼ刀ミュのイメージカラー爆  笑
覚えやすくてよき照れ

この日の午後はこの前よりも随分と空いていました。

とりあえずまずはお目当ての第十一代和泉守兼定
⑦番は誰も並んでいなかったのですぐでした。

兼さんは、切先小さめで物打も細め。

ごっつい感じがなくてしゅっとしていてエレガントだと思った。
で、
ここで不思議な感覚になりました。

お刀は息ががからないようにマスクをし
直接手が触れないよう使い捨て手袋をして触れます。

そのうえお刀の茎もラップで包まれているのですが……。

 

なんだか、兼さんと握手しているような感覚が。

兼さんから茎を通してパワーというか
エネルギーをもらえたような気がしたというか

主、がんばれよ

 

握手して励ましてもらえたみたいな感じがして
胸が熱くなってしまった……。

うれしかった。兼さんと会えて、握手できて本当に良かった。

 

傍に担当の方がそれぞれ一人ついてくださっているのですが
私、結構感動してしまっていて。
「土方歳三の佩刀として有名です」と説明されたので
「はい、知っています。土方歳三のファンなのです」と興奮気味にお答えしたら
「では、制限時間内、ずっと和泉守兼定を見ていてもいいですよ」
と笑って言われたのですが
ペアの大慶直胤も手にしました。
はい、大慶直胤とも握手です。

大慶直胤は、やっぱ新々刀だからか長い。

そしてすごくがっしりとした男性的なお刀でした。

刀剣との握手だと思ったら、全員と握手したくなって
コンプリートすることに。

次は④の長曽祢虎徹興里と肥前忠弘へ

 

長曽祢虎徹興里はこれが近藤勇が欲しがったお刀か~と思うととても感慨深い。
さすが最上大業物、堂々として迫力があるお刀。
とても力強い握手をしてもらった気分。

肥前忠弘は脇差。
クールでちょっと素っ気ない印象に思ったのは

刀剣乱舞のイメージからでしょうか。

次、③の之定と三笠砲鋼


之定といえば歌仙兼定。うちの初期刀。
歌仙兼定は京都国立博物館で見たことがある。
かなり短い、片手で使える感じの打刀だったと記憶してる。
兼さんよりやっぱり心持ち短めでガッチリ感有り。

「文化人だが体格はしっかりしている。力ずくでどうにかする悪癖がある」

というゲームの設定すごい、イメージがピッタリだ。
そして最上大業物、持っている雰囲気は凛としている。
初期刀から「しっかりしなさい」とギュッと握手され
「痛っ!」と呟いてしまうところまで妄想する。

三笠砲綱は、戦艦三笠の砲台から作られた短刀
綺麗ですが細くて軽いし、実戦に使うというより
大量生産されたお守りの刀なので
之定とペアにされたらおもちゃみたいに見えてしまってちょっと気の毒。

この③組がホント人気がなくて。
前に行ったときもほとんど誰も並んでいなかったし
この日も全然列ができてなくて。
まあ、どれか1つ?2つ?3つ?だけ体験するなら
ぜひとも之定と握手したい場合しか③を選ばないのもわかる感。

でも、やっぱ初期刀と握手せずに帰るのも寂しいので……。


だったんだけど。
③を終わって、さあ次は……などと思っていたとき

正面にいた白衣を着た方(主催者の方?)と関係者さんが相談し始め、
突然大きな声で「アンケート取ります!」と。

「加州清光の乱刃と、もう一振り別の孫六兼元ならば、どちらが見たいですか?」

挙手だったのですが、うーん、バラバラ。孫六兼元が少し多い?
そしたらその白衣の方が
「加州の直刃と乱刃は分かりやすいけど、孫六兼元を見比べるのはなかなか難しい。
それより、刀の見方をワンランクアップさせたいというのなら
青江がいいんだけどね」
と、御発言。
会場のみんなから歓声が上がり、満場一致。
三笠砲綱が下げられて、備中青江の登場。

之定のペアが青江に変更になりました。
途端に待機列大繁盛。

もちろん、私も青江と握手したいので並んだ。


数珠丸にもにっかり青江にもまだ会ったことない私。
にっかり青江は太刀が磨り上げられて脇差になったそうですが。
日本刀は刃の方はとても強いが実は峰というか、刃の反対側が弱点で
そこに強く衝撃を受けると折れるそうです。
それを折れにくいように工夫してあるのが青江の特徴だそうです。
樋(ひ)のことだろうか?
剛毅な雰囲気は確かにありました。
 

 

さて次は①の加州清光(直刃)と水心子

加州はとてもよく斬れるけれど、貧乏な刀鍛冶だったので鉄の素材がよくないものが多い。
その代わり安価だったため、沖田総司でも手に入ったのではとの説明。
地金がざらざらしてしまっているものが多いそうです。
そっか、それで「可愛くしているから大事にしてね」なんだ。
可愛くない(美しくない)と愛されない(工芸品としての価値が低い)
ペアの水心子正秀と比べたら(比べちゃ可哀そうですが)
うん……確かに、そうかもしれない……。
水心子、長くてとても立派で綺麗なお刀でした。
加州もそれ単体で見たら素人の私には地金の差はわからないけど
やっぱり二振り並べてみると
水心子が随分とお肌(地金)のきれいな子だというのがわかってしまいます。
造りがちょっと変わっているという説明を見ましたが
見た感じでは初心者の私にはよくわからなかったです。

次は⑥

三本杉の刃紋が特徴の孫六兼元
時代によって三本杉の大きさがしっかり揃っていたり乱れたりするそうですが。
切先が大きくてしっかりしててコワイ……びっくり
最上大業物の迫力満点。
最上大業物の刀を斎藤一が持ってたとは思えんな~

やっぱ物語ですよね~。
さて清磨(写し)
江戸三作のお刀はとうらぶのキャラだと可愛いけれど
実際のお刀は長くて切先が大きくて怖かった~。

さて次は⑧

堀川国広は、刀への彫り物が上手なのでも有名ですね。
布袋とか、不動明王とか。
握らせて頂いたものは不動明王の彫り物が入っていました。
装飾品のように見事だけど、やっぱり真剣で。
らしいお刀を触らせていただき感激……。
対して同田貫正国

質実剛健をそのまま形にしたようなお刀。
このペアは対比がよくわかって楽しかった。


次は⑩

相州広光(初代)
大倶利伽羅の刀匠ですね。

展示会にあった大倶利伽羅くんは

刃紋の中にも龍のような形が見えるとか
金筋もあって華麗なお刀でしたが
見せて頂いたお刀も金筋や波紋の綺麗なお刀だったけど
「慣れあうつもりはない」という孤高な感じはあまりなかった。
身巾がしっかりしてる感じはしました。
陸奥守吉行は坂本龍馬の愛刀として有名ですね。
京都国立博物館が所蔵しているそれは

焼身になったものを打ち直しているという。
だから反りがほとんどなくまっすぐなのかなと思っていましたが

見せて頂いた陸奥守吉行もすごく真っ直ぐで
直刃でとてもスッキリ、そしてキリッとしたお刀でした。


最後の⑨ですが
千子村正、相州広光(伝二代)
両方とも皆焼(ひたつら)
皆焼のお刀を見たのが初めてで
こんなお刀があるんだ~と、ちょっと驚きました。
包丁でいうとダマスカス鋼みたいに模様が刀全体にある。
(下手な例えですみません。

正しくは鋼の種類ではなく焼き入れの一種)
千子村正は京の刀展で以前、

戊辰戦争で有栖川宮熾仁親王が東征大総督として出陣したときに

お持ちになっていたお刀というのを見たことがありますが、
今回のは全然感じが違いました。
広光のほうは皆焼の跡もわりと控えめ。
広光と比べると村正の方が華麗な感じかも。
村正は茎が小さめで形が少し変わっていた。
「タナゴ腹」と呼ぶそうです。


ということで、
全部のお刀と握手してきました。

やっぱり美しいものには力がある。
エネルギーをすごくもらえた。

現世のいろいろに疲れた審神者が本丸に戻って

刀剣たちに握手してもらって
メンタルな力をチャージしてもらう

 

そんなイメージで、ちょっとニヤニヤしてしまいました。


しかし、こんな真剣を触られてもらえるイベント
絶対にルールを絶対守り、係員の指示に従わないと
危なくて出来ない。
インバウンド勢が押し寄せてくるようになったら

出来ないだろうなあ……。

などとも考えたり。

だからやっぱりもう一度来てよかった。本当に。
 


さて、この時点で16時。

刀の教科書展は16時50分までなので行ってみると
もう中を走って見て回れるくらいガラガラ。
(もちろん走ったりしませんけども)
喜び勇んで入りました。

 

国広のケース
大坂新刀の井上真改
正宗のケース
江戸三作
本作長義

南海太郎朝尊

もう一度見たい刀は沢山あって。


その中でも一番見たかったのは

第11代和泉守兼定 銘「神風」
第11代和泉守兼定で銘の入ったのに出会ったのは初めてだったので
是非もう一度観ておきたかった。
慶応二丙寅年三月二十六日と日付も入っている。
土方歳三資料館の兼さんは慶応三年2月日と入っているから
兼さんの約一年前生まれか~。

会心の出来だったのでしょうね、銘を入れるということは。
確かに沸(にえ)がとても綺麗な気がする。
とても美人な兼さんでした。

 

あとは乱藤四郎の本物と偽物をもう一度見比べていたら時間がなくなり

大倶利伽羅はもう一度よく観ることができませんでした。
残念。


刀剣の教科書展は7月9日㈫まで。
私が弐回目に行ったときは平日で、多分すごく空いていたのだと思います。
今日Xで整理番号のお知らせとか見ていたら
16時半の時点で整理番号1100番までの人って

もうお寺は閉門の時間間近なのに大丈夫なのか?
心配になるくらいの盛況の模様。

今日は最高気温が35.4度だったそう。
過去最高ではないかという話。
薬師寺の境内はあんまり日影がないので
皆さん、体調を崩さなければいいけれど……。


長い記事になってしまいました。


最後まで読んでくださってありがとうございます。