前回が長くなってしまったので、
今回は、その②
採血の話にいけるのか?(笑)
その前に、
看護師仲間の、かずちゃんの、
ナース限定の初級セミナー開催がありますよ〜。
わたしが大学病院で配属されたのは、
小児病棟。
最終的に「養護教諭」になりたかったから、小児科希望したんだよね~。
それが看護師にハマるとは(笑)
↑この話は、またいつか、気が向いたら・・・。
小児病棟は、
生後数日の赤ちゃんから、15歳まで、
科もいろいろ。
小児科の子もいれば、
整形外科、耳鼻科、形成外科の子どもたちもいる。
ほんと子どもオンリーの病棟だった。
主任教授が、小児の血液疾患の専門だったから、
白血病の子たちが、ちらほらいた。
骨髄移植もやってた。
ってことは、処置で採血は、もう必須。
基本は、主治医が採血するんだけど、
看護師が採血をしなくても、介助にはほぼついてた。
ほんと小児科のDr.は採血&点滴を入れるのが上手。
それを間近で見てたのって、コツをつかむには結構大きな出来事だったのかもしれない。
と、今、これを書いていて気づく。
こどもたちは、
朝早々に採血をして、
採血結果によっては、
外泊OKになったり、
制限が解除されたり、
主治医の到着が遅れたりすることもあったから、
看護師が採血をすることもちょいちょい。
痛かったり、失敗しようもんなら、ほんと罵倒される(T_T)
しばらくいじめられる・・・。
採血させてもらえない・・・。
(↑当たり前だよね~。)
ほんと、日々鍛えられたな、と思う。
そんな日々を過ごしてたら、
気がついたら、好きになってたんだよね、採血。
それなりに、センスがあったのか⁇(笑)
採血って、
すんなり採れると喜んでもらえる。
感謝される。
「役に立ちたい病」のわたしだったからこそ、
より、ハマっていったのかも。
しかも、負けず嫌いだから、
「難しい」血管の人がいると、
燃えるし、萌える。
↑これは今でもね(笑)
難しいことに、挑戦したかったんだよね。
結果がそのまま、目に見える形で返ってくる。
日々、亡くなってしまう患者さんがいる中で、
何もできなかった、って思いがちな毎日の中で、
目の前の、何かしてあげたい、って思う自分が、
「あ~、役に立てた。」って思える作業だったんだろうね。
好きだった業務って、
採血・洗髪・手足浴・爪切り・摘便、等々。
その時に患者さんが「すっきり」したって思ってもらえるような処置が好きだった。
自分も「すっきり」したっていう気分になったから。
採血は、その中でも、
痛みを伴うし、患者さんにとっては苦痛でしかないもの。
手早く、痛みも最低限に、
しかも確実に、って、
自分が努力をすればするだけ、
結果につながることが多かった。
そりゃ、はまるわけだわ(笑)
しかも、神の領域に達することはない。
対「人」だから、いつも一定ではない。
だから、修練できる。
努力ができる。
頑張ることが好きなわたしには、ほんと好きな業務になったんだろうね。
でも、
でも、
「採血好き」って、
人に刺すことが楽しいって、
って変じゃない?
おかしくない?
変態じゃない?
って思ったわたしがいた。
それと同時に、
「業務をえり好みしてはいけない」、って思ってたわたしもいた。
業務の中で、「好き嫌い」を言っちゃいけない、って思ってた。
だから好きでも、ちょっと抑えていた気がする。
(毛穴から出てたと思うけどね…。)
あの頃のわたしは、
医療関係って、
「ちゃんと」してないといけない職業のひとつ、だと思っていて。
なんでだかわかんないけど、
患者さんや世間の目を、必要以上に気にする職業だと思っていて。
(これは、わたしの思い込みだけではないと思う。)
なんでも、オールマイティにこなさないといけない、って思ってた。
業務の中の一つだけを、「好き」って言えなかった。
言っちゃいけないって思ってた。
奉仕の精神が基本にないといけないのに、
業務をえり好みするって、どうなの?って思ってたわたしがいた。
↑これって、結局は自分の前提の話だよね。
めっちゃ、「〇〇するべき」に囚われてるわ…。
あの頃のわたしは、
自分に対しての自己価値がものすご~く低くて、
罪人意識満載だったから、
看護師をしながらも、
「わたしはこれだけ、
みなさまに尽くしますから、
ここに置いてください。
ここで生きていてもいいですか?」ってやってた。
だから余計に、
仕事へのえり好みはしちゃいけない、って。
そんなことを言える身分じゃないって思ってたんだな…。
あ~、あ~、メンドクサイ(笑)
その前提ををちゃんと掘り下げて、
心の動きのからくりを知って、
見つめなおしていったら、
罪人意識だいぶ感じなくなった。
自分が、いまここに生きていることの、罪悪感減ってきた。
というか、ほぼない…。
たまーに思い出すくらい(笑)
そうしたら、当たり前のように、
「採血好き♡」って言えるようになった。
同じように、苦手な業務も、口に出せるようになった。
思っていることを、状況を考えないで、とりあえず口にすることができるようになってた。
勝手に相手のことを、推し量って話すことが減ってきてるわたしがいた。
自分の中で、何か「言えない」ってことがあることは、
自分の中に、何か理由がある。
それで、もし、苦しくなってるなら、
掘り下げたり、見つめなおす必要があるのかなって思う。
今度の初級は、
5年半前に受けて以来。
さて、どんな自分に出逢えるんだろう⁇
ちょと楽しみであり、
ちょっと怖かったりする(笑)