必要書類を集める
必要書類は…
戸籍謄本、住民票、住民税課税証明書、不動産登記簿、退職金概算額証明書、源泉徴収票、給与賞与の明細書、二年分の通帳履歴、株取引の履歴、家計簿など。
中でも、初めて借金してか ら今現在までの経緯、当時の家庭環境や収支の内容をメモするのには苦労をした。
約10年前の出来事を思い出していかなければならない。
このメモに時間が掛かったが、書類提出の期限1週間前には全てを揃え郵送した。
今まで日記と家計簿は大雑把にしかつけていなかったが、受任契約後は毎日つける様にしている。
日記を遡って見ると…結構、2~3日前の事を忘れている自分に驚いた。
人間の記憶って曖昧なものだ。
弁護士事務所の扉を叩く
思った以上に明るくお洒落なオフィス。
少し緊張が和らいだ。
個室で待たされていると、程なく現れたのが事務担当の方。
債務の状況や使い道を詳しく聴かれる。
正直に全てを話せず、パチスロで使った分を言い出せなかった。
その後、一時間程待たされ弁護士との対面。
時間にして10分程。とても呆気なく話は進んでいく。
『株式投資の債務が有るので…少額管財ですね。』
『弁護士費用の支払は、何回払いにしますか?』
特に僕の意見を聞く訳でもなく…
自己破産の方向で決まる。
僕自身、民事再生には無理が有ると思っていたので、話が早い。
けど、免責不許可事由があり不安だったので、弁護士に問い掛けてみた。
『免責が下りない事はあるんでしょうか…?』
弁護士の返答は…
『私が担当した件ではありません。』
少し安心したけど、良心の呵責にも悩まされる。
調べてみても分からなかったのだが、住宅ローンが有ると必ず少額管財になると思っていたけど
オーバーローン(評価額より債務の方が多い)と、同時廃止も可能なんですね。
委任契約を済ませ、必要書類などの説明を受け事務所を後にした。
時間にして約四時間。
自己破産への第一歩を、踏み出した瞬間である。
弁護士へ相談
多額の借金を作ってしまい、家計は常にマイナス。
月に2~3万円は足りない事態に追い込んでしまった。
月に2日、休日出勤をすれば何とかプラマイ0になっていたので
何とかマンションを維持していこうと決心した矢先に
ある女性と出逢った。
前妻と離婚してから4年間、女性を好きになる事は無かったのに
とある問題の相談を受けている内に…
「俺が守ってやる」と言う感情が芽生えたのに気付いた。
その女性を好きになっていたのだ。
色々な考えが頭を過ぎる。
「借金まみれの俺に彼女を幸せに出来るのか…」
「想いを告白して良いものか…」
悩みに悩んだ末、僕は彼女に告白をした。
返事はOK。
とても嬉しかった。けど、伝えなければいけない事がある。
付き合い始めて間もなく、嫌われる事を承知で
「借金がある」と彼女に全てを詳細に語った。
彼女の返答は…
「しょうがないよ。それでも私の想いは変らないよ」
その言葉を聞いて僕は決心する。
「このままの状況じゃダメだ!!債務を整理しよう…」
関東で頑張ってきた証でもある、マンションは維持していきたい。
けど、この先の支払を考えると…結婚しても生活は成り立たない。
色々とネットで債務整理について調べてみた。
僕の債務状況で考えられるのは…
・個人民事再生
・自己破産
素人がいくら悩んでも結果は出ない。
どうしたらいいのか…
数件の弁護士事務所へ、メールで詳細を相談した。
債務整理の相談は無料の場合が多い。
その中の1件の弁護士事務所の丁寧な対応に
安心感を覚え、直接相談の予約をする。
弁護士との面談…初めての体験に緊張しつつ
その日を迎える事になる。
これまでの借金の経緯
子供の頃、母子家庭で育った僕。
家庭の事情により、母親と離れて暮らしていたので
祖父母に育てられたんだけど
僕の事を不憫に思っていたのか
お金に不自由を感じさせる事は
1度も無かった。
何かと、お小遣いは1万円札。
僕は、その時から金銭感覚が狂ったと思う。
中学生の時は学校へも行かずに
パチスロを打つ始末。
金が無くなれば、祖父母から
いくらでも貰えると思っていた。
少ない年金からくれていたとも知らずに…
どうにか高校には入れたものの、即自主退学。
伝手を頼って上京し、建設会社で働き出したけど
相変わらずパチスロで、稼ぎの殆どを使ってしまう生活。
そして、18歳になると即ローンで車を購入して
借金を重ねていった。
事故を起こした修理費もローン。金が無くなればキャッシング。
けど…こんなダメな僕にも転機が訪れた。
それは「結婚」
23歳で結婚した僕はパチスロも辞め、少しづつではあるけど
更生していった時、降って沸いたマンション購入の話。
ブラックだった母の再婚相手(義父)が
「ローンは払ってやるから、買え」と言ってきた。
同居が条件だったけど、ローンを払って貰えるなら美味しいと
話に乗ったのが運の尽き。
諸費用を数十万借入して、契約が済んだ段階で
義父が脳梗塞で倒れてしまった。
ローンを払って貰う所か、生活の面倒を僕ら夫婦が見ることに。
そんな生活をしていれば
嫁姑問題も起きるもので…おまけに嫁の不倫まで…
僕は現実逃避から、パチンコ屋へ逃げ込む様になっていった。
打つ金はキャッシングで下ろした金なのに。
その後、僕の両親とは別居して平穏な日々が続くはずが…
義父の急死。。
「俺のせいだ…」とネガティブな考えが頭から離れなくなる。
そこに追い討ちを掛ける様に、また嫁の不倫。
不倫をさせてしまった原因は、僕にもあると思うが
どうしても許す事が出来ず離婚。
嫁の連帯債務分を僕が引き受け、不動産名義変更費用等で
また数十万円の借入。
同時期に実父が亡くなり、葬儀代で70万円の借入。
どんどん増えていく借金。
どうにか減らせないかと、少ない貯金と借入で株をやった。
すぐにライブドア・ショックで大暴落。
損失を取り戻そうと、借入を繰り返し投資。
結局…新たな借金を150万円も作ってしまった。
そんな中、またも現実逃避でパチスロを打ってしまい、30万円の負け。
住宅ローン2700万円、他の債務450万円。
自分で自分の首をジワリジワリと絞めて…限界まで来てしまった。
何もかも僕自身が悪い。
「これ以上の借金は出来ない」
分かっていたはずなのに…
残された道は…自己破産でした。
ようやく春めいて来た今日この頃だと言うのに、僕の心は蒼一色。
それは何故かと言うと…
「自己破産」を決意したから。
10代で単身上京し、頑張って今まで生きてきた。
ガキの頃はヤンチャしながらも、23歳で結婚しマンション購入。
4年前に離婚、それでも一人で住宅ローンを払い続けて頑張ってきた。
この家を守る事が、僕がここで頑張ってきた証しだと思っていたから。
けど…それが債務超過に繋がるとは…
一概に、住宅ローンだけが原因とは言えないんだけどね。
先日弁護士へ依頼したので、進捗状況や日々の生活、
借金をして行った経緯を書き綴っていきたいと思います。
