柄合わせには、必ずチェックしなければならないポイントがたくさん出てきます。

 

柄合わせが必要なのは、チェックやボーダー柄をはじめ、規則的なプリント柄も大きな柄だったら合わせたほうがいいですね。

 

柄合わせが必要だからといって、どこもかしこも柄をピッタリ合わせようなんていうのは絶対に無理です。熟練者は、人が見た時ときに一番目が行きやすいところをポイントにして柄合わせしています。

 

本記事ではチェック柄の例を中心に、下記に役立つチェックポイントをまとめてみました。

 

(1) 柄合わせをするのは、主に横段、前後中心、裾上がり線、袖山線、袖口上がり線などです。

 

(2) 小さい柄の場合は裾から合わせて、大きい柄の場合はバストラインで合わせます。

 

(3) 布帛の場合は柄の繰り返し(リピート)の特徴をみて、差し込み不可(一方裁ち)か差し込み裁断可を見極めます。一方裁ちは天地(上下)がある場合で、パターンの天地を揃えて生地に並べます。差し込みは、パターンの上下に無関係に並べる裁断です。

 

ニット生地は編み目があるので、一方裁ちのみとなります。

 

(4) 用尺

用尺は、無地と比べて生地が1~3割ほど多く必要とします。

 

(5) 裁断

柄合わせがうまくいかない原因のひとつに、裁断時に布のずれがあります。

 

*粗裁ちをして、二枚の布の柄を合わせ直して裁断です。

*布一枚だけを裁断して、その裁ち端に柄を合わせてもう布一枚を裁断します。一枚ずつ裁断します(一枚裁ち)。

 

柄合わせは縦方向と横方向で考えます。

 

(6) 身頃の縦方向

*縦方向は、前後身頃の中心に合わせます。

*前身頃の中心には、縦線あるいは縦線と縦線の中央が通るように決めます。後ろ身頃はバックネックポイント(BNP)を後ろ中心として前中心と同様にして決めます。

 

特に一番目立つ強い印象がある部分は避けて、抜け感のある部分に合わせた方がいいです。

 

*型紙に前中心が書かれていない場合は シャツの場合ボタン付け位置に、ファスナーの場合はファスナー中心になる場合が普通です。

 

(7) 身頃の横段

*身頃の横方向は、ブラウスなどで一番目立つ正面のバスト付近を決めてバストラインに通します

*脇など縫い合わせる部分で柄がつながってみえるようにすること。

*袖と身頃は袖の合い印の位置で横段を合わせます。

 

*型紙にバストラインが書かれていない場合は袖下から地の目線に垂直に水平線を入れます。

 

(8) 裾ライン

*ワンピースやスカート、ブラウスなどは裾の位置が目立つので、裾の位置で横段を合わせます。裾上がり線は一番強い印象を示す色の濃い部分は避けて、抜け感のある部分の方がいいです。

*裾ラインは、ワンピースやスカート、ブラウスなど、前後中心線から脇にかけて裾ラインがカーブをしているパターンの場合は、前後身頃の脇の位置で合わせます。

 

*裾上がり線はチェックの色が切り替わるラインに合わせるのでなく、チェックの四角の中にくるようにします。色の切り替わるラインに合わせると、少しずれただけでも「ずれ」が目立ちます。また切り替わるラインに裾上がり線を合わせると、接ぎ合わせた時のズレが目立ちます。

 

(9)ジャケットの柄合わせ

 

前後身頃、袖の中心に合わせる。

脇身頃は、切替え位置が前後身頃の柄となるべく重ならないように柄を選びます。

 

*身頃の柄を合わせる。

縦の縞(チェック柄の縦線)は、前後身頃の中心で合わせる。

前身頃の中心には、縦線あるいは縦線と縦線の中央が通るように決めます。後ろ身頃はバックネックポイント(BNP)を後ろ中心として前中心と同様にして決めます。

 

横の縞は、バストラインに通します。

 

*ポケットの柄を合わせる

前身頃のポケット位置の柄をパターンに写して裁断する。

ダーツや切替え線がある場合は、ずれが目立たない位置で柄を合わせる

 

*衿の柄を合わせる

縦の縞は、後ろ身頃の中心に合わせる。

横の縞は、衿ぐりに衿の型紙をのせて、衿外回りの柄を合わせる。

 

*袖の柄を合わせる

縦の縞は、袖山線に縦線あるいは縦線と縦線の中央を通します。

横の縞は、前身頃の肩点から袖山曲線上で8cmにいせ量を加えた下がった位置に合わせる。

外袖の横の縞は、前身頃袖ぐりの合い印に合わせる。縦の縞は、切り替え位置で内袖と外袖が重ならないように選ぶ。

 

*見返しの柄を合わせる

見返しは上衿の柄に合わせる。

上衿の柄をゴージラインで見返しに写し、前中心に縦の布目を通して合わせる。

見返しは表衿のゴージラインと柄のつながりを見て柄を選ぶが、ラペルの端に平行に縦線を通したい場合は、布目を変える。

 

(10)  スカートの柄合わせ

前中心、後ろ中心が同じ柄がくるようにし、裾も同じ柄がくるようにする。

 

(11)  パンツの柄合わせ

パンツは、前後パンツの裾で合わせます。裾線を垂直に二等分した縦線に同じ柄を配置する。前後脇のラインも合わせます。

縦の目立つ太い線があれば、前後パンツで均等に入るように配置する。

ポケットは、パンツの型紙でポケット位置の柄をパターンに写して裁断する。

 

余談ですが、縦の縞は着用したときに、柄が続けて見えるようにするというのは無理という場所が多いため、一番目が行きやすいところをポイントにして柄合わせするのがオススメですね。

 

ワタシ 三毛柄にゃ~♪

 

 

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