交錯する現実と非現実。
ミノ2ndフルアルバム「TAKE」、配信されてからこればっか聴いてる。
スキズも聴いてるけど、スキズは聴くっていうより再生。(ごめん)
めっちゃよかったです。
1st聴いた時も思ったけど、ミノのアルバムはめっちゃヒップホップからバラードまで幅広いんだけど、通して全部聴きたくなるんです。
タイトル曲だけ聴いて終わりじゃなくて、最初から最後まで通して聴くと、ミノの世界のリズムと旋律が自分の感覚を心地よく満たしてくれて、中毒みたいにずっとそれを聴いていたくなる。
でも Run awayはやっぱりタイトル曲らしく、サビのメロディーがすごく分かりやすい。すぐ覚えられるしずっと頭の中で鳴り続ける。
MVもすごくかっこいいし、芸術性の高い作品に仕上がってます。
ミノの世界観を深く理解してるわけじゃないんですけど、私なりのMV感想を書いてみようと思います。
映画が始まりそうなオープニングが印象的。
何かに追われながらも現実をただひたすら生きてる感じ。
車の中で歌うシーンから始まるバース。
それから電車の中に洗面所。
3つの場面を繰り返しながら、そこには現実と非現実が隣り合わせになって存在してるようなイメージを広げていきます。
非日常の世界が広がる。
電車の中ではまわりの乗客たちが一斉に踊り出す。
このシーン好き。
踊り出す瞬間がモダンアートっぽくて印象的。
靴さえミノを置いて一人歩き。
初めて見た時めっちゃびっくりして変な声出た笑。
やがて淡々としたバースが終わりに向かって、洗面所のミノが蛇口から出てる水を止めると。
背後から一気に襲いかかる水とサビ。
これめっちゃよくできてる。
この曲のサビってまさにこういう感じ。
感情を揺さぶり突き動かすどこかノスタルジックな波。
現実で遮断したものが内なる非現実の中で膨れ上がって暴れ出してるようで、洗面台の水を止める一瞬のカットが素晴らしいなと思いました。
そしていきなりアニメになってびっくり。
けどこういうのもミノらしくて面白い。
和訳見ると、未練がましくいつまでも執着してしまう俺から逃げてくれと、別れた恋人に訴えるような感じですよね。
でもきっと、そんな自分自身からも逃げ出したいんだろうな。
車、電車、靴。全部逃げるための道具でもある。
自分でも手に負えない感情の波に追われて疲れ果てていくのが、サビの後のラップから伝わってくる気がします。
でもミノのラップ単純にすごい。
ミノっていい意味で舌が何枚もありそう。(いい意味って何だ・・・)
そして皆さん沸いたでしょうスンユン出演シーン。
誰かがソロやると誰かが参加しちゃうこの絆が好きだ。
スンユン、ジャケット撮影にも参加してるんだってね。
ミノを最高にかっこよく撮れる理由は、ユンのカメラの腕前だけじゃないんだよね。
あと1枚しか写真貼れないのですっ飛ばしますけど、逃げ惑って足掻いて苦しんで、虚像を砕いて断ち切ろうと思っても、行き着く先にいるのは結局自分自身。
このシーンめっちゃいい。
自分が運転して逃げ出したはずの車は、自分の手のひらの中のミニカーだった。
逃げられない自分から、お前が逃げてくれ。
っていう、感想だか解釈だかよく分からない方向にいっちゃいましたけど。
曲もMVも、絵を描く人の作品だなって印象を受けました。
重ねた絵の具が示すダイナミックなモチーフと、その下に閉じ込められた下描きの繊細な線。
すごくよかった。
WINNERのロゴが入った新作MVを再生するって行為自体がもう胸熱なんですけど・・・!
ウマチュンもめっちゃよかった。
Ok man最高だったし。やっぱりMOBB好き。
活動期ってやっぱいいよね、と今になってしみじみ思う、ミノ絶賛中のジヌペンな私。
*画像お借りしました*