黒めがねのブログ -28ページ目

直立二足歩行

宇宙飛行士が宇宙に長期滞在したあと地球に帰還すると、
体力的には問題なく体を支えることができたとしても、
まっすぐ歩くことができないといいます。
歩き方が分からなくなるのです。

無重力下では、三半規管が重力を感じることができないため、
能力が衰え、信号がすんなり脳に行かないことが原因のようです。
そのため、重力の中でどうやって体を動かしたらいいのか
分からなくなってしまうのです。
ベッドで起き上がる時にも、
「まず体を傾けて、肘でベッドを押して、
膝を曲げて、腹筋に力を入れて・・・」
といった具合に、いちいち頭の中で体を動かす手順を考えないと
起き上がれないのだそうです。
何とも興味深いことですよね。

直立二足歩行というのは、
人間を人間たらしめているもののひとつのように思っていましたが、
生来備わっている能力ではなく、環境に適応して開発された能力、
ということなのかもしれません。
むしろ、人間にとっては不自然な行為なのかも・・・。

人間が「普通」と思っていることも、
実は、単に地表に生息しているからだというだけのことかもしれず、
環境が変わり、宇宙空間に住居を移せば、
思いもよらないような能力を発揮することができるのかもしれません。

人間の脳には未使用な部分が多くあるといいますし、
新しい環境に適応するための余力は十分にありそうです。
逆に、人間の脳には宇宙に羽ばたくための余力が備わっているのだ
という人までいるようですし・・・

SFなどの近未来小説(漫画)などに良く出てくる題材として、
「月の子(ムーン・チャイルド)」という、
月世界で生まれた子供の話があるけれど、
本当に人類としては異質なものに変化してしまうのかもしれませんね。
それが果たして良いのか悪いのかは分からないけれど、紛れもない進化と言えるのでしょう。