息子のこと | 雪の上に照れる月夜に梅の花

雪の上に照れる月夜に梅の花

雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

 

今日は午後から、年を取って車両感覚等々に問題が生じて運転免許を返上した母のアッシーに駆り出され、家に迎えに行って行きたいとこに連れて行って、そして送り届けて、夕飯の買い物をして、すっかり日も暮れてしまってやれやれと思って家に帰ったとたん、息子からLINEが。

 

「やっぱ今日、今から帰省するわ。今からやからだいぶ遅くなると思うけど」

 

えっ!ちょ、待って。

一応部屋は掃除したし、お布団の用意もしたけど、アトピーだから肌に触れる毛布はもう一度洗った方がいいかなとか思ってたんだけども。

昨日も仕事で一日いなかったし、明日一日でいろいろ準備できるから大丈夫と思っていたのに。

 

「もっと計画的に!」といいたいが、いきなり泊めてくれと言った前科は私の方が先だ……ショボーン

まあ、いいんだけども。

 

今日はクリスマスの翌日。

「ちょっと前に彼女と別れて、ぼっちクリスマスのあとでめちゃ暇やから帰ってくるんか?」と思ったが、黙っておいた。

 

 

思えば今年の始め。

成人式とその日程に合わせての高校の同窓会のために年末ぎりぎりから帰省した息子。

 

成人式があるので大学の入学式に着たスーツやワイシャツその他を持って帰るように前もってLINEで指示。

「皮靴を忘れるな」と何度も念を押した。

その息子。

なんと、革靴はちゃんと持ってきたけど、

スーツ一式、彼女のところに忘れて帰省したのである。

 

あほか、お前むかっむかっむかっ

 

 

「しわにならへんように彼女が洋服ダンスの中に掛けてくれたから忘れた」と息子。

てか、お前、何日彼女のとこに泊まっていたんだよ、莫迦野郎っ!!!

言葉には出さないけど、グッとこぶしを握る。

 

すぐ息子が彼女に連絡。

二つ年上で、わりとテキパキとした子だというのは息子の話から察していた。

すぐに宅急便で送ってくれて、無事スーツ到着。

 

でも、彼女に「ありがと~」と電話してヘラヘラしている息子、そして、そもそも自分がめちゃくちゃ詰めが甘いのを棚に上げて、「すごいしっかりした子やから」と私に言う息子にピキッむかっときた。

 

私は……、私は……。

 

無性に腹が立った。

 

そして言ってしまった。

 

 

「私は、あんたの世話をもうしたくなくて、あんたを東京に行かせたわけとちがう!

あんたがやりたいことがあるっていうから行かせたんや!

あんたが迂闊なところがあるのはお母さんはよく知っている。

だけどそんな、自分の簡単な身の回りのことすら彼女に頼ってしまっているのなら、それはあんたにとって良くない。

もうこっちに帰って来なさいっ!

私があんたの世話をしますっ!」

 

 

息子は私に「ごめんなさい……」と言った。

 

 

母親がベタベタと世話を焼くことが一人前の大人の男になりつつある彼のためにならないと、私はすごくすごく距離感に気を遣って接していたのにと思うと、なんかものすごい腹が立って。

母親の私が引いて出来た「お世話」という穴を、他の女の人に埋めてもらっていてどうするんだ?

 

これも、押し付けになるのかな……。

だけど、女性をパートナーとして選ぶとき、身の回りの世話をしてもらうことに重きを置いてほしくないの。

女性は、仕事をしつつ、家事が出来ることを求められる部分がある。いえ、今まではあった。

でも、それは男性にも出来るはずのこと。

自分で自分の世話ができる。それが独り立ち。

彼自身がそうなってほしい。

彼が本当に一人の大人として独り立ちできて初めて、独り立ちしているパートナーと出会えると思う。

 

まあ、カップルの考え方は様々ですし、当事者同士が幸せならそれでいいことですけど。

 

 

 

ちなみに、私、別に息子を別れさせたわけじゃないですよ。

元彼女さんと会ったことも話したこともないし。

息子が話す色々なことを聞いて「そこはわりと溝が深いかもなぁ~」と思ったことはありますが、言いません。

彼女さんが就職したというのが大きいかも。

 

息子の人生なんだから。

私はただ黙って見守り、彼の選択を受け入れるのみです。