今日の紺屋さんは、台風のためお休み。染め物屋さんは外作業が7、8割を占めるので、雨や風の影響をもろに受ける。室内で染めているのは、ほんの束の間。室内も夏は湿気と暑さですごいし、冬は寒い。なかなかしんどいが、この時期は閑散期でみんなゆったりと生きている。今年の収穫も終わった。そんな感じだ。
なのでやる事も無く、ブログでも書くかとアメブロを立ち上げ、何となく構想を考えてキーを叩く。ブルーハンズの展示会も終わり、すっかり気が抜け何も作る気は起こらない。ぼーと先日ダウンロードしたYAHYELを流し、週末からトリップするバリ島へ想いを巡らしている。
3年前からバリ島へ行き始めて、今年で3度目。もういいかなと思いつつも、また惹かれてしまう島。東南アジアの熱気とリゾート感、文化と宗教、そして人間味が融合したこの場所は、不思議な魅力で溢れている。海が奇麗な場所は他にいくらでもあるが、ここまで惹き付けられない。騙してくる人も多いが、基本的にはみんなピュアで人懐っこい。そんな所がネット社会の希薄な関係や疲労感を忘れさせ、海はいいな〜、自然は気持ちいいな〜。と自分の感情をシンプルにする。
ただ、今バリ島の北東部にあるアグン山が噴火警戒レベル4のままだ。最高レベルを維持してもうすぐ一ヶ月。周辺住民は以前避難しているという情報をネットでみる。50年前に大噴火し、空は一面灰で覆われたと、前に博物館で見た絵を思い出す。そんな事があったんだという歴史はまた繰り返されるのか。大きな地球のサイクルは、人間が忘れた頃に繰り返されている。大きなおおきな自然の上で暮らしている事を、僕たちはすぐに忘れる。
風神雷神と生命の海ストール。
神々の悪戯と、生命の営み。海と空。そんな世界を表現しようとした今回のストール。
風神雷神は自然の神か、守護神か。果たして私たち人間の信仰心は、神へ通じるのか。生まれしものを守るかのようにお互いが睨み合い、新たな神の登場を見守るの図。下は、二人の睨み合いから時空が切り裂かれ、光が生まれたの図。
自然の色や形の美しさ、癒しと活力を頂きに、
バリ島へ行って参ります。
さて、これから何を作って行こうか。
ブルーハンズよ。
インドネシアの絣織りイカットを繋ぎ合わせたがま口やハンチング。
今回は見向きもされなかったが
まだまだこの扉の先には面白さが眠っています。
紋様の意味はまだわからない。
しかし、日本の絣紋様とも似ている。
布文化や染め文化は、何処かが繋がり継承されている。
それは自然の中で行きている私たちの共通点。
太陽や水、風や雷エトセトラ。
僕たちはみなソウルメイトなのだ。
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BLUE HANDS