自分のために時々引くオラクルカードに、日本の神様カードがあります。
とても有名なデッキですが、カードに描かれた48柱の神々のなかに、建御名方神(たけみなかたのかみ)という神様がいらっしゃいます。
この神様は、大国主神(おおくにぬしのかみ)の子で、国譲りの際に、事代主神(ことしろぬしのかみ:同じく大国主神の子である)があっさりと国譲りを承諾したのとは対照的に、最後まで反対し闘った神様だと言われています。
建御名方神は建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)と戦い、負けてしまいます。
しかし、最後まで自分の信念を貫く勇壮な軍神として、崇められることとなったのでした。
(以上、日本の神様に疎い私が極力間違いのないよう簡潔にご紹介しました 笑)
勇壮な軍神では全くない私は、このカードが出ると「私は建御名方神じゃないから、信念のために負け戦なんてできない…」と思ってしまいがちなのですが、
最近はこの神様の伝えようとしていることが少し理解できたように思います。
こんな事書いたら神様に失礼ですが、建御名方神は、「この戦、たとえ負け戦となっても私のネームバリューは上がるからね~」なんて考えて戦いに挑んだ訳ではありません。
先のことなんて考えず、自分の信念に従われたのです。
信じたい事に対して、あきらめなかったのです。
私たちはどうしても、目先の結果や、未来を知りたがりますよね。
思いが強いほど、うまくいかなかったときの失意も大きくなります。
自分の頭のなかで「やっても意味ないし」「どうせ無駄」「わかりきってるし…」と判断したものを、それでも、敢えてやろうとする気力、粘ろうとする気持ちは、なかなか湧いてこないかも知れません。
「それでも、やってみてごらんなさい。
すぐに勝利にはならなかったとしても、あなたの人生は続きます。
後からあなたの行為は、きっと無駄ではなかったと気づくでしょう。」
建御名方神が教えてくれることは、そういう事だと思うのです。
それを実感するような体験をしてから、このカードが出てきたら「精一杯やってみます」と言える強さが自分のなかに生まれてきたように思います。